1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 23:41:57.29 ID:U0qKnql20

    がっこうぐらし5巻までのネタバレあり注意 
    ゆき総受け 
    百合 
    たぶんエロ 




    のどから出てきた声にびっくりした。 
    でも、止められなくて。 
    そのうち、みんなを起こしてしまって、 
    私は本当にダメな子だなあって、 
    そう思った。 
    涙の理由は自分でも分からなかった。 




    ゆき「……ああっ……うあっ……っ」 

    くるみ「おいっ! どうしたっ……ゆき!」 

    みき「先輩っ、しっかりしてください!」 

    ゆうり「ゆきちゃん!?」 

    ゆき「……ううっ……ひっ」 

    くるみ「ゆき、泣くなよ……泣くなっ」 

    泣くなと言われても、どうしようもなかった。 

    ゆき「とま……らっ……ああっう……」 

    ゆうり「まさか……夜泣き?」 

    みき「何言ってるんですか、赤ん坊じゃあるまいし」


    2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 23:51:23.57 ID:U0qKnql20

    くるみ「いや、ゆきなら……あるいは」 

    みき「……仮にそうなら、どうすれば」 

    ゆうり「あやしてあげるしかないんじゃ」 

    ゆき「……っだ、だいじょー……うっ……」 

    くるみ「たくっ……世話が焼けるな本当に」 

    ゆき「っ……ごめ」 

    笑ってみるけど、 
    上手にできない。 

    ゆうり「交代で、そばにいてあげるのはどう」 

    くるみ「ああ、いいぞ」 

    みき「……まあ、かまいませんが」 

    ゆき「え、ええっ……いいよっ、悪いよっ」


    4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/28(火) 23:56:13.19 ID:U0qKnql20

    くるみ「何遠慮してんだ。今に始まったことじゃあるまいし」 

    ゆき「え、ええーっ……それってどういう」 

    みき「じゃあ、誰が最初につきますか」 

    ゆうり「じゃあ、私から」 

    くるみ「ああ、頼んだ」 

    ゆうり「1時間くらいで交代ね」 

    みき「分かりました」 

    ゆき「あ、あの、あのもう大丈夫! 心配ないないですぞ!」 

    くるみ「じゃ、おやすみー」 

    みき「お願いしますー」 

    ゆうり「はい、ゆきちゃん。ちょっと隣の部屋いこっか」


    7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:03:08.72 ID:hBMjJmn70

    ゆき「わ、え……は、はう」 

    ゆうり「他の二人にはちょっと仮眠とってもらうから」 

    ゆき「りーさん、ほら、もう泣いてないから、ね?」 

    私は笑った。 

    ゆうり「ほんと、もう泣いてないわ。えらいわね」 

    そう言うりーさんの表情は、 
    私より泣き出してしまいそうな顔だった。 

    ゆき「……」 

    だから、私は何も言えなかった。 
    何か、すごく怖い事が迫っているような気分だった。 
    お父さんや、お母さんに全然会っていないせいかもしれない。 
    寂しいのかな。 
    りーさんも、寂しいのかな。


    11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:12:09.25 ID:hBMjJmn70

    合宿は楽しいけれど、 
    どうしてか、たまに寂しい。 
    トモダチもいて。 
    先生もいて。 
    楽しい物に囲まれて。 
    きっと、恵まれすぎてるせいだね。 
    手放したくないんだね。 


    ゆうり「ねえ、ゆきちゃん」 

    体育座りで窓際に座るりーさんにならう。 

    ゆき「なあに?」 

    ゆうり「……泣くのは、悪いことじゃないから」 

    ゆき「?」 

    りーさんが、手を握ってくれる。 
    暖かくて、すべっとして。 
    少し骨ばっていた。 
    なんだか、最近痩せたよね。 
    ダイエットしてるのかな。 
    羨ましいな。


    14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:21:52.73 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「ガマンがね、身体に一番良くないの」 

    ゆき「じゃあ、宿題しなくてもいい?」 

    ゆうり「それとこれとは別よ……ふふ」 

    ゆき「えー?」 

    ゆうり「泣いた子鬼がなんとやらね……」 

    ゆき「眠くなくなっちゃった」 

    ゆうり「そっか……」 

    ゆき「こうなったら朝まで起きておこう!」 

    ゆうり「だめよ、ちゃんと寝ないと」 

    ゆき「でも、目、覚めちゃったもんね」 

    ゆうり「……」 

    ゆき「あ、もしかしてりーさん眠いの?」 

    ゆうり「そうね……深夜だし」 

    ゆき「ごめんね……」 

    りーさんの胸にしがみつくように顔を埋めた。 

    ゆうり「……んっ」


    15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:28:20.43 ID:hBMjJmn70

    くすぐったかったのだろう。 
    小さく声をあげた。 

    ゆき「あったかーい。ふふ、りーさん大好きー」 

    ゆうり「ありがとう……」 

    りーさんも私を抱きしめ返してくれた。 
    顔を挟まれる。 

    ゆき「ふぎゅ……」 

    ゆうり「頬っぺた柔らかい」 

    ゆき「ふぎゅふぎゅ」 

    伸ばしたり、潰したり。 
    私の頬っぺたで遊ぶ。 

    ゆき「もお、いひゃいってば」 

    ゆうり「ごめんなさい」 

    ゆき「仕返しだー!」 

    りーさんを押し倒して、 
    脇をくすぐる。 

    ゆうり「こらっ……だめっ……んんっ……」 

    声を我慢している。 
    けっこう、プライドが高いんだね。 

    ゆうり「静かに……してっ」 

    りーさんが私の腕を掴む。


    17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 00:38:41.37 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「ゆきちゃんっ」 

    割と本気で怒っている気もした。 

    ゆき「えへへ」 

    ゆうり「……」 

    ゆき「あ、あの……怒った?」 

    ゆうり「怒らないわよ、こんなことで」 

    ゆき「ほんと?」 

    ゆうり「そんな嬉しそうにされたら、怒れないじゃない」 

    ゆき「え?」 

    ゆうり「……ねえ、今夜はめぐ姉いないの?」 

    ゆき「えっと……たぶん家に帰ったかなあ」 

    ゆうり「そっか……じゃあ、夜更かししても大丈夫ね」 

    りーさんが後ろから私の身体を抱きかかえた。 

    ゆき「何しよっか?」


    24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 21:13:38.88 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「何がしたい……?」 

    ゆき「うーんとね……、かくれんぼとか」 

    ゆうり「お化けが出ちゃうわよ」 

    ゆき「や、やだそれは……」 

    ゆうり「じゃあ……」 

    ゆき「うーん……」 

    プルルル―― 

    ゆき「あれ、電話?」 

    ゆうり「……え」 

    りーさんは、音の出た方を素早く見た。 

    ゆき「あれ、りーさんの携帯?」 

    りーさんはすごい勢いで自分の鞄の所まで走っていき、携帯を確認した。 
    数秒くらい動きが止まった。 

    ゆうり「……え、ゆきちゃん?」 

    こちらを振り返る。


    25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 21:35:54.37 ID:hBMjJmn70

    ゆき「びっくりした? ほら、前に登録したアプリで電話してみたの……へへへ」 

    ゆうり「……あ、ああ、そっか……海外のアプリだもんね……そっか」 

    肩を落として、りーさんが笑う。 

    ゆき「どうしたの?」 

    ゆうり「ううん……でも、びっくりするから、もうやらないで」 

    ゆき「えー……」 

    ゆうり「お願い」 

    ゆき「う、うん……」 

    りーさんは額に手を当てる。 
    眠いのかな。 

    ゆき「私、一人で起きてるから、りーさん寝ていいよ?」


    26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 21:48:52.87 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「ゆきちゃん、私が寝てる間に夜の学校を探検しようかなって思ってるでしょ」 

    ゆき「わあっ……どうして分かっちゃったの?」 

    ゆうり「分かるわよ……ゆきちゃん」 

    ゆき「なあに?」 

    ゆうり「行かないでね」 

    りーさんが真っすぐ私を見る。 
    怒ってるとか叱ってるとか、 
    そういうんじゃなくて、 
    行かないでって、 
    願ってるみたいだった。 

    ゆうり「おいで」 

    両手を広げて、 
    私を呼んでくれる。 
    でも、私はつい素っ気なくしてしまう。 

    ゆき「りーさん、けちだからやっ」 

    ぷいと顔を背けた。


    27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 21:55:20.25 ID:hBMjJmn70

    りーさんが困ったように笑う。 
    困らせたいわけじゃないんだけど。 
    体と心がちぐはぐ。 
    わがままを言っているよね。 
    分かってるんだけど。 
    りーさんがお母さんみたいだから、 
    ついつい甘えちゃうんだ。 

    ガタタン! 

