こちら公園前派出所

    1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:42:46.43 ID:VDVQM9lvo
    中川「はい、何でも最近人気急上昇中らしいですよ。昨日発売の雑誌のグラビアにも出てますし」

    両津「ふーん。乳はデカいみたいだな。しかし何だこのアオリは…元特攻隊長が『たくみんスマイルでばっちぐー☆』なんてわしがこいつならこのアオリを考えた奴を単車の後ろにくくりつけて東京一周してしまうかも知れんぞ」

    拓海「大きなお世話だよオッサン」ぬっ

    両津「うおっ!?いきなり後ろから声をかけるんじゃない!ってお前向井拓海か?」

    拓海「ああ。ったく、人が気にしているところを好きに言ってくれるじゃねえか」

    両津「あ~?どう見たってお前『たくみんスマイル☆』なんてガラじゃねえだろ」

    拓海「うるせえ!アタシが考えたんじゃねえんだから仕方ねえだろ!」

    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370259766

    2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:44:33.82 ID:VDVQM9lvo
    両津「しっかしお前のプロデューサーも何考えてるのかわかんない奴だな。こいつを可愛い路線で売り出すとか脳味噌の代わりにハピ粉でも詰まってんじゃないか?」

    拓海「あいつの悪口はやめろ!」

    両津「まあそんなことはどうでもいい。というかお前何しに来たんだ?」

    拓海「ああ、ヤンチャしてたころによく麗子さんに世話ンなったからな。今日はちょっとお礼的なのも兼ねて挨拶に来たんだよ」

    両津「そうか。麗子なら結構前にパトロールに行ったからそろそろ帰ってくるんじゃないか」

    拓海「じゃあちょっとここで待ってるとすっかな」

    3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:46:26.94 ID:VDVQM9lvo
    中川「拓海さんは今シンデレラプロダクションにいるんだよね?」

    拓海「ああ、詳しいな兄ちゃん」

    両津「知ってんのか中川?」

    中川「はい、うちのグループとはあまり関わりはありませんが、プロデューサーは業界内では有名ですよ」

    拓海「へえ~そうなのか。例えば何て言われてるんだ?」

    中川「何でもプロデューサーは72時間働いても死なないとか、アイドルをスカウトするために戦場でその人と一緒に戦ったとか、夜にバイトをしてそのお金で1人のアイドルの専用ステージと衣装を用意したとか…」

    両津「ランボーとターミネーターを足して2で割ったような奴だな…」

    拓海「へへっ、アタシが唯一認めてる男だからな!」

    両津「何だ?お前そいつのこと好きなのか?」

    拓海「バッ…!バカ!そんなんじゃねえよ!シメるぞこの野郎!///」

    両津「やめとけやめとけ。話を聞く限り絶対どっかの研究所で開発されたロボットだぞ」

    拓海「シバくぞコラァ!」

    5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:48:26.93 ID:VDVQM9lvo
    中川「でも、拓海さんはどうしてまたアイドルになろうって気になったの?」

    拓海「あいつが何回シメてもウチの集会に来やがるからよ…結局アタシが折れる形でプロダクションに入っちまった…。皆で走ってる時に原チャで併走してきて『君アイドルにならない!?君なら絶対トップを狙える!』を連発されたときは、さすがにノイローゼになりそうだったぜ…」

    両津「うーむ、ゾンビみたいな奴だ…」

    ブロロロロロロ…キキッ

    本田「こんちわ~アイスの安売りしてたんでみんなで食べませんか~?って向井拓海ちゃん!?」

    拓海「おっ!兄ちゃんアタシのこと知ってんのか?」

    本田「もちろんですよぉ~最近のアイドルオタクの間じゃあ期待の新人って話で持ちきりですもん。ヤンチャから足を洗ってアイドルになってみんなを笑顔にするなんて、偉いですよね~」

    拓海「バッ…!照れるぜ!///」

    両津「お前も族あがりだろうが…」

    8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:50:49.89 ID:VDVQM9lvo
    拓海「は?このヒョロヒョロの兄ちゃんがか?」

    両津「ああ。そろそろ時間だから見てろ」

    本田「あっ、もうこんな時間になっちゃった。あまり道草食ってると怒られちゃいますからそろそろ仕事に戻りますね~。あっ、拓海ちゃんこの警察手帳にサインくれない?本田さんへって名前付きで」

    拓海「お安い御用だ(サラサラ)、ほいっ」

    本田「やったあ~!後でみんなに自慢しようっと。じゃあみなさんお疲れ様で~す」ブォン

    本田「うおおおおおおお!!!!!!!!!!!!今日も絶好調だぜ!!!!!!!!制限速度守ってねえバカはいねえか!?」ブォオオオオオオオオオオオオオオ……

    拓海「…さすがにうちのプロダクションにも二重人格はいねえな…」

    9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:53:00.06 ID:VDVQM9lvo
    麗子「ただいま~」

    拓海「おっ麗子さん!久しぶりだな!」

    麗子「あら、拓海ちゃんじゃない!最近頑張ってるみたいね!偉いわ~。今日はどうしたの?」

    拓海「アタシ今日はオフだから、久々に麗子さんに顔出しとこうと思ってな」

    麗子「嬉しいわ~こんなに立派になって…私も鼻が高いわ」

    両津「おい、そんなとこ突っ立って話してないで喫茶店でも行ってきたらどうだ?まだパトロールに行ってるってことにしといてやるから」

    麗子「そう?悪いわね両ちゃん。それじゃ拓海ちゃん行きましょ?」

    拓海「おう。じゃあなオッサン」

    両津「誰がオッサンだ!ったく生意気な女だ。ファンに本当の姿を見てやりたいぜ…」

    中川「ファンの人たちもそれを含めて拓海さんのファンらしいですよ」

    両津「なんと!アイドルオタクってのはドMしかいないのか?まあ確かに同じCDを何十枚も買ったりしてるようだからな…。わしらの常識では計れん」

    中川「それはちょっと違うと思いますが…。でも今はアイドルブームですからね。どこも結構儲かってるみたいですよ」

    両津「ほ~、ま、何にせよわしには関係のない話だ」

    10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:54:01.33 ID:VDVQM9lvo
    ある日

    両津「今日も特に変わった出来事はないな。派出所に戻ってゲームでもするか」

    拓海「だから悪かったっつってんだろ!」

    両津「ん?あれはこないだの何とかって女じゃねーか。何やってんだ?」

    不良A「んなこと言ったってよ~俺っちの車に石ぶつけたのお前だべ?」

    不良B「それ相応の落とし前つけんのは当たり前だよなあ?」

    不良C「別に獲って食おうってんじゃねえんだから、早く車に乗るでヤンス」

    拓海「誰が行くかよオラァ!シメるぞ!」

    不良A「めんどくせーから連れてっちまおうぜ」

    不良B、C「ウィース」

    拓海「やめろ!離せこの野郎!てめえ!」

    12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:57:01.12 ID:VDVQM9lvo
    不良A「うるせえ!暴れんじゃねえ!」バシッ!

