1: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)00:27:41 ID:???
※カズマ『俺は佐藤和真。生きていた頃は引きこもりの生活を送っていたが、些細な理由で死んでしまい、ある事情で女神のアクアを連れて異世界に転生した』

カズマ『最初は異世界の生活に胸を躍らせていた俺だが、アクアが厄介な奴であることを認識し、そこに追い打ちをかけるようにして足手まといが二人、仲間になった』

カズマ『紅魔族であるアークウィザードのめぐみんとドMクルセイダーのダクネスだ。片や爆裂魔法しか覚えてない上一日一発だけ使えない、片や不器用な上にドMだ……全く役に立たん!!』

カズマ『てな、訳で俺は考えた………もう異世界で生きるのは嫌だと、そして日本に帰りたいと!』

カズマ『そして、結論を出した。そうだ……わざと死んで、アクアがリザレクション掛ける前にエリス様に頼み込んで日本に転生させてもらおうと!』

カズマ『以前、冬将軍に殺された時、エリス様は俺を日本の、それも裕福な生まれに転生させようとしてくれた事があった。なら、もう一度頼み込めばきっと上手くいくはずだ』

2: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)00:37:39 ID:???
カズマ「これ以上苦労してたまるかああぁーーーーーーーーっ!!!!!」

アクア「ちょっとぉ、ずっと何かを考え込んでた挙句、いきなり叫んだりして…気持ち悪いわよ、カズマさん!」

カズマ「うるさい、俺の苦労も知らず、能天気にしてるお前にとやかく言われる筋合いはねぇんだよ!!」

アクア「なんですってぇーーっ!!!」ガタッ

ダクネス「喧嘩はやめないか。今はクエスト中だぞ」

めぐみん「それよりまずいんじゃないですか…。」ブルブル

ダクネス「んっ、震えてるようだが、どうした、めぐみん?」

めぐみん「いや、ですから……」スッ

3: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)00:43:59 ID:???
モンスターの群れ『…』ジイイィィーーーーーー


アクア・カズマ・ダクネス「「「………」」」

めぐみん「ね…まずい状況ですよね」

モンスターの群れ『シャアアアアァァーーーーーッ!!!』

アクア「ひいいぃぃぃーーーーーーっ!?」

ダクネス「なんと、いつの間に群れに囲まれていたとは……!!」

めぐみん「い、一旦、どこかに身を隠しましょう」

カズマ(モンスターの群れ、これはちょうどいい! よし、このまま群れの中に飛び込んで…)

モンスターの群れ『シャアアアァァァーーーーーッ!!』ドタドタドタ

カズマ(今だ!!)バッ

4: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)00:50:14 ID:???
めぐみん「なっ、カズマッ!?」

アクア「モンスターの群れの中に飛び込むなんてどういうつもりよ!!」

ダクネス「ハッ、さてはモンスターの群れに好き勝手にボロボロにされる気だな…/////」ゾクゾク


モンスターの群れ『シャアアアァァーーーッ!!』

カズマ「おおおぉぉーーーーーっ!!』

5: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)01:04:53 ID:???
…………………………………………………

…………………………………

……………………


エリス「カズマさん、またお亡くなりになられたのですね」

カズマ「はい」

エリス「本来は転生ですが、アクア先輩に弱味……ではなくアクア先輩のお願いでカズマさんは特例になっています」

カズマ「そうですね」

エリス「ですので、アクア先輩のリザレクションが終わり次第、再び貴方を異世界nカズマ「ストップ!ちょっといいですか?」

エリス「えっ?」

カズマ「エリス様、一つお願いがあるけど、いいかな?」

エリス「お願い、ですか?」

カズマ「はい。単刀直入に言います……俺を日本に転生してください!」

エリス「えっ!?」

カズマ「この通りです」ペコリ

エリス「あ、あの、カズマさん? ひとまず、その…訳を聞かせてもらえませんか?」

6: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)01:17:14 ID:???
エリス「そうですか…。事情は分かりました」