    ゆうり「?!」 

    ゆき「わ!?」 

    窓ガラスが揺れた音だった。 
    風が強いみたい。 
    りーさんは、顔を真っ青にして、 
    息を荒くしていた。 
    自分で自分を抱きしめていた。 

    ゆき「……りーさん?」


    28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 22:07:47.11 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「あ……」 

    それで、私分かった。 
    りーさん、誰かに触れていたいんだなって。 
    もしかしたら、夜が怖いのかもしれない。 
    案外、子どもっぽい所があるんだね。 

    ゆき「……」 

    私は四つん這いで、りーさんの所へ近づいて、 
    彼女を抱きしめた。 
    私と同じシャンプーの香りがした。 

    ゆき「怖くないよ……大丈夫」 

    りーさんは少し照れくさそうにしている。 
    ふふふ、りーさんのこんな顔を見れるのは、 
    もしかして私だけかもしれないね。 

    体を離して、私のおでこをりーさんのおでこにくっつける。 
    こつんと鳴った。 

    ゆうり「あいた……」 

    ゆき「ちゅー……」 

    ふざけて口を近づける。 

    ゆうり「……」


    29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 22:15:16.83 ID:hBMjJmn70

    ゆき「へへッ、避けないと奪っちゃうぞー!」 

    りーさんの長いまつ毛。 
    少し切れ長の目。 
    すっと伸びる鼻。 
    白い頬っぺた。 
    美人さんなんだよね。 
    すっごく羨ましい。 
    私なんて、小学生に間違われるもんね。 

    ゆうり「……」 

    りーさんが目をつむる。 

    ゆき「んん……?」 

    あ、あれ。 
    本当に当たってしまう。 
    だって、防がれるか、避けるかすると思ったのに。 
    私は勢いを止めることができずに、 

    ゆき「……?!」 

    ゆうり「ん……」 

    当ててしまった。


    30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 22:26:10.40 ID:hBMjJmn70

    ふよん、という擬音が聞こえた。 
    ――気がした。 

    ゆき「は、はわわッ……ご、ごめんね」 

    ゆうり「ファーストキス……」 

    ゆき「ふえ?」 

    ゆうり「初めてキスしたわ……」 

    ゆき「き、奇遇だね! 私もだよ!」 

    ゆうり「キスって……温かいのね」 

    りーさんは指で自分の唇をなぞる。 

    ゆき「ご、ごめんなさい! これは、ほら、ノーカンでッ」 

    ゆうり「あら、どうして?」 

    ゆき「だって、こういうのは好きな人とやるんだよ? だから、数えなくてもいいの!」 

    ゆうり「なら、数えていいんじゃないかしら」


    32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 22:35:36.11 ID:hBMjJmn70

    ゆき「え、ええ?」 

    ゆうり「私、ゆきちゃん好きよ?」 

    ゆき「私もりーさん大好きだよ」 

    ゆうり「ほら、問題なかったでしょ」 

    ゆき「ホントだね!」 

    りーさんは私の肩をとんと押した。 
    ふらりと傾いた私は、ころりと床に押し倒されていた。 

    ゆき「りーさん?」 

    両手に指をからめてきたので、 
    起き上がれない。 

    ゆうり「……」 

    りーさんの長い髪の毛が私の胸に落ちた。 
    何も言えないでいると、 
    りーさんの顔が近づいてきた。 

    ゆき「り……ッンン」 

    ゆっくりとまた離れていく。 
    りーさんの少し火照った頬がとても色っぽい。 
    それにちょっとだけ見とれてしまった。


    33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 22:41:38.65 ID:hBMjJmn70

    でも、りーさんの目は私の知らない目だった。 

    ゆうり「いつも明るくて、笑顔で、私たちに元気をくれるゆきちゃんが……好きよ」 

    嬉しい。 
    嬉しいのに。 
    怖い。 
    手が痛い。 

    りーさんは、上から私を見下ろす。 
    私たちは見つめ合った。 
    高鳴る心臓が、うるさい。 
    このドキドキは、憧れていたものとは 
    ちょっと違うような気がする。 

    ゆき「ありがと……」


    34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 22:54:41.83 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「ゆきちゃん、私のこと……怖いって思ってる」 

    ゆき「お、思ってなんか……私」 

    ゆうり「ウソ、思ってる」 

    また、キス。 

    ゆき「ッン……ッぁ」 

    唇を何回も甘噛みされた。 
    口の周りがべたべたでちょっと気持ち悪い。 
    あごに唾液がたれていくのが分かった。 

    ゆき「はぁッ……」 

    苦しくて、私は息を吸った。 
    いけないこと、してる。 

    ゆき「はな……して」 

    ゆうり「いやよ……」 

    首筋にキスされる。 

    ゆき「ぅン……」


    35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 23:05:21.62 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「たまにね……もう、どうにでもなっちゃえばいいのにって……思ってしまうの」 

    ゆき「……?」 

    ゆうり「そんな時、私……ひどく追い詰められてるのに、自分では気が付いてなくて」 

    りーさんが私に折り重なるように、抱きしめてくる。 

    ゆうり「驚くような酷いことを考えてしまったり、してしまったり……情けないよね」 

    りーさんが言いたいことが何かわからない。 
    私に何を伝えようとしているのだろう。 
    ただ、黙って耳を傾けた。 
    分かりたかったから。 
    彼女を苦しめているものは何か。 
    知りたかったから。 

    頭の悪い私に、理解できるなんて思わないけど。 
    私にできることは、聞いて、笑ってあげることだから。


    37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 23:38:13.94 ID:hBMjJmn70

    ゆうり「めぐねぇみたいにはできないの……」 

    ぽつりとりーさんが呟いた。 
    いいのに。 
    めぐねぇじゃないから。 
    そんなの、いいのに。 

    ゆき「いいんだよ。誰も、めぐねぇになってなんて言ってないんだよ。だって、りーさんはりーさんだもん」 

    ゆうり「……うん」 

    ゆき「大丈夫だよ、私ずっと一緒にいるからね!」 

    りーさんが私の胸に顔を埋めた。 
    泣いているみたいだった。 

    ゆうり「……ん」


    38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/29(水) 23:48:24.91 ID:hBMjJmn70

    みんな凄く大変そうだなって。 
    時々、私、思うんだよ。 
    私、お荷物になっていないかなって。 
    みんなの足を引っ張ってしまってないかなって。 