    両津「あー、そこの君たち、何をしてるのかね?」

    拓海「?こないだのオッサン?」

    不良A「あ?ポリ公は関係ねえだろ?怪我しねえうちに消えな!」ブンッ

    両津「おっと」ヒョイッ

    不良B「何だと!?」

    不良C「元ボクシング部のAさんのパンチをよけやがったでヤンス!」

    両津「わし最近射撃場に行ってねえんだよ」チャキッ

    不良B「は?」

    両津「こいつが発火したい発火したいとわしに言って困るよ。わしのかわいいナンブちゃんの望みを叶えてやってくれるか?普通の弾は鉛を銅で覆ってあり傷口のダメージが少ないが、わしの弾は鉛むきだし手作りのホローポイント弾、体の中で弾が変形して痛いゾォ~きっと…」

    不良A「ちっ、さっきからハッタリかましてんじゃねえぞオラァ!」ブォン!

    パーン!

    不良A「!?」

    両津「くどい!」バキッ

    不良A「ぐわっ!」

    両津「女の顔を殴るんじゃない!」ドカッ!バキッ!ガンッ!

    13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 20:58:37.97 ID:VDVQM9lvo

    不良A、B、C「ひゅ、ひゅみまひぇんでした…」

    両津「反省したらとっとと消えろ!このバカモノ!」

    不良A,B,C「ひえええええええ………」

    両津「ったく、最近のガキはなんて悪質なんだ。どうせ名前も光宙(ぴかちゅう)とかなんだろってそんな名前の奴うちの署にいたな…」

    両津「ホラ、大丈夫かお前?」

    拓海「…ふん」

    両津「何かあったんじゃねえのか?顔に書いてあるぞ。1回しか会ってないわしでもわかるくらいだ。わかりやすい奴だなお前。ファンにもチョロいって言われてないか?」

    拓海「うるっせえな!ほっとけよ!」

    両津「別にわしはお前のことなどどうでもいいが、目の前でふてくされてる女をほっておくような男でもないぞ」

    14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 21:02:20.13 ID:VDVQM9lvo
    拓海「…悩んでんだよ」

    両津「何?」

    拓海「このままでいいのかって悩んでんだよ。こないだオッサンが言ってたとおり、今やってるアイドルとかって、アタシのキャラじゃないんじゃないかってな。そんなのは前からアタシもわかってんだよ…」

    両津「…」

    拓海「…だからさ、このままやっていって、本当に大丈夫なのか、あいつの言ってることが本当に正しいのか…最近わかんなくなってきてんだよ…」

    両津「バカモノ!」

    拓海「!?」

    両津「お前この間言ってただろうが!そいつは自分が認めた唯一の人間だと!なぜ信じてやらんのだ!そいつがどれだけシメられても何度もやってくる姿を見てるんじゃねえのか!」

    拓海「それは…」

    両津「キャラとかキャラじゃないとか知るか!それだけお前に入れ込んでる奴がやってることなんだから信じてやるのが江戸っ子ってもんだろう!それがわからねえってんならアイドルなんかやめちまえ!」

    拓海「アタシ神奈川出身なんだけどな…」

    両津「とにかくだ、自分が認めた人間のやることなんだ。信じてやるってのが人情ってもんだ」

    拓海「…ま、頑張ってみるよ。ありがとな、オッサン」

    両津「オッサンじゃない。両津、両津勘吉だ。覚えとけ」

    拓海「わかったよ、勘吉でいいか?」

    両津「自分より1回り年上の人間を呼び捨てとは…やっぱお前のプロデューサーのやり方間違ってんじゃねえのか?」

    拓海「お前さっきと言ってること全然違うじゃねえか!……ありがとな」

    両津「なに、礼には及ばんよ。それよりも頼みがあるんだが…」

    15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 21:03:42.89 ID:VDVQM9lvo

    新聞記事「極悪警察官、市民の顔を150発殴る!」

    中川「久しぶりに先輩が1面になったね…」

    麗子「一体何があったのかしら…」

    ブォオオオオオオオオン

    ガシャーン!

    部長(E:特攻服、木刀)「両津のバカはどこだ!出て来い!」

    中川「プロデューサーになってアイドルをスカウトしに行くとスペースシャトルでウサミン星に行きました!」

    おわり

    17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/03(月) 21:04:47.33 ID:VDVQM9lvo

    すみません。短いですがこれで終わりです。SS2回目なのでまだまだ下手ですが、読んでくださった方ありがとうございました。今日中にHTML化依頼を出しておきます

    元スレ:
    https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370259766/

    1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:31:03.85 ID:9bfl3G76o

    両津「うひょー寒い寒い」

    中川「おはようございます」

    両津「おう。最近急に寒くなったな」

    中川「もうすぐ冬ですね」

    両津「それと同時にわしの懐も冬を迎えそうだ…」

    中川「ボーナスがあるじゃないですか」

    両津「ふん、あんなもん色々あってカットだよ、カ・ッ・ト!」

    中川「それはまた厳しいですね」

    両津「そもそも部長がイカンのだ。いつもいつもわしを怒鳴り散らして人のやる気を削ぐんだからな。わしが問題を起こすのも巡り巡って考えれば全てそれに起因するに違いない。あれじゃどんな部下もついてこんな」

    中川「それは先輩の為を思って…」

    両津「どこがだ!わしみたいな自由な人間はあんな昭和堅物マイホーム主義人間とは合わんのだ。人の顔見りゃ貯金貯金結婚結婚仕事仕事と壊れたレコードみたいに繰り返すんだぞ。わしの親か!」

    中川「ま、まあ貯金は大切ですよ」

    両津「ふん、わしは宵越しの金は持たん主義なのだ。それすら何十年の付き合いの中で感じ取れん部長は愚鈍としか言いようがないな!お前、わしがコツコツ貯金する姿想像してみろ。賽の河原で石積むほうがまだ早く目標に届くぞ」

    中川「ははは…」


    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386250263

    2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:33:21.74 ID:9bfl3G76o

    両津「話が逸れた。とにかく部長が悪い!それに加えて…」

    中川「あの…」

    両津「何だ?」

    中川「」チョイチョイ

    両津「あ~?どうせまた新しいアイドルとかだろ…げげっ!!!!」

    部長「」

    両津「い、いつからいらしてたんです?」

    部長「自由がどうこうとかの辺りからかな」

    両津「いや、あっしはですね、自由を愛する人間として…」

    部長「何が自由だ!最低限の仕事も真面目にせんくせに権利ばかり主張するんじゃない!そんなに自由が好きなら警官を辞めたらどうだ?」コンコン

    両津「ぐぬぬ…」

    部長「それとな、前作の件でお前は1ヶ月謹慎だそうだ。一時的とはいえ自由になれて良かったな。このまま永遠にいなくなってもいいんだぞ」

    両津「」

     