カズマ「もう俺はあいつらに振り回されて、苦労を重ねるのが嫌になりました。」

カズマ「ですので、本当にお願いします」ペコリ

エリス「そ、それはもちろん、本来の天界の規定に基づいてますので、前回の特例のように後始末に追われなくて済みますので私としては嬉しいですが…」

エリス「カズマさんを日本に転生させたら…その、アクア先輩になんて言われるかが、心配で……」

カズマ「心配する必要はないと思います。エリス様はアクアと違って、真っ当な事をしたんです!」

カズマ「いくら先輩後輩の間柄といっても、いつまでもアクアに縛られたり、言う事を聞く必要はないはずです。むしろ、エリス様のやっている事は正しい事です」

カズマ「アクアが文句言ったら、当然のことをしたと言い返せばそれでいいと思います」

エリス「カズマさん………」

7: 名無しさん@おーぷん 2018/11/14(水)01:26:35 ID:???
エリス「分かりました。特例を無しにしまして、規定に基づき私の力でサトウカズマさん…」

エリス「貴方を日本で裕福な家庭に生まれ、なに不自由なく暮らせるよう転生して差し上げましょう」

カズマ「待ってました…前回の台詞!!」

エリス「前回のご希望である美少女の幼馴染もいる人生は、いかがいたしますか?」

カズマ「あぁ、それね…。う~ん、でも…また幼馴染に裏切られて再び引きこもりになったらどうしよう…」

エリス「では止めておきますか?」

カズマ「はい!」

8: 名無しさん@おーぷん 2018/11/15(木)01:08:47 ID:???
エリス「分かりました」

カズマ「さぁ、どんな生活が待ってるのかな!」ワクワク

エリス「それとカズマさん…」

カズマ「なんですか?」

エリス「異世界転生とは異なり、日本人への転生は生まれ変わるという事で前世の記憶を引き継ぐ事は出来ません」

カズマ「えっ?」

エリス「ですが、今回だけ異世界で皆さまと過ごされた思い出も引き継げるよう配慮させて頂きます」

カズマ「え、えぇと…俺、異世界ではあまりいい思いもしてなくて、おまけに足手まといのアクア達に振り回されて最悪でしたし、忘れてもいいと思いますがね…。」

エリス「そうですか…。では、記憶の引き継ぎは無しにも出来ますが?」

カズマ「う~ん。でも、まぁ……いっか!」

エリス「えっ?」

カズマ「異世界での騒動も、また良い思い出と思えば、記憶の中に合ってもいいかなと思いまして!」

エリス「そうですか、分かりました…。では、始めますね」

カズマ「お願いします!」



エリス「生まれ変わった貴方に、また良き出会いのあらんことを…」パアアアァァーーーー

9: 名無しさん@おーぷん 2018/11/15(木)01:29:11 ID:???
今までなかった内容のSSだな期待

10: 名無しさん@おーぷん 2018/11/16(金)00:31:48 ID:???
チュンチュン

カズマ「ハッ!!」ガバッ

カズマ「なんだ、転生で日本に戻ったのは分かるが、裕福と言ってもどこの家のどういう子として…」

ガチャッ

母親「ようやく起きたのね、カズマ。休みだからっていつまでも寝てちゃだめよ」キラキラ

カズマ「っ!?///」ドキッ

カズマ(き、綺麗だ……///)ポオオォォォーーー

母親「カズマ……?」

カズマ「あ、いや、なんでもない。今、起きるよ」

母親「朝食用意してあるから、早くね」

パタン

カズマ「ま、まさかの母親が美人とはお、驚きだが、まずイイ!!」

11: 名無しさん@おーぷん 2018/11/16(金)00:43:20 ID:???
カズマ「おはようー」

父親「おはよう。やっと起きたか、カズマ」キリッ

カズマ「っ!?」ビクッ

カズマ(ち、父親は…ハ、ハンサムだ!!)

父親「どうした?」

カズマ「い、いや、なんでもない…」

父親「そうか。そうだ、ほら、カズマ…おこづかいだ」ピラッ

カズマ「お、ありがとう!(いきなりこづかいをくれるとは、エリス様の言った通り裕福な家庭らしいな!)」チラッ

カズマ「!!………い、一万円っ!!!??」

父親「なんだ? 別に珍しいことじゃないだろ…我が家のおこづかいが一万円なのは、毎月渡しているから当たり前じゃないか!」

カズマ(ま、マジで!? これは本当に凄い…これだけで完全に裕福な家庭に転生したって事が分かった。流石は評判高き女神エリス様…どこぞの駄女神とは違い、素晴らし過ぎる!!)ジーーーン