    眩しい蛍光灯に目を細めてみる。 
    一緒にいるだけでいいのかなって。 
    思うんだよ。 
    一緒にいていいのかなって。 

    いいのかな。 
    いいのかなあ。


    39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 00:01:15.23 ID:kpEw5TsA0

    私たちは、いつの間にか眠ってしまっていた。 
    翌朝、揺さぶられて起こされた。 


    くるみ「寝坊助……起きろー」 

    頭を突かれた。 

    みき「結局、あのまま寝ちゃったんですね」 

    くるみ「お呼びがないから見に行ったら、仲良くくっついて寝てたし」 

    ゆうり「恥ずかしいわ……」 

    くるみ「まんざらでも無さそうなんですがね」 

    みき「平和そうな顔ですね」 

    頬を突かれた。 

    ゆき「うぬ……?」 

    くるみ「あ、起きた」 

    ゆき「あー……おはよう」 

    3人が私を覗く。 
    私はにっこり微笑んだ。 

    ゆき「えへへ……おやすみ」 

    くるみ・みき・ゆうり「「「……」」」 

    ゆき「すー……」 

    みき「どうかしました……?」 

    くるみ「いや、そっちこそ」 

    ゆうり「この笑顔があるから、今日も正気でいられるのよね」 

    くるみ「同感」 

    みき「大袈裟ですね……ま、分からなくはないですが」 

    ゆうり「ふふ……」 

    ゆき「うむ……にゃむ」 




    りーさん編 
    おわり


    49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 18:30:56.17 ID:kpEw5TsA0

    血と人の肉片がこびりついた机。 
    その上に寝そべる先輩。 
    狂ってる。 


    ゆき「あー、授業眠たかった……あ、ゆきねえの授業がつまんないとかじゃないよ! 授業がつまんないの……ッ」 

    一人慌てて、先輩は黒板に向かって謝っている。 

    みき「……」 

    もう慣れたけど、見ていて正直辛い。 

    ゆき「あ、みーくん!」 

    飛びつかれて、私は後ろによろめいた。 

    ゆき「迎えに来てくれてありがと! お昼にしよー!」 

    先輩がまぶたを擦る。 
    まだうつらうつらとしていた。 

    みき「やっぱり、最近夜眠れてないんですか?」 

    ここ最近、夜泣きがひどい。 
    ゆき先輩だけではなかった。 
    こちらも寝れないので、昼間は少しだるかった。


    50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 18:39:14.54 ID:kpEw5TsA0

    ゆき「うー……そだねー」 

    ばつの悪そうな顔。 

    ゆき「でも、みーくんの顔見たから元気元気!」 

    みき「羨ましいです……」 

    その単純化されてしまった脳みそが。 

    ゆき「なになに?」 

    みき「いーえ」 

    ゆき「えー、教えてよー」 

    みき「なんでもないですって」 

    ゆき先輩が暑苦しく絡みついてきたので、 
    右腕で押し返す。 
    と、足音。 

    みき「ッ……!」 

    くるみ「おい、遅いから心配しただろ」 

    ゆき「くるみちゃーん!」 

    みき「なんだ、先輩でしたか」 

    くるみ「なんだはないだろ」 

    ゆき「ねね、みんなで誰が一番早くにりーさんとこ着くか競争しよ!」 

    くるみ「おー、いいぞ」 

    ゆき「は!? めぐねぇ」 

    くるみ「なにッ」 

    ゆき「ろ、廊下は走るものではありません! すいませんです!」 

    ゆき先輩が割れた窓ガラスに向かって腰を折った。


    51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 18:48:33.11 ID:kpEw5TsA0

    くるみ「あ、あーごめんごめん!」 

    みき「……ご、ごめんなさい」 

    ゆき「ちぇッ、しょうがないなあ。みーくん、くるみちゃん手繋いで戻ろう?」 

    先輩は私とくるみ先輩の間に入って、手を取り歩き出す。 
    鼻歌交じり。 
    学校が周囲がこんな状況になる前に流行っていた、恋愛ソング。 

    ゆき「……運命の人って、いるのかなあ」 

    くるみ「さあな……」 

    みき「いるんじゃないですか」 

    くるみ「へえ」 

    みき「な、なんですか」 

    ゆき「みーくん、乙女だね」 

    みき「だって、いなかったら悲しいじゃないですか。私たちの他に、そんな人がいなかったら……」 

    ゆき「えーっと?」 

    ゆき先輩が首を捻る。 

    くるみ「おい」 

    くるみ先輩が、私を目でいなした。 

    みき「あ……」 

    感傷からか、つい言ってしまった言葉に後悔する。


    52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 19:00:17.53 ID:kpEw5TsA0

    ゆき「私はね、運命の人にもう出会ったよ!」 

    さほど気にした様子のないゆき先輩にほっと胸を撫で下ろす。 
    のも束の間。 

    くるみ「へー、誰だよ」 

    ゆき「りーさん!」 

    くるみ先輩の足が止まった。 
    もちろん私の足も。 

    ゆき「大好きでーす!」 

    憎たらしいくらい愛らしい顔で笑う。 

    くるみ「……やっぱり、あの夜」 

    隣からぶつぶつと聞こえる。 

    ゆき「それと、くるみちゃんと、みーくんね!」 

    みき「……なんか読めました」 

    くるみ「……それ、運命の人々だな」 

    ゆき「みんな一目見た時から、ぴーんときてたの!」 

    みき「あの、運命の人って、一人じゃないんですか?」 

    ゆき「ちッ、ちッ。そうとは限らないのさ」 

    みき「そうですか……」 

    ゆき「みーんな、赤い糸で繋がってるんだよ」 

    くるみ「じゃあ、おまえ三股だな」 

    ゆき「はうッ」 

    みき「遊び人ですね」 

    ゆき「はうはうッ」 

    変な驚き方。 
    ホント、変な生き物。 
    こういう人って、災害の時とか一番に死にそうなのに。 


    でも、無事で良かった。


    53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 22:13:01.34 ID:kpEw5TsA0

    くるみ先輩がからからと笑っていた。 
    笑わせるのも才能だなって思う。 
    当の本人はなんてことないのだろうけど。 

    ここで笑うことがどれほど難しいか。 
    それを考えると、やはりゆき先輩はこの部に必要なのだろう。 
    でも、もし目覚めてしまったら。 
    彼女は同じように私たちに微笑んでくれるのだろうか。 
    一度、試みたことだけれど。 
    胸の奥がちりちりする。 
    でも、わずかな高揚があった。 
    私は――私も、狂っているんじゃないかな。 



    みき「……」 

    くるみ「おい、入らないのか」 

    気が付くと部室の前だった。 

    ゆき「先に食べちゃうぞー」 

    ゆうり「ゆきちゃん、ちゃんと手を洗うこと」 

    ゆき「はーい」 

    くるみ「考え事か?」 

    みき「いえ、大したことでは」 

    くるみ「そうか」


    54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 22:22:09.26 ID:kpEw5TsA0

    ゆうり「ねえ、くるみ」 

    りーさんが、くるみ先輩に耳打ちする。 

    くるみ「?」 

    ゆうり「これ、睡眠導入剤なんだけど」 

    くるみ「あー……ゆきにか」 

    ゆうり「こうも続くなら、飲んでもらった方がいいかなって」 

    くるみ「副作用とかないの?」 

    私はゆき先輩を見る。 
    みんなのご飯をよそおっている。 

    ゆうり「昼間に少しだるい感じがあるくらいかしら……。人によって違うと思うけど」 

    くるみ「そう言うのには頼りたくはないけど……ってりーさん、飲んだの?」 

    ゆうり「職員室の机の中にあったものだから……何かあってもいけないでしょ」 

    くるみ「ッ……一言、言ってくれてもいいだろ!?」


    55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 22:36:20.36 ID:kpEw5TsA0

    先輩が大きな声を出したものだから、私もゆき先輩も驚く。 

    ゆき「くるみちゃん?」 

    みき「なんでもないと思いますよ」 

    私は先輩の隣につき、一緒にご飯をよそおった。 
    先輩は気にしている風だったけれど、 
    少し諦めた顔でまた作業に戻る。 

    自分には手の届かない所の話。 
    知っているのだ。 
    そのことだけは。 
    この先輩は。 

    ゆうり「怒らないで……本当は、前々から私が使うために取っておいたの。だから、ゆきちゃんのためでもあるし……私のためでもあったわ」 

    くるみ「そうじゃなくてさ……それ飲むくらい悩む前に、言えってこと」 

    ゆうり「……言ってもどうしようもないじゃない」 

    くるみ「……りーさん」 

    ゆき「全部つげたよー!」 

    ゆき先輩が嬉しそうな声をあげる。 
    よっぽどお腹が空いていたのかもしれない。 
    横目で彼らを見る。 
    二人も私たちの存在を思い出したのか、先輩の声に笑みを取り戻す。 

    くるみ「おーサンキュ」 

    ゆうり「カレー温めてるから食べましょう」


    56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 22:47:21.40 ID:kpEw5TsA0

    切り替えの早さにたまに驚かされる。 
    怖いくらい。 
    ゆき先輩の前ではまるで大人みたいに、冷静さを装う。 
    いつか破綻してしまいそうな。 
    そんなままごと。 

    くるみ「よく噛んで食えよ」 

    ゆき「はいはい」 

    みき「言ってるそばから……」 

    ゆき先輩は犬みたいに、カレーに貪りつく。 

    ゆうり「ゆきちゃんにとっては、カレーも飲み物みたいになるのね」 

    ゆき「はふはふッ」 

    くるみ「誰も盗って食いやしないからな」 

    ゆき「う、うん……はふッ」 

    ほんと、わんこ。 
    言わないけど。


    57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 23:19:18.80 ID:kpEw5TsA0

    つくづく、現実味が薄れる。この先輩を見ていると。 
    でも、過食もストレスを発散する手段なのかもしれない。 
    それとも、生存本能ってやつかな。 
    食べないと生きていけないし。 
    強い者には従わないと。 
    嫌なことには目をつむり、夢や希望を見ていれば、傷つくことはないよね。 

    その日は、部室の片づけをした。 
    いつまでも気味の悪い状態で放置するよりも、綺麗にした方が寝つきも良くなるのではと提案したのは私だった。 
    むろん、ゆき先輩には関係ないけど。 
    体を動かしていれば余計なことを考えずに済むし、昼に動いて夜眠るという体内のリズムができると思った。 
    りーさんだって、その方が眠れるんじゃないだろうか。 

    ゆき「ねえ、中庭のお花もらえないかめぐねえに聞いてくるよ。部室に飾ろうよ」 

    そう言って、彼女が駆け出す。 

    くるみ「あ、こらッ……!」 

    ゆうり「ゆきちゃんッ」 

    近くにいた私は、とっさにゆき先輩の腕を掴んだ。 

    ゆき「わふッ」 

    みき「わッ」 

    勢いあまって、私の胸に体当たりする。 

    くるみ「さすがに中庭のは学校のものだから駄目だろ」 

    ゆき「そ、そうだよねえ」 

    みき「屋上になかったんですか?」 

    ゆうり「あるにはあるけど、食べれる植物だからちょっともったいないわ」 

    ゆき「そっか、じゃあ……しょうがない」 

    おおかた、植物は気持ちが落ち着くから、などと考えていたのではと私は見当をつけていた。 
    優しい人だから。


    58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 23:33:33.39 ID:kpEw5TsA0

    割れた窓ガラスはテープで補強しつつ、 
    画用紙を可愛らしい花の形に切り取ってガラス面に貼り付けた。 
    なんだかシュールだ。 
    でも、雰囲気が和らいだ気がする。 
    やたら外が見えるのも考え物だから。 

    寝床として使っている放送室にも、 
    黄色い画用紙を星型に切り取って蛍光塗料を塗って天井に貼り付けた。 

    ゆき「すごーい。可愛い!」 

    くるみ「北斗七星の形、こんなんでいいか?」 

    脚立にまたがってぺたぺたと画用紙を張っていたくるみ先輩が問いかける。 

    ゆき「本のまんま! ばっちーぐーだよ!」 

    みき「先輩、親指反対ですよ」 

    ゆき「おりょ」 

    ゆうり「お行儀悪い子は……」 

    りーさんがゆき先輩の口に乾パンを差し込む。 

    ゆき「むぐうッ」 

    ゆうり「ちょっと休憩しましょうか」


    59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 23:45:40.93 ID:kpEw5TsA0

    休憩して、片づけて、勉強をして、夕飯を食べて。 
    私たちはそうしてまた一日を終えた。 
    夜になった。 
    今日は、私がゆき先輩に付き添う日だった。 

    ゆき「今日ね、すごくぐっすり眠れそうな気がする」 

    そう宣言して、彼女は本当に一番に布団へ入って寝始めた。 
    微かな寝息に、みんな安堵のため息を漏らした。 

    くるみ「こいつが安心して寝られるなら、平和ってことさな」 

    ゆうり「そうね。これ、やっぱり使わないでいいわね。今日は、ありがと」 

    くるみ「いや……。礼なら、みきに言えよ」 

    みき「え? 私は何も」 

    ゆうり「ふふふ……」 

    みき「な、なんですか」 

    ゆうり「いいえ、私たち好きなんだなあって」 

    くるみ「同感」 

    みき「だから、私は別に……」 

    くるみ「照れんなって」 

    みき「照れてません!」 

    ゆうり「しー」 

    りーさんが人差し指を私の唇に当てる。 
    別に――私は。 
    ゆき先輩の変な帽子に視線を落とす。 

    みき「どうしたら喜んでくれるかなって……そう思ってただけです」


    60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/30(木) 23:51:14.10 ID:kpEw5TsA0