    3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:34:47.44 ID:9bfl3G76o

    両津「ちぇっ、今日のことはパーッと無駄遣いして忘れるに限るな。何かいいバイトねえかな。バイトバイトっと…」ペラペラ

    両津「ん?」

    広告「女子寮の管理人募集!体力に自信のある方大歓迎!」

    両津「ほう、女子寮か…これはまたすばらし…いや、けしからん仕事だな、どれどれ、日当は…5万円!?こりゃあいい!」ピポパ

    両津「はい!はい!相馬町のフェイフェイ寮ですね!緑の服が目印!はい!はい!すぐ行きます!」ピッ

    両津「即採用とは運がいい!女に囲まれ金も稼げるなんてウハウハだぜ!ガハハハハ!」シャカシャカ

    両津「相馬町はこの辺だが…おっ、緑の服の奴がいるぞ。こんにちは!よろしくお願いしまーす!」シャカシャカシャカシャカ

    ちひろ「どうもー♪」

    両津「」ズシャアアアアアアアアアアア

     

    4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:37:23.34 ID:9bfl3G76o

    ちひろ「あら、久しぶりなのにずいぶんひどい反応の仕方ですね?」

    両津「くそ…1番会いたくない奴に会ってしまった…」

    ちひろ「あら、私は何もしてませんよ?ひどい言い草です」

    両津「とぼけやがって!お前のせいで減給食らうわ警察に捕まるわ…!」※前作参照

    ちひろ「まあそんなことはどうでもいいじゃないですか。それよりバイトしたいんでしょう?」

    両津「そうだそうだ!広告に書いてあったことは本当なんだろうな!?」

    ちひろ「もっちろん♪寮を建てるにあたって、さすがにプロデューサーさん1人じゃ管理できないからってことで募集したんです」

    両津「そうか。とりあえず仕事の内容を説明してくれ」

    ちひろ「はい、まず大前提として、とにかくうちはアイドルの安全が第一ですから、なるべく24時間寮にいてくださいね。管理人用の部屋は用意してありますから、両津さんはそこに住むようにお願いします。具体的な仕事内容はまた説明するので、とりあえず引越しをお願いしますね」

    両津「もし長時間外出するときはどうすればいいんだ?」

    ちひろ「この携帯電話を差し上げますので、これで事務所に連絡してください。その時はプロデューサーさんがエナジーチャージで警戒モードに入ります」

    両津「…やっぱりお前んとこのプロデューサーってロボットなんじゃ…」

    ちひろ「まあそれも一時だけで、しばらくすれば晶葉ちゃんが防犯用メカを導入してくれますから楽になりますよ」

    両津「そうか。じゃあとりあえず荷物をまとめてくるぞ」

     

    6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:39:37.86 ID:9bfl3G76o

    引越し後

    両津「さて、次はどうすればいいんだ?」

    ちひろ「はい。仕事といっても、業者さんに委託した掃除以外の雑用をこなしてくれれば大丈夫です。ちなみにアイドルから何か苦情が出たり何かあったりするたびにお給料から1万円引かれますからね」

    両津「シ、シビアなシステムだな。まあとにかく頑張ればいいんだろ。あとは任せな」

    ちひろ「それじゃ、今いる娘たちに紹介するので、ロビーに来てください」

    両津「この寮の管理人になった両津だ。よろしくな」

    みく「よっろしくにゃー」

    李衣菜「よろしくお願いしまーす」

    裕子「よろしくお願いします!」

    小梅「よ、よろしくお願いします…(こ、この人…いっぱい霊が憑いてる…!)」ワクワク

    輝子「よ、よろしく…フヒヒ…」

    両津「これだけか?」

    ちひろ「今いるのはそうですね」

    両津「そうか。じゃあお前ら節度ある生活をするようにな!わしはパチンコしに行ってくるから騒ぎを起こすなよ」

    みく「初球から矛盾の塊にゃ…」

    李衣菜「だ、大丈夫かな…」

     

    9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:43:54.89 ID:9bfl3G76o

    コンコン

    両津「ん?何だ?」

    小梅「こ、こんばんは…」

    両津「お前は…赤坂男梅だったっけ?」

    小梅「し、白坂…小梅です…」

    両津「ああそうだそうだ。で、何の用だ?」

    小梅「こ、今度…し、心霊スポットに連れて行ってほしい…」

    両津「心霊スポットォ?そんなもん1人で行けばいいじゃねえか」

    小梅「プ、プ、プロデューサーが、危ないから…、1人で行っちゃダメ…って」

    両津「えーめんどくせえなあ。拓海とかどうだ?あいつ絶対ビビりだから面白いぞ」

    小梅「い、1万円…」

    両津「何?」

    小梅「1万円って、い、言えば、両津さんがお願い、き、聞いてくれるって…ちひろさんが…」

    両津「あのアマ…」ワナワナ

    両津「しょうがねえ、ついて行ってやらあ」

    小梅「や、やった…約束…ま、守ってね」

    両津「わかったわかった。ほら、もう遅いから寝なさい」

    小梅「え、ま、まだ夜の10時…い、今からホラー映画、見る…」

    両津「ダメダメダメ!お前らが不健康になればなるほどわしの給料が減るんだから!」

    小梅「わ、わかった…我慢、する…そのかわり、絶対ね…」

     

    10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:45:21.69 ID:9bfl3G76o

    3日後

    阿野湖 午前2時

    両津「で、来た訳だが…」

    小梅「こ、ここ、有名な心霊スポット…お、男の幽霊が、出るって…」

    両津「幽霊だ~?そんなもん出るわけないだろ。オカルトってのは、金儲けしたい奴とビビりが一緒になってバカ騒ぎしてるだけだ」

    あの子「」ドドドドドドド

    小梅「あ、あっちに良さそうな…ボ、ボロ家が…」トテテ

    両津「あ、おいこら走るな!はぐれたらどうする!」

    小梅「だ、大丈夫だよ…!」

    両津「バカモノ!お前に何かあったら給料引かれるのはわしなんだぞ!」

    小梅「きゃああああああああ!!!」

    両津「言わんこっちゃない!どうした小梅!」

    小梅「こ、この家ゴ、ゴキブリだらけ…」

    両津「」ズルッ

     

    11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:47:12.61 ID:9bfl3G76o

    両津「そんなもんでいちいち騒ぐんじゃない!」

    小梅「で、でも…これじゃ探索、できない…」

    両津「はあ~…待ってろ。退治してきてやる」

    小梅「りょ、両津さん、た、頼りになる…。すごい…」

    両津「なに、わしはゴキブリを億単位で育てたことがあるからな。なんてこたあねえ。」

    小梅「(…ぜ、前職は研究者なのかな…?)」

    両津「とりあえず目に付くのは全部潰しといたぞ」

    小梅「あ、ありがとう…。う、噂だと、こ、この家に出るんだって…」

    両津「ほう。幽霊くん出てきなさい!君は完全に包囲されている!お母さんも泣いているぞ!」

    小梅「べ、別に犯人とかじゃないよ…」

    両津「ほら見ろ、出ねえじゃねえか」

    小梅「りょ、両津さんの顔が怖いからかも…」

    両津「何だと!」

    小梅「冗談…ふふっ」

     