12: 名無しさん@おーぷん 2018/11/16(金)00:54:40 ID:???
カズマ「はぁ、朝食美味かったぁ~///」ポカポカ

カズマ「それにしても、転生してまだ少ししか時間は経たないが、裕福で、良い家庭…これから何不自由なく暮らせる環境……これこそ俺が求めてたものだよ」

カズマ「これでようやく、最初の窮屈な引きこもり生活や前世の疲労ばかりの異世界生活に重荷になる仲間、それらから全て解放されるって訳だ。ほんと、いい心地だな!」

カズマ「うん。これからが楽しみ、楽しみだな……///」ニヘラ




アクア「なぁ~にが、楽しみ楽しみよ…。」

カズマ「………………へっ?」

アクア「しかもニヤニヤしちゃって、汚れてただでさえキモかったヒキニートが、更にキモくなってどうするのよ!」

カズマ「………ア」



カズマ「アクアァーーーーーーーーーッ!!!?」

13: 【63】 2018/11/16(金)11:41:38 ID:???
アクアが幼馴染だったら面白そうではあるw
妹や姉でも可

14: 名無しさん@おーぷん 2018/11/17(土)01:49:43 ID:???
カズマ「な、なんでお前がここにっ!!? というか、異世界の居るお前がどうやって日本の、それも俺のところに来れたんだよ!?」

アクア「順序を追って説明してあげるわ。冬将軍の時みたいに今回もアンタを蘇生させるため、リザレクションをかけたところまでは良かったのよ……けど…」

~回想~

アクア『リザレクションをかけ終わったわ。さぁ、カズマ、さっさと戻ってきなさい!』

エリス「アクア先輩!」

アクア『あれ、エリス、なんでエリスの声だけなのよ? そこにカズマさんも居るはずなのに、なんで返事ないのよ?』

エリス「先輩、カズマさんは日本に転生しました」

アクア『はああぁーーー、どういうことよ!?』

エリス「カズマさんが「異世界はもういい、裕福な家庭で生まれ何不自由なく暮らせる環境の日本への転生」という希望を出しましたので、天界規定に基づいて承認し、転生した…次第です」

アクア『ちょっとぉ、何勝手なことしてんのよ!! アンタ、いつから先輩であるこの私に逆らうようになったの!?』

アクア『特例でカズマの蘇生だけは認めるって言ったんでしょ…だったら、カズマの考えに従うんじゃなくて、自分の言った事を優先しなさいよ! じゃなきゃ、弱味を本当に晒すわよ!!』

エリス「お言葉ですが、アクア先輩…天界規定は本来基づくものであり、破るものではありません。ですから、私は間違った事はしていませんし、女神として当たり前の事と受け止めています」

アクア『何よ…今日は、やけに反抗的じゃないの』

エリス「ある人のお言葉で、たまには先輩に言い返してあげたい…という気持ちが湧きあがっただけです」

アクア『くっ、カズマの奴ね…!? まったく、あのヒキニート!!!』

エリス「………」

アクア『後、エリス。アンタ……覚えてなさいよ!!』

ブツン

~回想終了~

15: 名無しさん@おーぷん 2018/11/18(日)00:38:24 ID:???
アクア「と、こうなった訳。で、次は…」

~回想~

カズマ「」

めぐみん「カズマ、起きてください…カズマァッ!!?」

ダクネス「くっ…。アクア、カズマは大丈夫なのか?!」

アクア「ひ、ひとまず、リザレクション掛けたけど、目を覚ますまで時間は掛かりそうよ…」

アクア(まさかカズマが転生するとは予想外だわ…。どうしよう、何か方法が…………あっ、そうだわ、アレよ! アレなら……)

アクア(でも、使う前に、ひとまずめぐみんとダクネスを…)

アクア「ねぇ、めぐみん、ダクネス」

めぐみん「んっ?」

ダクネス「どうした?」

アクア「この辺りって、木の実が多く生ってるそうだから、ちょっと取りに行ってくれないかしら?」

めぐみん「どうして、木の実を?」

アクア「もちろん。起きたカズマに食べさせてあげる為よ。怪我が良くなっても、お腹が減ってたら大変でしょ!」

めぐみん「成る程、そういう事ですか」

ダクネス「それなら取りに行くが、アクア一人で大丈夫か?」

アクア「もちろん。それに回復役の私がカズマさんの近くに居た方がいいでしょ」

ダクネス「うむ、一理あるな。分かった…私とめぐみんは近くで木の実を取ってくる。アクア、カズマは頼んだぞ」

アクア「えぇ! 大船に乗ったつもりで任せなさい!!」

16: 名無しさん@おーぷん 2018/11/18(日)01:16:31 ID:???
アクア「行ったわね…。それじゃあ、例のアレ『ディメンション・テクニック』を使おうかしらね…」