    全員が眠りについた頃。 
    ふいに目が覚めた。 
    泣く声は無い。 

    体を横向ける。 

    みき「え……」 

    ゆき先輩がいない。 
    私は驚いて跳ね起きる。 
    周囲を見回すが、くるみ先輩とりーさんが寝息を立てているだけだ。 

    みき「……どこに」 

    私は静かに立ち上がる。 
    もしかしたら、お手洗いに行っているだけかもしれない。 
    若干、寝ぼけた脳でそう判断する。 
    先輩達を起こさないようにして、私は放送室を後にした。


    64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 06:25:54.16 ID:fl0ZVOs/0

    割れた窓ガラスから月明りが落ちて、薄ら寒い雰囲気だった。 
    正気ならば、一人で通ることがはばかられるだろう。 

    みき「ゆき先輩?」 

    案の定、トイレには電気がついていて、私は安堵した。 
    トイレを覗き、声をかける。 

    ゆき「なあに……?」 

    トイレの奥の窓ガラスの下に、膝を抱えて座る先輩がいた。 
    ゆっくりこちらを見上げてくる。 

    みき「何してるんですか……」 

    ゆき「みんな起こしちゃうから……」 

    泣き腫らした目が痛々しい。 

    みき「……」 

    ゆき「みーくん、寝てていいよ」 

    みき「みーくんじゃ、ありません……」 

    強がって。怖いなら言えばいいのに。 
    でも、自分が何に怯えているのかすら、分かることは無いんだろうな。 
    知らないなら、どうやって頼れって言うんだろうとも思う。 
    頼る術が分からないなら、一人で泣くしかないのかもしれない。


    65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 06:36:01.68 ID:fl0ZVOs/0

    私は無言で泣く先輩の前にしゃがみ込む。 

    ゆき「ごめんね、起こしちゃって」 

    みき「今に始まったことじゃないですけどね」 

    ゆき「それもそうだね」 

    先輩が少し笑う。 
    それで、良かったと思うあたり、私はこの人に弱い。 

    みき「何、遠慮してるんですか。らしくない」 

    ゆき「……」 

    ゆき先輩は、唇を震わせて何か言おうとして、 
    失敗して、私の身体に体当たりした。 

    みき「ッい……なにす」 

    小刻みに震える身体に気づき、 
    頭を撫でてやる。 
    子どもみたいに柔らかく火照る頬に触れる。


    66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 07:29:24.68 ID:fl0ZVOs/0

    ゆき「うー……」 

    みき「りーさんとか……呼んできましょうか?」 

    言ってみるものの、彼女は首を振った。 
    言ってみただけだ。 
    呼ぶ気なんてない。 
    なにせ、今彼女のそばにいるのは私で、今ここに私しかいないのだから。 
    私がこれから彼女にすることを咎める人はいない。 

    ゆき「みーくんここにいて……」 

    理性の留め金が外れたような気がした。 

    みき「先輩……」 

    ゆき「ふぇ……?」 

    彼女を抱き締める。 
    細い。 
    柔らかい。 
    私は、あの二人とは違う。 

    みき「います……そばにいますから」 

    彼女を守りたいと思う気持ち。 
    彼女を暴きたいという気持ち。 
    どちらも本当だ。 

    ゆき「ありがとう……ね」


    67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 07:37:00.48 ID:fl0ZVOs/0

    みき「顔、見せてくださいよ」 

    ゆき「……やだ」 

    みき「なんでですか」 

    ゆき「……恥ずかしいもん」 

    みき「見たいです」 

    ゆき「やーだー……」 

    駄々をこねる彼女の顔を無理やりこちらに向け、キスをした。 

    ゆき「んーッ!? ……っぅ?!」 

    みき「……可愛い」 

    ゆき「や……なんでそんなこと」 

    私の腕の中でもがく。 
    離れないように抱き締めた。 

    みき「好きです……あなたのことが知りたくてしょうがないんです」 

    正面から見つめられた先輩は、瞳をさっとそらした。 

    みき「それ地味に傷つきます」 

    ゆき「あ、ごめっ」 

    申し訳なさそうに、またこちらを見やる。 

    みき「単純……」 

    今度はおでこに唇を寄せた。 
    鼻。頬。耳。 

    ゆき「っ……ぁ」


    68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 07:47:36.27 ID:fl0ZVOs/0

    みき「ちょっと、しょっぱい……」 

    首筋。口を開けて噛んでみた。 

    ゆき「ひっんぁ……み、みーくんっ」 

    私は舌をぺろりと出して意地悪く笑ってみせる。 

    みき「いやなら……殴ってくれてかまわないです」 

    ゆき「っ……でき、ないよぅ……ぁ」 

    寝巻きの下から腕を入れ、肌に直にふれる。 
    お腹が柔らくて気持い。 

    みき「ほら……いいんですか?」 

    きっと誰にも触られたことなどないような場所へ手を伸ばしていく。 
    まだ固くない突起を爪で引っ掻いた。 

    ゆき「や、やだ……やだやだ」 

    腕を押し返されたが、構わず押し進める。 
    半開きの口に舌をねじ込み、口内をすすった。 

    みき「んちゅる……っン……ぷはっ」


    69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 07:55:49.67 ID:fl0ZVOs/0

    口を離す。 
    息をするのもやっとの様子の先輩。 
    くてんと身体を折る。 

    みき「気持よかったですか?」 

    ゆき「っはあ……ぁの、あのあの…っはあ」 

    みき「ははっ……何言ってるかわかんないです」 

    ゆき「しゅ……しゅごかったです」 

    みき「どんな風に?」 

    ゆき「ええっ……っ」 

    眉根を下げ、答えずらそうにする。 
    人差し指と親指の腹で先輩の小さな乳首を挟んで、こねる。 

    みき「じゃあ、これは……?」 

    ゆき「ぅあ……」


    70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 08:14:01.27 ID:fl0ZVOs/0

    声を我慢しているようだ。 

    みき「嫌じゃない?」 

    先輩は逡巡して、こくりと頷いた。 
    こぶりな胸を揉みしだいてやる。 
    指を噛んで、先輩は声を押し殺す。 
    感じやすいのだろう。 
    歯の隙間から、時折『みーくん、みーくん』と呼んでいた。 

    反対の手で彼女の秘所に中指と人差し指当てた。 
    ショーツは濡れていた。 
    ぬるりとした体液。 
    ショーツ越しでも分かった。 
    こんな幼い彼女でも淫行で、身体を濡らすのかと思うと背筋がぞくりと震えた。 

    みき「ぬるぬるですね」 

    ゆき「……そこ、きたないよっ」 

    みき「そんなことないです」 

    ショーツの内側に指を差し込む。 
    粘液がからみつく。 
    彼女を押し倒して、足を開かせた。 
    膣に指を入れると、びくんと身体がはねた。 

    ゆき「なにっ……みーくん、怖いっ」 

    みき「怖い?」 

    ゆき「何してるの……?」


    71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 08:19:46.54 ID:fl0ZVOs/0

    みき「何って……ああ」 

    知らないのか。 

    みき「好きな人には、みんなこうするんですよ」 

    ショーツをひざ下まで脱がし、蜜壺に口をあてがった。 

    ゆき「っぁ……ぅううン!?」 

    みき「しーっ」 

    右手で、先輩の口を塞ぐ。 
    その上から先輩も私の手を握りしめる。 

    みき「……」 

    じゅるじゅると立てた音が、 
    トイレに響く。 
    やけに響く。 
    青臭いのに、汗のせいでどこか甘酸っぱい。 
    先輩の匂いが混じって、興奮した。 
    私の下でもがく先輩。 
    クリトリスに吸い付く。 
    魚のように跳ねた。


    72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 08:32:21.56 ID:fl0ZVOs/0

    充血して、綺麗なピンク色だった。 
    舌をねじ込んで吸いながら出し入れする。 

    ゆき「んぐっ……ンンんん!?」 

    太ももを閉じようとするが、 
    それを無理やりこじ開ける。 
    よがっているようにも見える。 
    実際、どう思っているのか。 
    不安を悟られぬように、私は一心不乱で舐め続けた。 

    みき「ゆき先輩……っ好き、好きです」 

    返事は聞こえてこない。 
    荒い息づかいと、くぐもった叫び。 
    私の手で乱れる先輩。 
    先輩。 
    好き。 
    何も知らない彼女。 
    快楽を植え付けて、 
    めちゃくちゃにしてやりたい。 

    しばらくして、ゆき先輩は背中を大きくのけぞり果てた。 
    涎をたらしてだらしなく床で息を整えていた。 
    私の手もべとべとだった。 

    みき「先輩……舐めて」 

    ゆき「……みーくん」 

    みき「舐めてください」 

    ゆき「う……ん」 

    舌先でちろちろと舐める。 
    くすぐったい。


    73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 08:54:20.80 ID:fl0ZVOs/0

    どういうわけか、静かになった女子トイレは物悲しくて。 
    冷静になっていく思考。 
    先ほどまでのことが、全て夢だったのではと思えてきた。 

    みき「もう、いいですよ」 

    指示通り、口を離す。 
    私は立ち上がった。 
    何を考えていたんだろう。 
    ほとんど無抵抗だった彼女。 
    今さらながら罪悪感に怯える。 