    13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:48:52.40 ID:9bfl3G76o

    両津「もう全部の部屋見て回ったし、写真とって帰るか」

    小梅「う、うん」

    両津「はい、たくみんスマイル!」パシャ

    小梅「」ニタァ

    拓海「へーくしょい!うう、今日も寒いなあオイ…」

    翌日

    両津「ふああ。昨日は夜中まで外にいたから眠いなあ」

    小梅「お、おはようございます…」

    両津「おっす」

    小梅「りょ、両津さん体調とか、わ、悪くない…?」

    両津「ん?わしはいたって健康だぞ?」

    小梅「ほ、本当…?」

    両津「当たり前田のクラッカーだ。わしは生まれてこの方風邪などひいたことないからな!」

    小梅「そ、それならいい…。じゃ、い、行ってきます…」

    両津「おう、気をつけて行って来い」

    小梅「ね、ねえ見た…?両津さんに、こ、怖い顔した男の人が、おぶさってるの…」

    小梅「うん、うん…。で、でも本人が平気そうだから、い、いいよね…」

     

    14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:50:50.86 ID:9bfl3G76o

    みく「おっはようにゃー。今日もみくの出勤を見守るなんて両津チャンは偉いのにゃー」

    両津「おいコラ待て」

    みく「何にゃ?スーパーアイドルは忙しいのにゃ。手短に済ますにゃ」

    両津「お前今日の朝飯も魚残しただろ」

    みく「ぎくっ!な、何の話にゃ。猫アイドルのみくが魚を食べられないわけないにゃ~」

    両津「とぼけんじゃねえ!昨日もおとといもさきおとついも残しただろ!」

    みく「ぎくぎくっ!」

    両津「こっちはお前が魚を残すたびに給料から5000円引かれてんだよ!」

    みく「それは知らないにゃ!」

    両津「これ以上お前に魚を残されたらわしが生活出来なくなるからな。今日から徹底的にわしが特訓してやる」

    みく「み、みくにもスケジュールってものがあるにゃ!そういうのは事務所を通してから…」

    両津「心配するな。緑の服に、お前に魚を食わせる特訓をさせると言ったら喜んで1週間休みにしてくれたぞ。良かったな」

    みく「」

    両津「まずは二徹のところで漁だ。おら、こっちに来い」

    みく「鬼、悪魔、ちひろさんにゃあ~……」ズルズル

     

    16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:52:36.76 ID:9bfl3G76o

    ザッパーン

    みく「」

    両津「よし、これで漁の手伝いは終わりだな」

    みく「魚…魚がいっぱいにゃ…」

    両津「さあ、魚を獲る特訓の後はいよいよ食べる特訓だな」

    みく「食べるのだけは無理にゃ!許してほしいにゃ!」

    両津「心配するな。そろそろ来るはずだが…」

    キキーッ!ドンガラガッシャン!

    ちひろ「きゃあ!この門のちひろ像、つくるのに100万円以上かかったのに!」

    両津「来たな」

    絵崎「やあミスター・ゴリラ君、久しぶりだね」

    みく「誰にゃこの人?」

    両津「わしの知り合いの怪しい発明品を売り歩いてるトンデモ教授・絵崎コロ助だ」

    絵崎「違う!れっきとした大学教授だ!今日は君が私を呼んだんだろう」

    両津「そうだそうだ。前本田にやってた催眠術で、こいつの魚嫌いを治してやってくれ」

    みく「コロチャン先生お願いしますにゃ」ペコリ

    絵崎「はっはっは、人懐っこいお嬢さんだ。どれ、私が催眠術で克服させてあげよう」

    両津「いきなり服を脱がせたりするなよ」

    絵崎「するか!」

     

    17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:54:01.51 ID:9bfl3G76o

    みく「みく、さかにゃ、すきにゃ」

    絵崎「うむ、これで克服できるはずだ!」

    みく「みく、にく、すきくない」

    両津「目が虚ろだぞ。やっぱり何かしたんじゃないか?」

    絵崎「そんなことはしてない!」

    みく「みく、さかにゃ、すきにゃ」

    数日後

    李衣菜「たいへんたいへん!みくちゃんがロケ先でお刺身食べてるって!」

    裕子「嘘でしょ!?まさか超能力!?」

    小梅「あ、明日…地震が、くる…」ガクガク

    輝子「キ、キノコも…怖いって…」プルプル

    両津「お前ら…」

     

    18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 22:56:59.64 ID:9bfl3G76o

    李衣菜「フゥー!いぇーい!ウヒョー!」ジャーンジャーン

    両津「」ドンドン!ドンドン!

    李衣菜「誰?気分壊れるなあー。はーい」ガチャ

    両津「やかましい!何時だと思ってやがる!」

    李衣菜「へへへー、いいでしょこのギターの音。この前なつきちに見繕ってもらっ…ふぇっ!?」グイッ

    両津「や・か・ま・し・いと言ってるんだ」

    李衣菜「わ、わかりましたよーだ。ちょーっと弾いてただけなのに」

    両津「あ~ん?ヘッタクソなギターのくせによく言うぜ」

    李衣菜「へたくそとは失敬な!私のギターの良さがわからないなんて、両さんもまだまだロック魂が足りないですねー」

    両津「何がロック魂だ。今からお前に寄せられてる苦情を読み上げてやるからよっく聞くように」

    李衣菜「ええー…」

    両津「『ギターがうるさくてキノコが枯れた』、『ギターがうるさくてスプーンが曲がらない』、『ギターがうるさくて魚が食べられない』、『ギターがうるさくてあの子が寮に寄り付かない』」

    李衣菜「いやっほー!ひゅー!ろけんろー!」ジャカジャカ

    両津「お前の頭もいっぺんリペアに出したほうがいいんじゃないか?」グリグリ

    李衣菜「痛い痛い痛い!だって私ぜんぜん関係ないもんそれ!」

    両津「ダメだ!アイドルから苦情が出ている以上わしの給料に響くからな。それにあまりにもジャカジャカやられると、わしもおちおち競馬の予想もできん」

     

    20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:00:55.65 ID:9bfl3G76o

    李衣菜「ちぇっ、みんなロック魂が足らないよー」

    両津「じゃあ聞くが、ロックって何だ?そもそもお前、ロックって英語で書けるのか?」

    李衣菜「どこまで馬鹿にするんですか!こうですよ、こう!」トントン

    紙「L O C K」

    iリ
    “~ ` ,
    .`ぇ,
    ー—-‐.、ッ、
    ,》}i}レ
    ァ”’γ”。  4‐-、
    | / ,.ィツ    .ゝ
    ノ   ‘彡’  γ   〉
    ´        ! ,.-く
    i      `”’、 、’,
    , ‘,     .、’   i
    .ゝ’      γ”フ~”ヽ
    、   =    し’    .’,
    .\            [
    、 リj           .v’

     

    21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:02:21.78 ID:9bfl3G76o

    両津「お前…本当にロック好きなのか?」

    李衣菜「あ、当たり前じゃないですか!この間だってなつきちと一緒にライブ見に行ったんですから!」

    夏樹「音がうるさいって途中で帰ったけどな」

    李衣菜「げげげ!な、なつきちいつからそこに!?」

    夏樹「だりーが迷惑かけてるっつーからこうしてわざわざ来たんじゃねえか。楽しむのはいいけど、それで人に迷惑かけるのはダメだぜ」

    李衣菜「はーい…」ショボン

    夏樹「しっかり反省しろよ」

    両津「ところで、やっぱりこいつにわかなのか?」

    夏樹「おっ、両津さんも察したのか」

    李衣菜「に、にわかなんかじゃないです!」

    両津「何、にわかは悪いことじゃないぞ。何事も最初のほうはみんなにわかなんだからな」

    李衣菜「両さん…。って、だからにわかじゃないですー!」

    両津「そこでだ、お前のそのにわか根性をわしが叩き直してやろう。さあ行くぞ」ズルズル

    李衣菜「いーーやーーだーー…」

    夏樹「大丈夫かな、だりーの奴…」

     

    24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:04:00.91 ID:9bfl3G76o

    看板「イカれたバンド天国」

    李衣菜「ここってどんなバンドが出るんですか?」

    両津「ん?すごいロックなバンドばかりだから楽しみに見てろ」

    李衣菜「はあ…」

    バンドの人「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    ドガシャーン!!!!!ギュインギュインギュイン!!!!!!!