アクア『説明するわ……ディメンション・テクニックとは、私のような死者を導く女神だけが使える特殊能力で、たまに手違いで死者を日本に送ってしまう事があり、その時に使えば天界から日本へと次元を破って移動が可能となるの』

アクア『次元を破って日本に移動したらすぐ、死者を捕まえてまた死後の世界に連れ戻せる、という訳よ。ただ、それは本当にそういう緊急処置の為に使う能力であり、それ以外の使用は一切禁止。また、天界や死者と対面する死後の世界でしか使えないという弱点があるのよ』

アクア「ここは異世界だからどうなるかは分からないし、なるべく異世界から日本へと次元を破って移動出来れば成功。けど……本当は心配。でも、賭けるしかないわ。いざとなったら、私の羽衣の力…これが上手く作用すればもしかしたら……」ゴクリ

アクア「…………行くわよ!」



アクア「ここ異世界から日本へと次元を破って、転生したカズマの元へ!!」

アクア「ディメンション・テクニック!!!」カアアァァーーーー

シュン


~回想終了~

17: 名無しさん@おーぷん 2018/11/19(月)00:51:00 ID:???
アクア「という訳で特殊能力使ったら無事にアンタの元に来ることが成功したって事よ!」

カズマ「マジかよ、そんな能力があったとはなぁ…!?」

アクア「だって私は女神よ。それに羽衣の力が上手く作用してくれた事も良かったみたい」

カズマ「だけどよ、なんで俺のとこに、それも日本にまで来たんだよ?」

アクア「そんなこと簡単よ…カズマ、貴方を連れ戻しに来たに決まってるでしょ!!」

カズマ「はぁっ、なんで俺を連れ戻しに来たんだよ? 別に俺がいなくなっても問題も支障もなにもねえだろ??」

アクア「んなわけないでしょ、問題も支障も大有りよ!!」

カズマ「言ってみろ…」

アクア「まず、私は貴方に指定されたモノとして異世界に来た訳だから、天界に帰る為の魔王討伐をカズマさんにやって貰わないと困るからよ」

カズマ「お前の場合はそれが理由になるよな」

18: 名無しさん@おーぷん 2018/11/19(月)01:12:30 ID:???
アクア「それと次、めぐみんとダクネスがずっと貴方を心配してて、カズマの目が覚めるまで絶対に諦めない、早く起きてほしいって願ってるからよ!」

カズマ「あいつらが、か…?」

アクア「えぇ! 今回だけじゃない…前の冬将軍の時だって二人ともカズマを本気で心配し、無茶でも蘇生してほしいって言ってたのよ!」

アクア「分かる? つまり、めぐみんもダクネスも、カズマ…貴方が元気に蘇生するのをずっと待ってるって訳よ!」

アクア「このまま蘇生を選ばず、転生したこの日本で暮らすことを決めたら…二人のカズマに対する想いや優しさ、全て消えてしまうのよ!! それでもいいの?」

カズマ「くっ……。」

アクア「さぁ、異世界に戻りましょ!」スッ

カズマ「戻らん!!」パシッ

アクア「はぁっ!?」

カズマ「俺はお前やめぐみん、ダクネスに毎日振り回されて毎日苦労をたくさんして、俺だけが毎日負担を…重荷を背負ってばっかだったから、正直それが嫌になったんだよ!」

カズマ「だから、戻らん! 同じ日々が来ることが目に見えているのに、わざわざ戻るバカがどこにいんだよ! 俺はせっかく転生してまた、自分なりのいい幸せを手に入れられそうなんだ。このまま手放してたまるかよ!!」

アクア「はぁー、そういう事だと思ったわ…。」

カズマ「なんだ、俺の本音を聞くその前から知ってるような口ぶりだな?」

アクア「エリスから全部聞いたのよ!」

カズマ「そうか、エリス様から…。」

アクア「けど、まったく情けないわね!」

カズマ「あぁ、俺はこういう男だよ! 大体、異世界で生きるのは嫌だと思った時点でとっくに諦めはついてんだよ!」

アクア「………」

カズマ「もういいだろ。どうせ異世界に戻ったってまた毎日振り回される日々と苦労の連続、溜まりに溜まる疲ればっかだ。だったら、俺は転生して裕福な方を選ぶ……それで話は終わりだ」



アクア「何………バカな事、言ってんのよぉぉぉーーーーーーーっ!!!!!!!」

カズマ「っ!?」