    ゆき「みーくん」 

    呼ばれて、振り向けない。 

    ゆき「ねえ……ってば」 

    みき「すいません……私」 

    ゆき先輩は私の手を握ってくれた。 

    ゆき「大丈夫だよ……」 

    もしかしたら、私の方が見透かされていたのかもしれない。 
    一度目を瞑る。 
    生きることへの抵抗を感じた。 
    それを、彼女にぶつけてしまったのだ、私は。 

    繋がれた手の湿っぽく温かな手のひらに、 
    あまりにも人間らしさを感じて、 
    私は泣いたのだった。 




    おわり


    74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 08:56:14.66 ID:fl0ZVOs/0

    みーくん編おわり。 
    くるみ編は思いつかないのでありませんのん。


    75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 09:09:47.75 ID:fl0ZVOs/0

    読んでくれてありがとうですのん。


    78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/02(日) 12:33:27.62 ID:g+Ia4iEbO

    素晴らしい乙

    元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438094517/

    1: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 21:46:20.32 ID:hPsocCIz0

    悪魔のリドルSSです。 

    兎晴です。R-18。 
    終始エロい事をしていますのでストーリーとか何もありません。 
    ただイチャイチャさせたかっただけです。 

    長くはならないと思いますが適当にさらっと作ったのを手直ししながらなので時間がかかるかもしれません。 
    最後まで必ずやりますのでよろしくお願いします。


    2: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 21:50:28.47 ID:hPsocCIz0

    始めはちょっとした悪戯心だった。 

    ベッドでくつろぐ晴を少し驚かせようと思っただけだ。 

    晴「や、とかっ、——んんっ!」 

    後ろから抱きしめ、耳を少し食むだけで晴の喉からは色気付いた声が漏れ出した。 

    頰は赤く染まり、息は熱い。 

    きっとこの続きも大丈夫だろうと判断して、兎角は晴の胸に手を当てた。 

    晴「待って……っ!」 

    嫌がるような声を出すが、彼女の手は兎角の手を上から覆うだけで抵抗するにしては力が足りない。


    3: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 21:55:56.20 ID:hPsocCIz0

    そういった素振りをしているだけだ。 

    兎角は興奮を隠しながら両手に感じる膨らみにぐっと力を込めた。 

    晴「ふ……んっ」 

    晴の苦しげな声を耳の奥に残し、兎角はさらに手に動きを加えた。 

    晴「だめ、だって——」 

    兎角「少し揉むだけだから」 

    左右の肉を持ち上げ、寄せながら指先でむにむにと揉んでいく。


    4: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 22:03:03.67 ID:hPsocCIz0

    晴の肩がピクリと震えて吐息が漏れた。 

    兎角「気持ち良い?」 

    晴「ばか……」 

    顔が赤い。 

    恥ずかしいのか、興奮しているのか。 

    少なくとも怒ってはいない。 

    兎角はもう一歩進みたくて、服の上からブラのホックに手を当てた。


    5: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 22:13:34.80 ID:hPsocCIz0

    もうすっかり手慣れたもので、晴が反応する頃には綺麗に外れてしまっていた。 

    晴「兎角さ――!」 

    振り向いた晴の怒鳴り声を唇で塞ぐ。 

    舌を強引に入れると晴もそれに返して来るのだから結局のところは彼女も求めているのだ。 

    赤く熟れた粘膜の触れ合う音が命の熱さを語る。 

    息苦しくなると離れて絡み合う唾液を飲み下し、またそれを求めてお互いの口内へと侵入する。 

    そんな事を繰り返すうちに気持ちは高みへと登りつめていく。


    6: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 22:17:10.57 ID:hPsocCIz0

    もっと激しいものが欲しい。 

    服の裾に手を差し込んで、直接胸に触れる。 

    吸い付くような弾力と瑞々しさに兎角は息を呑んだ。 

    晴「んんっぅ!」 

    手のひらで乳房を撫でながら指の間に入り込んだ先を摘む。 

    さらに大きく晴の体が揺れて、逃げるように唇が離れていった。


    11: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 23:19:27.21 ID:hPsocCIz0

    それを追うことはせず、続けて首筋に口付けて強く吸った。 

    晴「や――っ、跡、っ……!」 

    兎角「大丈夫だ。見えないところだから」 

    花のように赤く咲いた部分を舌先で舐める。 

    晴「あ……、ぁ」 

    舌が這う度に晴の背筋がびくんと仰け反る。 

    こんな刺激にも敏感に反応するのなら、晴の体はもうすっかり出来上がっているのだ。


    12: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 23:25:06.10 ID:hPsocCIz0

    続けて両方の胸を乱暴に扱ってみる。 

    強く寄せたり、強引に持ち上げても晴は嫌がる様子を見せない。 

    兎角「先、もっと触っていい?」 

    耳元で囁くと、晴はまた頬を紅潮させた。 

    そして首をゆっくりと左右に振る。 

    晴「だめ……」 

    息を含んだ声は密着していなければ聞こえないくらいに小さい。


    13: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/09(月) 23:31:13.58 ID:hPsocCIz0

    そんな消え入りそうな拒否を認める気はない。 

    爪で硬くなった突起を刺激すると晴が股を擦り合わせたのが見えた。 

    胸を攻め続けながら兎角は口を開いた。 

    兎角「興奮してる?」 

    晴「んっ、ふ……っぅ、あっ」 

    晴は答えないがその喘ぎ方だけで十分だった。 

    人差し指で先の膨らみを押しつぶすとまた違う嬌声が漏れた。


    19: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 20:45:53.78 ID:xFrhZJiD0

    ゆっくりと乳輪を撫で、じわじわと乳首を挟んで刺激を与える。 

    晴の腰が時々揺れている事にはとっくに気付いていた。 

    揉む手は休めず、片方の手をスカートに差し込む。 

    今度は快感にではなく、晴は素直に驚きで体を震わせた。 

    晴「兎角っ!」 

    静止の声とほぼ同時に下着の中へ手を差し込む。 

    兎角「濡れてるよ」


    20: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 20:55:35.71 ID:xFrhZJiD0

    局部に触れなくても下着の湿り具合で晴の体が求めているものは十分に理解した。 

    声を出さないように口元を押さえているが、吐息は目に見えるほどに熱を持っている。 

    陰部の周りを撫でてその潤いを確かめながら晴の反応を見る。 

    晴「あ、ん……っ」 

    浅い部分に指を這わせて溢れ出る愛液を拭い取ると、兎角は下着から手を引き抜いた。 

    絡みついたそれの粘りを楽しみながらじっくりとそれを眺める。 

    広げた指に繋がる透明な糸。


    23: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:13:39.05 ID:xFrhZJiD0

    そこから立ち昇ってくる生臭さに晴が顔を背けた。 

    兎角「晴」 

    ひとつ、耳元で静かに、告げるように囁く。 

    そして体液のまとわりつく指を彼女の眼前に差し出す。 

    晴「それ、やだよ……」 

    晴が嫌悪感に眉をひそめても罪悪感なんて少しも覚えなかった。 

    むしろ楽しいくらいだ。


    24: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:22:13.91 ID:xFrhZJiD0

    目の前で指をこすり合わせてその生々しさを伝える。 

    兎角「晴、私の指が欲しい?」 

    そろそろ素直になるんじゃないかと思って頰に唇を寄せる。 

    本音を聞けばすぐにでも行為を始めるつもりでいた。 

    しかし——。 

    晴「じゃあ、ちょうだい?」


    25: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:34:00.71 ID:xFrhZJiD0

    空気が変わった。 

    咄嗟に晴の前から手を引こうとしたが、ぬるりとした感触に体が固まる。 

    晴「ん……ちゅ」 

    晴が自らの体液を舐め取り始めている。 

    兎角にしっかりと見えるように舌を出して、手のひらから指先までを伝う。 

    愛おしそうに指先を咥え、興奮した様子で晴は息を吐いた。 

    唇を離すと、晴の唾液と体液が混じり合って細い糸を作った。


    28: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:41:23.07 ID:xFrhZJiD0

    思わずコクリと喉が鳴り、それに見惚れてしまう。 

    晴「兎角さん」 

    冷たく色付いた——いつもより低めの声が聞こえると同時に兎角の体が仰向けに倒された。 

    兎角「え——」 

    油断していたとはいえ、こんなにあっさり押し倒されてしまった事に兎角は困惑した。 

    一瞬のうちにブラジャーのホックも外されていて、上に覆い被さる晴の姿には恐怖すら覚える。 

    兎角「は、る……?」


    29: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:42:15.82 ID:xFrhZJiD0

    思わずコクリと喉が鳴り、それに見惚れてしまう。 

    晴「兎角さん」 

    冷たく色付いた——いつもより低めの声が聞こえると同時に兎角の体が仰向けに倒された。 

    兎角「え——」 

    油断していたとはいえ、こんなにあっさり押し倒されてしまった事に兎角は困惑した。 

    一瞬のうちにブラジャーのホックも外されていて、上に覆い被さる晴の姿には恐怖すら覚える。 

    兎角「は、る……?」


    30: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:43:11.64 ID:xFrhZJiD0

    目を細めて笑うその表情は獣のようだ。 

    晴「我慢できなくなっちゃった」 

    威圧感。 

    指先すら動かせない。 

    間を置かず晴は兎角の胸に手を当てた。 

    ほとんど平らになったそこを何度か撫で回し、下着を上にずらしてシャツの上から的確に突起をこする。 

    兎角「んっ――」


    31: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 21:56:30.20 ID:xFrhZJiD0