    李衣菜「」

    バンドの人「ヴォオオオオオオオ!!!!!ヴォ、ヴォ、ヴォ、ヴォオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」

    ピロピロピロピロドコドコドコドコドコドコギュオンギュオン!!!!!!!

    李衣菜「無理無理無理無理、耐えられないです!鼓膜が破れちゃいます!」

    両津「逃げたらなつきちとか言う奴に、前そいつのギター壊したことバラすぞ」

    李衣菜「うええええええええええええええん!やだあああああああああああああ!!!」

    両津「うーむ、素晴らしいサウンドだったな」

    李衣菜「」

    両津「おい、大丈夫か。耳聞こえるか?」

    李衣菜「え、あ、はい、何とか…」

    両津「よし、じゃあ帰ったら今度はデスメタル100本ノックな」

    李衣菜「」

     

    25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:05:48.08 ID:9bfl3G76o

    数日後

    輝子「ヒャッハーーーーー!!!!!!ゴーーートゥヘーーーーーール!!!!!!」

    李衣菜「イェエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!!!!!!!ゴーーーートゥヘーーーーーーヴン!!!!!!」

    ジャーンジャーンドコドコピロピロギュイイイイイイイイン

    夏樹「おい、だりーがロックじゃなくてメタルに進んでるじゃねえか!」

    両津「うーむ、魔改造しすぎたか…」

    輝子「フヒヒ…」ジュージュー

    小梅「ス、ステージでソーセージをや、焼いてるけどあれ何…?」

    裕子「さあ?」

    李衣菜「あちち!」

    みく「あ、ヤケドしたにゃ」

     

    26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:07:13.55 ID:9bfl3G76o

    裕子「う~ん…う~ん…」

    両津「おい」

    裕子「ぐぬぬ…ぐぬぬ…」

    両津「おい」

    裕子「ムンッ!ムンッ!」

    両津「おいこら」パカッ

    裕子「痛っ!はっ、スプーンが曲がった!超能力!?」

    両津「お前のデコが当たっただけだろ」

    裕子「というかひどいじゃないですか、ちゃんと呼べばわかりますよ!」

    両津「2回も呼んだぞ」

    裕子「え、そうなんですか?」

    両津「まったく。また燃えないごみの日以外の日に大量のスプーン捨てただろ」

    裕子「えへへ」

    両津「えへへじゃない!超能力なんかあるわけないだろ!」

    裕子「そんなこと言って、このエスパーユッコのさいきっくニーを見て驚いても知りませんよ?」

    両津「あ~?」

    裕子「両さんにやってあげます!そこに座ってください」

    両津「座ったぞ」

    裕子「いいですか。私があなたを叩いたらあなたの体が勝手に動き出します。それっ!」トン

    右脚「」ピョコン

    裕子「どうです?すごいでしょこのさいきっくニーは!」

    両津「ただの脚気検査じゃねえか!コントやってんじゃねえんだぞ!」

     

    28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:09:27.10 ID:9bfl3G76o

    裕子「でも、両さんだって超能力が使えるって聞きましたよ?」

    両津「何?確かに以前インチキマジシャンとコンビを組んだことはあるが…」

    裕子「何でも、いくらお酒を飲んでも酔っ払わない超能力、バイクにはねられても何ともない超能力、ヘリコプターから落ちても死なない超能力に、それから…」

    両津「もういい…聞くだけで誰が言ったか容易に想像がつく…」

     

    29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:11:48.17 ID:9bfl3G76o
    >>27
    両津「何?元特攻隊長アイドルだと?」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370259766/
    を初めとしていくつかシリーズ的に書かせてもらってるので、もし良かったら読んでもらえたら嬉しいです

     

    30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:12:55.83 ID:9bfl3G76o

    両津「そういえば前に超能力を開発してくれる研究所に行ったことがあったな。ちょっとそこでやったことを試してやる」

    裕子「えっ本当ですか?やったあ!」

    両津「まずはこの機械を頭につけてと…」

    裕子「それで、それでどうするんですか?」ワクワク

    両津「この数字を覚えろ『2547831982045』」

    裕子「えーっと、うーーん…はい大丈夫です」

    両津「じゃあ順番に言ってみろ」

    裕子「むむむ…254…78…2…?」

    両津「」クイッ

    ビリビリビリビリ!!!!!

    裕子「ぼええええええええええっ!!!!!」

    両津「間違ってるぞ。ほら早く次の数を言わんか」

    裕子「そんなの今ので全部忘れましたよ!ただの拷問じゃないですか!」

     

    31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:14:22.84 ID:9bfl3G76o

    両津「そういえば超能力といえば、あいつがいたな…。しかし今は2013年だしなあ」

    裕子「?」

    両津「まあいいや、ついてこい。本当の超能力を見せてやる」

    裕子「えっ、本当ですか!?じゃあすぐ行きましょう!さいきっく瞬間移動、ヘイタクシー!

    両津「金はお前が払えよ」

    両津「さて日暮が寝てる所に着いたわけだが」

    裕子「その日暮さんってどんな人なんですか?」

    両津「お前と違って本物の超能力者だ。念写、念力、未来予知、透視、テレポーテーション、何でもありだ」

    裕子「すごい!でもどうしてそれで有名になったりしないんですか?」

    両津「超能力が使えるかわりに4年に1回しか起きられないんだ。それまではずっと熟睡してる」

    裕子「へえー。で、今年が4年目ってことですか?」

    両津「いや、去年起きた。オリンピックの年に起きるからな」

    裕子「…それって大丈夫なんですか?」

    両津「まあこのSSの展開上仕方ない。無理やり起こす。死にはしないだろ」

    裕子「大丈夫かなあ…」

     

    32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:15:38.82 ID:9bfl3G76o

    両津「さて、あいつの部屋の前に着いたぞ」

    裕子「何か…禍々しいですね」

    両津「たった1年でもこんだけなるのか。さて開けるぞ」ギギィ…

    バサバサブーーーンブーーーン

    両津「ぬおっ!見たことのない巨大な虫が大量に!」

    裕子「任せてくださいっ!虫程度、このエスパーユッコの超能力で簡単に仕留め…」バッ

    ゴン!

    裕子「…っ…!」

    両津「フクロウまで飛んでくるとはな」

    裕子「そ、そんなのまでいるんですか…」

    両津「まあな。わしは以前この部屋で三葉虫を見たことがある」

    裕子「もしかしてこの部屋だけタイムスリップする超能力とか!?」

    両津「あながち間違いではないかもしれん…」

    両津「さて中に入ったが、相変わらずジャングルみたいな部屋だ」

    裕子「見たことないキノコとかいっぱい生えてますね」

    輝子「フヒヒ…」

    裕子「ん?今何かいたような…」

    両津「気のせいだろ」

     

    33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:17:17.96 ID:9bfl3G76o

    両津「お、いたいた。おい日暮起きろ!超能力出せ!」

    日暮「う…む…う~ん…」

    裕子「サイキックアイドル、エスパーユッコですよっ。起きてくださーい!ぼえええええええええっ!!!!」

    日暮「」バリバリバリバリ

    両津「よし起きたな。おい逃げるぞ!」

    裕子「え?」

    日暮「俺を起こしたのはどいつだあああああああ!!!!!」

    ゴオォォォォォォォォォォ

    裕子「うわっ!壁が崩れてる!人が浮いてる!」

    両津「やはりこうなったか…」

    裕子「すごーいっ!私にも超能力を教えてくださいっ!」スタタタ

    両津「バカ!危ないだろ!」グイッ

    裕子「ひゃっ」

    ドゴーン!

    日暮「うおおおおおおおお!!!!!!!」

    バリバリドギューンガッシャン

    裕子「あれっていつ収まるんです?」

    両津「また眠りにつくまでだな。今日中には収まるからもう帰るぞ」

    一般の方「そろそろ家の洗濯機買い換えなきゃな」ウィーンガタガタ

    ガシャーン

    一般の方「うぉっ!?」

    裕子「いいんですか?普通の人の家に思いっきり洗濯機が飛んでいきましたけど…?」

     

    34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:18:26.98 ID:9bfl3G76o

    翌日

    みく「ユッコチャンは何してるにゃ?」

    小梅「よ、4年間寝たら超能力に目覚めるから、お、起こさないでって…」

    李衣菜「ご飯とかどうするんだろ?」

    輝子「み、見たことないキノコ…フヒヒ…」

    両津「ここまで来るともはやただのバカだな」

     

    35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:19:46.95 ID:9bfl3G76o

    両津「輝子ー。おーい輝子ー。いないのか?」

    輝子「い、いるよ…」

    両津「うおっ!いきなり出てくるんじゃない!」

    輝子「さ、最初からいたけど…。まあどうせぼっちですし…キノコーキノコーボッチノコーホシショウコー…」

    両津「そう言うな。今日はお前にいい知らせがあるぞ」

    輝子「?な、何…?」

    両津「以前山でキノコを採る権利を買ったことを思い出してな。今度そこへ連れて行ってやろう」

    輝子「フヒ…?それ本当…?」

    両津「本当も本当だ。嘘ついてもしょうがないからな」

    輝子「ヒャッハーーーーーーー!!!!!エリンギ!!!!シイタケ!!!!ブナシメジ!!!!!テンション上がるぜええええええええええ!!!!!!」

    両津「そ、そうか良かったな。マツタケ採り放題だぞ」

    輝子「フヒャーーーーーーッハッハッハ!!!!!ハッハ…!!!!!」パタリ

    両津「嬉し過ぎて気絶したか…」

     

    36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:22:42.98 ID:9bfl3G76o

    木野此乃山

    両津「うーむ、いい天気だ」

    輝子「ジメジメしてたほうが好き…でも、キノコ採れるから嬉しい…フヒ…」

    両津「さて、ここからちょっとした崖を登らにゃならんからな。この鞄の中に入れ。顔は出してていいぞ」

    輝子「フヒ…入った…」

    両津「よし、わしが背負って登るからな。暴れるなよ」

    輝子「な、何か…某芸人になった気分…」

    両津「よっし着いたぞ!思う存分マツタケ採って来い」

    輝子「ヒャッハーーーーーーーー!!!!!!!」ガサガサ

    ???「」ザザザ

    両津「何だお前?」

    マツタケ泥棒①「し、しまった!」

    両津「お前マツタケ泥棒だな?今日は連れがいるから見逃してやるが、次見つけたら全身の関節を逆に曲げるからな。いいな!」

    マツタケ泥棒①「は、はいぃ…」

    輝子「マツタケは人気だから…泥棒も多い…」

    両津「そうだな、今日もまだいそうだな。わしが一緒とはいえ気をつけろよ」

    輝子「う、うん…」

     

    37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:24:39.70 ID:9bfl3G76o

    泥棒②「この辺はかなりの穴場だな」

    泥棒③「ああ、結構いい感じのサイズが多いな…おっ、これもいただこう」

    両津「そうはイカの金時計!」ザッ!

    泥棒②「うおっ!?落ち葉の中から人が!?」

    両津「輝子、それも採っていいぞ」

    輝子「フヒ…これで20本目…と、とっても嬉しい…」

    両津「貴様ら、今から黙って帰るのと抵抗してボコボコにされてから帰るのどっちを選ぶんだ?ん?」

    泥棒③「ぜ、前者でお願いします…」

    輝子「あっ…ここにもキノコ…」トテテ

    両津「? いかん、危ないぞ輝子!」

    輝子「…?」

    ザンッ!

    輝子「ひぃっ…!?」

    両津「いかんいかん、ボルボの仕掛けた罠を解除するのを忘れていた。大丈夫かー?」

    輝子「Yeahhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!!!キノコを採るのも命がけだァーーーー!!!!!」

    両津「…大丈夫そうだな」

    両津「もう随分採ったな。そろそろ満足したか?」

    輝子「う、うん…。今年1番楽しかった…。あ、ありがとう…。両津、私のキノコと友達になれる…」

    両津「帰ってみんなでキノコ鍋でもするか」

    輝子「ノォー!マイフレーンズ!」

     

    38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:26:57.56 ID:9bfl3G76o

    グツグツ

    両津「まあそう落ち込むな。採れたてのキノコは食べるのが1番だ」

    輝子「う、うん…両津がそう言うなら…」

    李衣菜「あれ?小梅ちゃんは?」

    みく「今日は心霊スポットでロケだってにゃ」

    李衣菜「あらら。せっかくでコタツで鍋なのに、残念だねー」

    裕子「おーっ、煮えてきましたよー!」

    両津「美味そうな匂いだ。いただき!」

    裕子「あっ、ちょっとずるいですよ!さいきっく横取り!」

    みく「みくもみくもー!」

    李衣菜「この状況…ろっくだ!」

    輝子「お、美味しい…」

    みく「美味しいにゃ!」

    李衣菜「ほんとに食感がいつも食べてるキノコと違う気がするよ」

    両津「うむ、本当に美味…わっはは、わははははは!」

    李衣菜「今のセリフ笑い所ないですよ!?」

    両津「いや、何か笑いが止まらな…わははははははは!!!!」

    裕子「ふふふ、これは私の超能力、さいきっくラフメイカー…あははははははは!!!」

    みく「にゃははははははは!!!み、みくにもき…にゃははははは!!!」

    輝子「あ、こ、これ、食用じゃないキノコ…『クサハヤシダケ』…。め、珍しいから持って帰った…、すまん。フヒヒ…フヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!ヒャッハーーーーーーーハハハハハハ!!!」