    なぜか体がひどく敏感になっていて、たったそれだけの刺激に体が跳ねた。 

    晴「兎角さんも興奮してるよね?」 

    水が流れるような滑らかな動きで晴の手が兎角の股間ヘと移動する。 

    抵抗する間もなく、異物が入り込んでくる感覚。 

    兎角「ぅ、あっ」 

    愛撫などという行為ではない。 

    無機物に触れているのと変わらない粗雑な触り方だ。


    36: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 22:53:10.40 ID:xFrhZJiD0

    ただそこに肌があってその具合を確かめているだけ。 

    晴「ほら。濡れてる」 

    ぐちゅぐちゅとかき回す音が響く。 

    ただ冷静に見下ろされるのが辛くて、兎角は腕で顔を覆った。 

    兎角「っ……く」 

    こんなに雑な扱いでも体は反応してしまって抗うことができない。 

    シャツのボタンを外されて、体を触られても晴の熱さは感じられなかった。


    37: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 23:01:49.18 ID:xFrhZJiD0

    晴「兎角さん、どうしてほしい?」 

    そう言って笑う晴の目はやはり冷たい。 

    それでも心はここにある気がした。 

    兎角「もっと愛して」 

    まっすぐに見つめる。 

    まるで拗ねた子どもみたいだ。 

    そんなみっともなさも嫌いではないと思うのは、きっと目の前にある優しい匂いのせいだ。


    38: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 23:10:39.13 ID:xFrhZJiD0

    晴は二秒ほどきょとんと目を丸くした後、口の端を引き結んだ。 

    目を逸らして落ち着きのない様子を見せてから、また兎角を見下ろす。 

    その時にはもう晴はいつもの顔で微笑んでいた。 

    晴「やっぱりかわいいなぁ」 

    そう独り言のように呟くと晴は兎角の体を抱き締めた。 

    強く。 

    感情を押し付けるように。


    39: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 23:22:27.96 ID:xFrhZJiD0

    ここでやっと晴の愛情が染み渡ってくるのを感じられた。 

    兎角「はる」 

    情けない声が出た。 

    やっと安心できた気の弱い少女のようで、とても恥ずかしくなる。 

    しかし考えてみて納得する。 

    今ここで晴と対峙する自分はそういう人間なのだ。 

    晴「兎角」


    40: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 23:30:21.50 ID:xFrhZJiD0

    時々呼び捨てて来るその声は、いつも気持ちが溢れていて彼女の感情を濃く感じる。 

    その度に胸が高鳴って、それに気付いてかどうか、晴は手を握ってくる。 

    今も指を絡めて、丁寧に体温を伝えてきている。 

    こういう事を幸せだと言うのだろう。 

    一度体を離して、晴は兎角の目を見つめるとゆっくり顔を近付けてきた。 

    重なるものの温かさを想像して目を閉じる。 

    始めは触れるだけ。


    41: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/11(水) 23:39:23.65 ID:xFrhZJiD0

    二回目はもっと深く。 

    三回目は舌を絡めて。 

    約束をするように少しずつ想いを乗せて息を交わらせていく。 

    兎角「は……ぁ、ぅ」 

    息苦しくなる頃には唇だけでは足りなくなって、兎角は晴の服に手を差し込んだ。 

    しかしその手は晴によってやんわりと制止される。 

    晴「晴がするから」


    43: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 20:09:09.97 ID:4irtJbsR0

    晒された胸に口付け、少しずつ唇を中心へと這わせていく。 

    手は腰や太ももをいやらしく撫で回して、兎角の弱い部分を的確に攻める。 

    晴「あっ、んんっ」 

    体がびくびくと震えるのを耐えるのも忘れてそれに呼応するように自然と声が漏れた。 

    段々と晴の手付きが荒くなっていく。 

    胸にあてがわれた唇は先をついばみ、ゆるい刺激を与えてくる。


    44: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 20:14:25.70 ID:4irtJbsR0

    もっと刺激が欲しくて兎角は晴の髪を掻いた。 

    その意図を察したのか、晴は兎角の乳首を強めに噛んだ。 

    兎角「っ!」 

    喉の奥で小さく悲鳴が漏れた。 

    甘い痛みに体が震える。 

    こんな事すらも快感になってしまうのが怖い。 

    晴に何をされてもそれが悦びになるなら、例え壊されたとしても後悔なんてないのだろうと思う。


    45: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 20:20:56.38 ID:4irtJbsR0

    痛みはほんの一瞬で、晴はすぐに舌先を使って乳首を舐め始める。 

    硬くなったそこを指と舌で弄び、強く吸われると腰が反応した。 

    もう限界だった。 

    兎角「晴……」 

    膝を立てて股をすり合わせると、晴がそれに気付いて体を起こす。 

    両脚の間に体を割り込ませて下着の上から舌で割れ目をなぞった。 

    兎角「んくっ……」


    46: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 20:39:33.64 ID:4irtJbsR0

    くすぐったい。 

    何度かその周りに舌を当てた後、晴が下着に手を掛ける。 

    もはや驚くよりは、待ち遠しいくらいだった。 

    無意識に腰を上げて脱がせやすくしている事に気付いて晴から視線を逸らす。 

    もう何度も晴を受け入れているのに、こういう行為になかなか慣れない。 

    両脚の付け根をじっと見つめながらそこを指で広げた。 

    晴「いれるね」


    47: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 20:41:28.35 ID:4irtJbsR0

    声に息が混じる。 

    晴がこの体を欲しがっている。 

    兎角「したいの?」 

    掠れた声が出ると、晴は兎角が不安を感じていると思ったのか優しく目を細めた。 

    晴「うん。兎角さんを触りたいよ。抱いて、声を聞きたい」 

    手を伸ばすと晴はそれを取って頰を擦り付けてきた。 

    温かさに胸が安らぐ。


    48: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 20:52:19.45 ID:4irtJbsR0

    愛情が見える物であると、兎角は晴に出会って初めて知ることができた。 

    兎角「んっ……」 

    局部にあてがわれた指が侵入してくる。 

    晴「中もちゃんと濡れてるね」 

    状態を確かめるようにぐるりと中をかき回す。 

    兎角「あっ、く……ぅ」 

    圧迫感に身をよじると逃げられないように晴が腰を掴んできた。


    49: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 21:10:56.09 ID:4irtJbsR0

    晴「逃げないで」 

    兎角の方がよほど力が強いのに、なぜか晴の一言で体が動かなくなる。 

    兎角が大人しくなると晴は満足気に笑い、さらに激しく兎角を攻めた。 

    兎角「ふぁっ!あ!んんっ!!ぅあっ!!」 

    中で何かが暴れ回っている。 

    奥に入り込んだ晴の指は兎角の感じる部分の全てを掻き乱している。 

    もう片方の手はずっと兎角の体のラインをなぞっていた。


    50: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 21:24:32.54 ID:4irtJbsR0

    どこに何があるのか、それを探している。 

    きっとこのまま続ければ外側にある兎角の弱い部分も近いうちに全て把握されてしまうのだろう。 

    晴のものになれる。 

    そう思うと感度はさらに上がった。 

    兎角「ああっ、ぁあ……っ!!」 

    急に中が窮屈になって、下腹部いっぱいに晴の指が入り込む。 

    晴「中、締まってきたよ」


    51: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/15(日) 22:15:34.14 ID:4irtJbsR0

    興奮気味に息を吐く晴。 

    こくりと喉を鳴らして兎角に体に口付けていく。 

    時々刺すような軽い痛みを感じて跡をつけられている事に気付いた。 

    首、鎖骨、胸、脇腹。 

    だんだんと下へと移動して、いきなり太ももを上に押し上げられた。 

    兎角「っ!」 

    内腿に口付けられ、舌が這う。


    55: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 20:59:20.97 ID:QWpaJe6D0

    そして中を動き回る指がさらに奥へと突き込まれた。 

    兎角「ぅうっ!ん!」 

    そのまま中を激しく押し広げられる感覚。 

    全身に広がる快感に耐えられなくて、ぐっと自分の服を強く握りしめる。 

    下腹部の奥を押さえ付けられてるようで息が出来ない。 

    必死に息を吸って喘ぎ声と共に流れ出て、また肺を目一杯広げる。 

    兎角「は……るっ!っう!んんっ!ぁ!」


    56: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 21:04:08.55 ID:QWpaJe6D0

    喉の奥で声が引っかかる。 

    体勢を変えさせられて四つん這いになると、また動きが激しくなった。 

    勝手に腰が揺れる。 

    ひくひくと中が痙攣して、晴の指が自分のいい所に当たるように求めてしまう。 

    もっと気持ち良くなりたい。 

    晴「兎角、ここがいいんだよね?」 

    どこをいじっているかなんて兎角には分からない。


    57: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 21:20:46.82 ID:QWpaJe6D0

    ただ、晴がそう言って刺激してくる場所は悲鳴を上げそうになるくらいに気持ちが良かった。 

    体が崩れ落ち、晴に支えられながら腰を突き出す。 

    兎角「あぁっ、あっ、は……あ!」 

    息が短く切れる。 

    全身が痺れてきて下腹部が甘い刺激で満たされ始めた。 

    晴「イキそう?」 

    晴が興奮気味に尋ねてくる。


    58: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 21:31:06.27 ID:QWpaJe6D0