    李衣菜「そ、そんなギャグ漫画に出てくるようなキノコ…あははは、あははははははは!!!」

    翌日

    ちひろ「あら?他の4人は?」

    小梅「な、何か笑いがと、止まらないって…」

    ちひろ「???ガチャで目玉SRでも引いたのかしら?」

     

    39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:28:58.24 ID:9bfl3G76o

    両津「こうしてみると、アイドルと一緒に生活しているというのはかなりのアドバンテージだな…そうだ!」

    両津「『あなたもアイドル女子寮の管理人になってみませんか?1時間3万円から要相談』っと…」カタカタ

    ガヤガヤガヤガヤ

    両津「はいはい押さないで押さないで!まずそこのチェックシャツ眼鏡の君!」

    A「!?」

    B「!?」

    C「!?」

    両津「チャックシャツ眼鏡多すぎだろ…最前列のチェックシャツ眼鏡の君はいくら出すんだ!?」

    A「1時間5万出します!」

    D「俺は7万だ!」

    E「じゃあ僕は10万出すぞ!」

    部長「ずいぶんな盛況っぷりじゃないか両津君?」

    両津「ぶぶぶ部長!?」

    部長「謹慎中にアルバイトどころかその上不当な商売をするとは何事だ!」

    両津「ご、ごめんなさーい!」

    ちひろ「そんなあなたにとっておきのお仕事がありますよ♪」

    両津「も、もう勘弁してくだひゃ~い…もう60時間も寝てないんれすよ…。3000本は作りましたよ~…」

    部長「ダメだ!わしがいいと言うまでここでスタミナドリンクを作り続けろ!」

    ちひろ「今イベント中なので、プロデューサーさんは1分に1本は飲みますから頑張ってくださいね♪あ、遅れたら1回につき10万円ペナルティですからね。ギフトのほうもサボらず作ってくださいよ」

    両津「ちくしょう!もうこいつの所で働くのはごめんだ~!」

    おわり

     

    40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/05(木) 23:30:02.92 ID:9bfl3G76o


    終わりです。久しぶりに書いたら長くなってしまいました。読んでくださった方、ありがとうございました。後でHTML依頼を出しておきます

    元スレ:
    https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386250263/

    1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:14:41.78 ID:OeXJfJU1o
    モバマスとこち亀のクロスを書いている者です。今回もまた良く言えばほのぼの、悪く言えばつまらない話ですが、読んでくれたら嬉しいです。それではよろしくお願いします。

    スパーク「やあ両津くん」

    両津「何だスパークじゃないか。また何か新しい物でも作ったのか?」

    スパーク「うむ、よくぞ聞いてくれた。これがわが社で新しく開発した、その名も『どこでもホンヤくん』だ!」

    両津「青いたぬきが出してきそうな名前だが…それはどんな機能があるんだ?」

    スパーク「うむ、これはどんな言語も訳して音声にしてくれる機械なのだ」

    両津「ほう、珍しくまともっぽいな。どうやって使うんだ?」

    スパーク「簡単だ。入力カーソルと出力カーソルをそれぞれ合わせるだけだ。見ていろ」カチカチ

    スパーク「私の名前は電極スパークです」

    ホンヤクん「My name is Spark Denkyoku.」

    両津「なるほど、これはすごい!バウリンガルも裸足で逃げ出すぞ」

    スパーク「それは褒めているのか…?そこで君に頼みたいのだが、これをしばらく持って生活してみてくれ。また感想を聞きに来る」

    両津「あ?わしは外人が来てもすぐ中川か麗子に押し付けるから意味ないと思うぞ?」

    スパーク「簡単なテストプレイみたいなものだから気楽にやってくれ。では私は会議なので失敬」シュバッ

    両津「うおっ!?背負ったカバンから羽が!?」

    ゴォオオオオオオオオオオオオオオオ

    両津「さらにジェットまで積んでるのか…。フライングヒューマノイドってあいつの誤認じゃないのか…?」

    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370618081

    2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:19:24.90 ID:OeXJfJU1o
    すみません、改行がおかしくなってました…

    両津「しかしこんなもの置いてかれてもなあ。わしは使わんだろうがなあ」

    蘭子「漆黒の番人よ」

    両津「あ?何だお前は?ここはビジュアル系バンドのライブ会場じゃないぞ」

    蘭子「迷宮をさ迷う我に答えを」

    両津「お前何言ってるんだ?暑さで頭がやられるにしてもまだ6月だぞ」

    蘭子「うぅ…」グスッ

    両津「ん?」

    蘭子「うえええええええええん!うえええええええええん!」

    両津「わ、バカ、泣くな!わしが泣かしたみたいだろ!」

    蘭子「うえええええええええん!」

    通行人「ヒソヒソ」

    両津「てめえら見せ物じゃねえぞ!親より先に死にてえ奴はどいつだ!」ズギューン!ズギューン!

    通行人「ぎゃあ!」

    3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:20:35.04 ID:OeXJfJU1o
    両津「ちっ、市民の分際で。おい、ちったあ落ち着いたか?」

    蘭子「くすん…。へ、平静は我が手に…」

    両津「普通に喋れないのかお前…?しかし困った。こいつの言ってることがさっぱりわからんからどうしようもない…ん?」

    両津「何々…?『日本語のみ、地方の言葉にも対応しております』…この機械、日本の方言にも対応してるのか…。おいお前、この機械に何か喋ってみろ」

    蘭子「闇に飲まれよ!」

    ホンヤクん「お疲れ様です!」

    両津「ほう、お前本当にそう言ったのか?」

    蘭子「如何にも」

    ホンヤくん「そうです」

    両津「よし、じゃあお前今の状況をこの機械に喋るんだ」

    7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:24:03.85 ID:OeXJfJU1o
    ここから先()内は機械の翻訳という設定にします

    両津「なるほど、つまりお前はシンデレラプロダクションのアイドルで、撮影が終わって迎えが来るまで散歩してたら道に迷ったんだな?」

    蘭子「相違ない…(はい…)」

    両津「しかしお前らのプロダクションの連中とはよく会うな。仕方ない、わしが元の場所に送ってやろう。お前何て言う名前なんだ?」

    蘭子「俗世のかりそめの名を神崎蘭子という(神崎蘭子って言います!)」

    両津「わしは両津勘吉だ」

    蘭子「き、貴様が、あの暴虐の番人…!?(えっ!?お巡りさんがあの、不良の軍団をトラックで全員跳ね飛ばしたという両津さんですか!?)」

    両津「拓海の奴次会ったら絶対シメてやる…!お前、どこで撮影してたかとかわかるか?」

    蘭子「我の知るところにあらず…。我が下僕のみその名を知る(プロデューサーさんが車で送迎してくれる予定だったのでわかりません…)」

    両津「そうか…。とりあえず外に出て探してみるか。お前のプロデューサーも探してるかも知れんからな」

    蘭子「うむ!(はい!ありがとうございます!)」

    8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:25:37.91 ID:OeXJfJU1o

    両津「しかしお前のプロダクションには妙なアイドルが多いんだな。お前はどういう経緯でスカウトされたんだ?」

    蘭子「我が下僕との交錯は常軌を逸した(街を歩いてたら、プロデューサーが突然目の前に現れて、手作りの羽根をばさばさ動かしながら『ふはは!我と闇の世界の頂点を目指さん!』って言われて…)」