    息が荒く、体を触る手付きにも力が入っている。 

    兎角「晴……っ」 

    胸を触るその手を引き寄せて抱きしめるように口付けると晴の動きが柔らかくなった。 

    晴「ごめん。乱暴になってたね」 

    後ろから攻める体勢を改め、正常位に戻す。 

    晴が上に覆いかぶさり、優しくキスをされた。 

    舌と舌が絡んで唾液が混じり合う。


    59: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 21:43:22.28 ID:QWpaJe6D0

    飲み下せずに口の端から流れ出したそれを晴が舐め取り、もう一度深く結び付く。 

    二人の舌から唾液が糸を引いて垂れていく。 

    晴「あつい……」 

    ぼそりと呟いて晴は服を脱いだ。 

    少しずつ晒されていく肌をじっと見つめ、首筋や腰の流れに心が奪われていく。 

    胸に手を当てて軽く揉むと彼女の体が反応した。 

    晴「舐める?」


    60: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 21:53:01.18 ID:QWpaJe6D0

    自らの胸を持ち上げ、晴はからかうように笑った。 

    兎角「うん」 

    素直に答えて兎角は半身を起こし、晴の胸を吸った。 

    耐えるような呻き声が耳をかすめ、晴の指が兎角の髪を掻く。 

    晴「ん……ふっ、気持ち、い……っ」 

    舌先で突起を押し込み、ぐりぐりと弄り回す。 

    晴は短く声を上げて両腕を兎角の首に回した。


    61: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 22:08:20.93 ID:QWpaJe6D0

    体の熱が伝わってくる。 

    兎角は晴の中心に手を伸ばして秘部をなぞった。 

    流れ出した愛液を塗りつけるように割れ目の周りを撫でる。 

    晴がどれだけ興奮しながら兎角の中を味わっていたのかが十分に理解出来た。 

    前戯なんて当然必要ない。 

    晴がやったように無遠慮な突き込み方をしてみたかったが、今はそんな余裕はなかった。 

    誘われるように指が吸い込まれていく。


    62: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 22:33:27.37 ID:QWpaJe6D0

    自分の意思ではないみたいに。 

    兎角「……っ!」 

    押し倒して立場を逆転する。 

    晴「あぁっ!あっ、はぁ……んっ!」 

    始めから勢いを付けて晴をかき回してみたが、それでもやっぱり優位に立っている気がしない。 

    晴の思い通りになっているような感覚。 

    それでもやめることは出来なくて、晴に体を重ね続けた。


    63: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 22:49:11.38 ID:QWpaJe6D0

    晴の手が頬をなぞり、引き寄せられたみたいに自然と口付けてしまう。 

    言葉では何も言われていないのに舌を出すように促された気がした。 

    兎角「ん……ふっ!」 

    晴の吐息が熱い。 

    彼女の唾液が欲しくなって深く口付けて、差し出された舌に吸い付く。 

    唇を離し、もう一度同じように迫ると晴の手がそれを制止した。 

    晴「こっちは?」


    64: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/18(水) 22:54:15.17 ID:QWpaJe6D0

    どくんと体が脈打つ。 

    晴が示したのは秘部だった。 

    いつの間にか動きを止めていた指を刺激するように腰を揺らす。 

    もっと欲しいのかと思ったが彼女にはまだ余裕が見えた。 

    兎角の方が興奮に耐えられなくなっているのを分かっているのだ。 

    晴「兎角。そこ、撫でて」 

    晴の声に体がぴくりと反応する。


    69: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/19(木) 21:42:25.25 ID:Hh2sOn//0

    指を曲げてそっと肉壁を掻くと晴が息を吐いた。 

    晴「んっ……いいよ……。もう少し、強く……」 

    ぐっと押し込むように指を立てる。 

    晴「あっ、あ、んっ。そのまま、奥、こすって……っ」 

    言われるままに奥へと突き入れ、晴が感じる部分を犯していく。 

    深い快楽を声に乗せ、晴の白い肌が赤く染まった。


    70: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/19(木) 21:47:57.47 ID:Hh2sOn//0

    受け入れがたい快感の波に苦しむ姿がたまらなく愛しい。 

    自分の手でこんなにも晴は色に狂う。 

    晴「んんっ!あ!ぁうっ!とか、くっ!やっ、ぁ!」 

    夢中で晴の体を貪った。 

    両脚を大きく開かせて淫らな姿を上から見下ろす。 

    赤く充血した晴の割れ目からはとめどなく体液が流れ出し、卑猥な水音を立てている。 

    立ち昇る晴の匂い。


    71: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/19(木) 22:08:57.94 ID:Hh2sOn//0

    指に伝わる粘膜の熱さと、肌に触れる優しさが鎖になって兎角を縛り付ける。 

    晴から目を離せない。 

    頭の中は晴に満たされていて他の事は何も考えられなかった。 

    兎角「はる……!」 

    他に発する言葉もなくて、ただ晴の名前を呼んだ。 

    今はそれだけで十分だった。 

    この一言が兎角の気持ちなのだから。


    72: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/19(木) 22:17:39.27 ID:Hh2sOn//0

    快感に身をよじる晴を絶えず攻め立てていく。 

    晴「あっ、んくっ!はぁ、んんっ!」 

    絞り出すような喘ぎ声に変わり、体が強張ってきた。 

    絶頂が近い。 

    晴の様子を窺うために全身を見ていると晴が顔を隠した。 

    晴「や、だっ、兎角さ、んっ、見ないで……っ!」 

    きっと恥ずかしいのだろうが、そんな風に言われると余計に見たくなる。


    73: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/19(木) 22:38:12.74 ID:Hh2sOn//0

    晴の手を強引に開かせて彼女をじっと見つめる。 

    兎角「見せて」 

    晴はかわいいと思う。 

    今まで何者にも興味を持たなかった兎角にとっては初めて心を揺らして来た存在。 

    この気持ちが愛しさだと教えてくれた。 

    兎角「晴はわたしのものだ」 

    晴の一番奥で指の腹を強く押し付けると、中が強く収縮した。


    74: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/19(木) 22:44:26.34 ID:Hh2sOn//0

    そして晴が悲鳴のように高い嬌声を上げた瞬間、彼女の中心から体液が吹き出した。 

    びくびくと体を震わせてベッドに沈む晴。 

    自分の中からもとろりと雫が流れ出すのを感じた。 

    晴の頬に触れると突然首に腕を回され、体が引き倒された。 

    晴「兎角さん、まだイッてないよね」 

    体を返されて晴が上に覆いかぶさる。 

    今さら抵抗なんてする気はない。


    75: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 03:09:59.11 ID:3SiZsU9s0

    晴のよがる姿だけで十分に満足していたが気持ち良くしてくれるのなら拒む理由があるはずもなかった。 

    乱れた息をそのままに、晴は兎角に口付けた。 

    絶頂を迎えたばかりの晴の体は熱を帯び、心臓は大きく脈打っている。 

    それにつられて兎角の体も反応して夢中で舌を返す。 

    漏れる声と絡み合う音が興奮を誘い、兎角は晴の手を掴んで自らの中心へと導いた。 

    ——早く 

    そう言いたくなるのをぐっとこらえて口付けを深く繰り返す。


    76: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 03:17:32.88 ID:3SiZsU9s0

    混じり合う吐息で溶けてしまいそうだ。 

    晴の手が胸を這い、その先を撫でる。 

    塞がれた口から声が漏れ、兎角の反応に興奮した晴が指を埋めてきた。 

    兎角「んっんん!」 

    思うように声も出せずに体だけが敏感に震える。 

    背筋に快感が走り、ぞくぞくとした感覚に腰が浮いた。 

    唇を離して晴が体を起こすと同時に女の部分を激しく貫かれた。


    77: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 03:43:39.85 ID:3SiZsU9s0

    兎角「ふぁあっ!」 

    自分が発した物だと思えないほどに甲高い悲鳴が耳に届く。 

    恥ずかしいと思う余裕もなく、兎角は股を開いて体を晴に差し出した。 

    晴も遊びを入れるつもりはないようで的確に絶頂へと誘い込んでくる。 

    下腹部から全身に躊躇なく刺激が広がっていく。 

    自分でも感じるほどに膣内がひくひくと痙攣している。 

    兎角「ぅっ、く……ぅ!」


    78: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 03:46:01.41 ID:3SiZsU9s0

    自然と腰が浮いた。 

    もっと奥へと晴の指が入り込み、空気と体液が混じり合って卑猥な音が部屋に響いた。 

    ふと気が付くとぬるりとした感触が太ももにまとわりついていて、兎角はそこに視線を向けた。 

    晴「んふ……っ、ぁんっ」 

    晴が兎角の膝に股間を擦り付けている。 

    晴「とか、くさん……っ、んっ、一緒に……!」 

    すでに限界に近かったが、兎角はなんとか耐えて晴が達するのを待った。


    79: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:01:30.62 ID:3SiZsU9s0

    ふわふわと意識が揺らいで、感覚が下腹部に集中する。 

    無意識にびくんっと腰が浮いて体がのけぞった。 

    兎角「くっ……ぁ!晴っ、もう……っ!」 

    晴「あっ、あっ、晴もイッちゃ……ふぁっ!」 

    二人の体が同時に硬直し、激しい快楽に身を任せて欲望を吐き出す。 

    兎角「ぅっ……あ……」 

    お互いの体はベッドに沈み、吐く息はどちらのものともつかない。


    80: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:04:41.11 ID:3SiZsU9s0

    晴は兎角の上に体を重ねて動けなくなっていた。 

    兎角「大丈夫か?」 

    返事はなかったが彼女は兎角の手をしっかりと握った。 

    そのまましばらく経って息が整った頃、静寂が訪れた。 

    音のない二人だけの世界。 

    繋がった体はまるで一つの個体だった。 

    ずっとこのままでいられない事が、当たり前のはずなのに今は無性に悲しい事だと思えた。


    81: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:07:46.25 ID:3SiZsU9s0

    晴「とかくさん」 

    唐突に静寂は砕かれた。 

    しかしその音は心地よくて、安らぎの音色だった。 

    兎角「なんだ」 

    自分の声も心なしか穏やかで気恥ずかしくなる。 

    晴「とかくさーん」 

    また名前を呼ぶ。


    82: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:11:43.74 ID:3SiZsU9s0

    兎角「どうした?」 

    背中を撫でると、晴は首に鼻先を押し付けてきた。 

    甘えた声に甘えた仕草。 

    晴「とーかーくー」 

    名前を呼びたいだけだと気付いて兎角はため息をついた。 

    兎角「晴」 

    そう返すと晴は嬉しそうに息を吐いて両腕を首に回して抱きついてきた。


    83: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:14:31.18 ID:3SiZsU9s0

    何度も頬と首にキスをしてくるのが鬱陶しくて、そして嬉しい。 

    晴の額に口付けて、彼女が顔を上げたところで唇を奪う。 

    すぐに離れたが今度は晴が同じように返してきた。 

    ついばむような甘いキスを繰り返し、目を合わせて微笑み合う。 

    晴「兎角さん」 

    もう一度紡がれた優しい音色。


    84: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:15:57.99 ID:3SiZsU9s0

    自身の心が全てここにあるのだと思い知らされた。 

    ——わたしは晴のものだ 

    そして自分の中で乱れていた晴の姿を思い浮かべる。 

    兎角の女王蜂は晴だけであり、晴の働き蜂は兎角だけだと。 

    この甘い匂いと蜜は誰にも渡さない。 



    終わり


    85: ◆P8QHpuxrAw 2015/11/23(月) 04:22:42.50 ID:3SiZsU9s0

    終わりました。 
    ただただエロい事をしているだけだったんですが読んでくださってありがとうございました。 
    日は変わりましたが11月22日は「いい夫婦の日」だそうです。 
    いつまでも1号室がイチャイチャしてますように。

    元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447073180/

    1:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:04:45 ID:Krt

    はい



    5:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:09:13 ID:C4L

    卍固め



    7:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:17:01 ID:Krt

    岡部「卍固めか」

    岡部「とりあえず助手をラボに呼びだそう」プルルルル

    紅莉栖『はろー』ガチャ

    岡部「俺だ。今すぐラボに来るのだ」

    紅莉栖『えっちょ、何y』ブツッ

    岡部「卍固めのやり方はっと…」カタカタ

    8:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:21:48 ID:Krt

    紅莉栖「はろー」ガチャ

    岡部「遅かったではないか、助手よ!」

    紅莉栖「あんな電話で呼び出しておいて遅いも何もあるか……。で、何の用よ」

    岡部「まあ、とりあえずこっちに来るがいい」

    紅莉栖「はぁ? いやだから、用件を言いなさいよ」

    岡部「こっちに来てくれないか、頼む……紅莉栖」

    紅莉栖「ふぇっ、今あんた名前で……って、な、名前で呼んだって誤魔化されないんだからな!」

    紅莉栖「ま、まあでも、ちょっとだけ、そっちに行ってやらないこともない…………//」トコトコ

    岡部「…………」

    紅莉栖「そっ、それで何よ?」

    岡部「用件というのはだな……」

    紅莉栖「うん」

    ガバッ



    9:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:28:53 ID:Krt

    紅莉栖「ふぇっ、い、いたたたたいたいいたい! い、いきなり何するのよ!」

    岡部「いや、暇だから助手に卍固めをかけようと思ってな」

    紅莉栖「いみっ、わかんないっ……痛い! ちっ、ちぎれる、肩がちぎれちゃうからっ!」ポロポロ

    岡部「ふむ……どれくらいかけ続ければいいのだろうか」ミシミシ

    紅莉栖「むりっ、ほんともうむりっ! もうやめてっ……離してよぉっ!」ポロポロ

    岡部「時間指定はされていなかったからな……匙加減が難しいな……」グググッ

    紅莉栖「あっがっ……ぐっ……あ゛うっ!!」バキッ

    岡部「む? 肩が外れたか……って、助手? おい、助手?」

    紅莉栖「――――」

    岡部「気を失っている……これくらいで失神するとは根性のない奴め。ふむ、それでは気を失っているうちに次の安価に移るか」

    >>10



    10:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:45:46 ID:4K2

    添い寝



    11:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)09:55:09 ID:Krt

    岡部「添い寝か」

    岡部「とりあえず紅莉栖の肩を嵌めてっと」ガコッ

    紅莉栖「ひぐぅっ」

    岡部「目を覚ます気配はないな。とりあえずこのままソファに運んで……」トコトコ

    岡部「よっと」ボスン

    紅莉栖「うぅ……ぐす……」

    岡部「うなされているな……目が覚めた後が少し怖いが」

    岡部「まあいい。とりあえず俺は床で寝るとしよう」ゴロン

    紅莉栖「やめてよ……岡部ぇ……」グスグス

    岡部「…………」スースー



    12:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)10:03:22 ID:Krt

    岡部「むっ」パチッ

    岡部「ううん……寝てから二時間ほど経ったようだ」

    岡部「とりあえずこれでミッションコンプリートだな。紅莉栖を起こすか」

    岡部「助手、おい助手」ユサユサ

    紅莉栖「う……うぅ……はっ」

    岡部「ようやく起きたか、助手よ」

    紅莉栖「おっ、おっ、岡部……」プルプル

    岡部「む? 何をそんなに怯えているのだ。お前もドクペでも飲むか?」

    紅莉栖「あっ、あんたっ! なんでそんなに平然としていられるのよっ! あ、あんなことをしておいて……!」

    岡部「あんなこと……? なんのことだ?」

    紅莉栖「とぼけないでっ!! どうしてあんなことをしたの? 私はっ、ぐすっ、あんたの事、信じて……っ!」グスグス

    岡部「何か夢でも見たのだろう。顔でも洗ってくるといい」

    紅莉栖「夢? あはははは……この右肩の痛みも夢? 痛みで肩が上げられないのも夢のせい?」

    紅莉栖「ふざけるんじゃないっ!」グイッ

    岡部「うおっ」

    紅莉栖「なんでよ……なんであんなことをしたの? 私岡部に何かした? ちゃんと理由を聞かせてよ……」

    岡部「…………」

    紅莉栖「……どうして何も言わないのよ」

    岡部「…………」

    紅莉栖「何か言いなさいよっ! 岡部倫太郎ッッ!!」

    何と言い訳しよう? >>13



    13:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)10:58:12 ID:C4L

    死んだジイサンの遺言なんだ



    15:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)12:03:13 ID:Krt

    岡部「……死んだじいちゃんの遺言なんだ」

    紅莉栖「……は?」

    岡部「死んだじいちゃんが……好きな相手には卍固めを掛けるのが日本流のプロポーズの仕方だって……」

    紅莉栖「……そうやって、適当なこと言ってごまかすの?」ウル

    紅莉栖「わかった……わかったわよ……。あんた、私の事嫌いだったんでしょ?」ポロ

    紅莉栖「だからあんなことしたんでしょ? わかったから……もうあんたの前に現れないから……」ポロポロ

    岡部「違うッッ!!」ガシッ

    紅莉栖「ふぇっ、ちょっ、離してよ……」

    岡部「俺は真剣だ、真実しか言っていない。信じてくれ、紅莉栖」ジッ

    紅莉栖「そんなこと言って……もう騙されたりなんて……」

    岡部「紅莉栖、俺はお前が好きだ」

    紅莉栖「ぅ……」

    岡部「好きじゃなきゃ……卍固めなんて掛けない……」

    岡部「あの卍固めが俺のプロポーズだったんだ……」

    岡部「だから聞かせてくれ。お前は俺の事を、どう思ってる……?」



    16:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)12:08:26 ID:Krt

    紅莉栖「……聞きたいのか?」

    岡部「……あぁ」

    紅莉栖「顔を……目を閉じろ」

    岡部「…………」スッ

    岡部(結局この展開か……ワンパターンなメリケン処女m)ガシッ

    岡部「って痛っ! いたたたたた痛い痛い! な、なにをするセレセブ!」

    紅莉栖「何って……返事を返しているのだけれど」ググッ

    岡部「へ、返事っtたたたた折れる折れる!!」

    紅莉栖「岡部……あんたに好きって言ってもらえて、凄く嬉しい……」グググッ

    紅莉栖「私もあんたのことが好き……大好き……」ミシミシ

    紅莉栖「だから私の返答代わりの卍固め、受け取ってね」ニコッ

    岡部「ぐああああああああっ!! ギブギブ! ロープ! タオr――」バキベキボキ

    紅莉栖「大好きだからねっ、岡部っ♪」ミシミシミシミシ

    岡部「――――」


    おわり



    17:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)12:08:39 ID:Krt

    なんだこれ



    18:名無しさん@おーぷん 2017/06/24(土)12:29:23 ID:HQu

    こっちが聞きたい


    元スレ:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1498262685/ 

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