    両津「いつも思うがお前らんとこのプロデューサー本当に人間か?30人くらい同じ顔した奴がローテーションしてんじゃないのか?」

    蘭子「否!我が下僕は1人のみ!我の目に疑いはなし!(そんなことないです!プロデューサーは1人だけです!いつも見てる私が言うんだから間違いないです!)」

    両津「何だ、お前もそいつが好きなのか」

    蘭子「///」ポカポカ

    両津「はっは、まあせいぜい頑張れや。ライバルは多そうだがな」

    9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:27:01.73 ID:OeXJfJU1o
    オタA「あ、あれは!神崎蘭子ちゃんでござる!」

    オタB「A大佐お手柄でありますぞ~!これは千載一遇のチャンスでござる!」

    オタC「この機会を逃してはなりませぬぞ!ら、蘭子ちゃあ~ん!」

    蘭子「?」

    オタA「拙者たち、蘭子ちゃんのファンでござる!一緒に写真を撮ってほしいのでござる!」

    オタB「肩を組んで写って欲しいナリ!あと握手もしてほしいでござる!さあ早く!」

    オタC「ああ~蘭子ちゃんいい匂いでござる~」

    蘭子「えっ…あ…その…うぅ…」

    両津「おいお前たち、今わしらはそれどころじゃないんだ。散った散った」

    オタA「ん?何でござるか?拙者は警察のお世話になるようなことはしておりませぬぞ?」

    オタB「警察官が国民の権利を邪魔してはいけないでござるなあ~?訴えられたくなかったら早く引っ込むでござるよ。フランケンシュタインの相対性理論で言うところの…」

    オタC「出たでござるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwB氏の十八番wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwB式論理がk」グイッ

    両津「さ っ さ と 消 え ろ と 言 っ と る ん だ」ギロリ

    A、B、C「」ピュー

    両津「ふん、家で抱き枕でも作ってろ」

    オタB「やい!近頃の警察は国民の権利を侵害するのが仕事なのでござるか!?フランケンシュタインの相対性理論で言うところの…」

    オタC「またまた出たでござるwwwwwwwwwwwwwwwwwwB式論理がk」

    ダダダダダダダダ(両津が走ってくる)

    オタA「あの警官には冗談が通じないでござるうううううう!」

    10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:28:25.59 ID:OeXJfJU1o
    蘭子「お、お巡りさん…あ、ありがとうございます」

    両津「なんだお前、少しはまともに喋れるんじゃないか。そっちの方が可愛いんじゃないか」

    蘭子「むー!」ポコポコ

    両津「ははは。ところでどうだ?この辺は見たことないか?」

    蘭子「我が記憶に痕跡はあらず…(この景色は見たことないです…)」

    両津「そうか…場所がわからんのでは手当たりしだい歩くしかないなあ…ん?何だ?機械から変な音が出てるぞ。おい、ちょっと喋ってみろ」

    蘭子「悪魔との契約が必要か…」

    ホンヤクん「This is not a pen. This is my television.」

    両津「うーむ、完全にイカレポンチくんになってしまった…。こいつの言葉がわからないんじゃさらに探す難易度が上がるな。蘭子はまだ歩けるか?」

    蘭子「」コク

    両津「じゃあもう少し歩くか」

    11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:32:00.20 ID:OeXJfJU1o

    両津「もう日が暮れそうだが一向に手がかりすら見つからないな…」

    蘭子「お、お巡りさんごめんなさい…私のせいで…」グスッ

    両津「気にするな。ただのわしのお節介だ」

    蘭子「わ、私がちゃんと喋れてさえいれば…」

    両津「何、お前くらいの年なら多かれ少なかれそういうことはあるもんだ。そういうのはお前らの責任じゃない、わしら大人がちゃんと理解してやらねばならん。だからお前が自分を曲げる必要はないんだ。いつかわかる日が来る、それまではお前の好きにしたらいい。もしお前のことを笑う大人がいたらすぐにわしを呼べ。わしがぶっとばしてやる!」

    蘭子「…うん、ありがとう!」

    両津「よし、休憩は終わりだ。さあ行くぞ」

    12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:32:54.35 ID:OeXJfJU1o
    蘭子「うむ!…あっ拓海さん!」

    ブロロロロロロ…キキッ

    拓海「蘭子!勘吉と一緒だったか!あいつから蘭子がいないから一緒に探してくれなんて電話があった時はホント心配したぜ」

    両津「おう、ご苦労だったな。こいつは無事だ。何も無かったぞ」

    拓海「そうかよかった。2時間くらい前にすれ違ったがプロデューサーのやつ、蘭子が迷子ってもんで泣きながら走ってたぞ。あれは時速70キロは出てたな」

    両津「本田に見つかったら違反切符切られそうだな…。ま、何にせよよかったな、蘭子」

    蘭子「は…はい!あの、ありがとうございました…!」

    拓海「お、蘭子が普通に喋るなんて珍しいじゃねえか。ウチじゃプロデューサーとくらいしかまともに喋れねえのによ」

    両津「おっ、ついにわしもアイドルに惚れられたか?嬉しいこと言ってくれるじゃないの、って派出所を空にしたまんまだ!じゃあなお前ら、気ィつけて帰れよ」

    13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:34:51.53 ID:OeXJfJU1o
    数日後

    蘭子(手紙)「お巡りさんへ 先日はありがとうございました。私は今、自分の言葉で自分の気持ちを伝えられるように、毎日練習しています。まだまだ慣れませんが、ちひろさんやプロデューサーさんが一緒にお手伝いしてくれるので、とっても楽しいです。ぜひいつか、私たちの事務所に遊びに来てください 神崎蘭子より」

    バタバタバタバタバタ…

    両津「部長!今回はわしはいいことしたんですよ!何でこんな目に合うんですか!」

    部長「うるさい!5時間も派出所を無人で開けっ放しにしとく奴があるか!今回は被害が無かったからこれで勘弁してやる。ありがたく思え」ゲシッ

    両津「ちっくしょおおおおおおおお!!!!!!パンツ一丁でスカイダイビングなんてあんまりだあああああああああああ!!!!!!!」

    ぎええええええええ……

    モバP「ん?誰かスカイダイビングしてるのか…?アイドルにさせるのも面白そうだな。早速テレビ局に売り込んでみるか」

    おわり

    以上です。今回はやや冗長気味、マンネリ気味になってしまった感がありますが、読んでくださった方いらっしゃいましたらありがとうございました。なるべく次はもっと面白い作品が書けるよう頑張ります。それでは今一度、ありがとうございました。

    14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:36:21.61 ID:OeXJfJU1o
    読み返すと段々こち亀度が薄れてますね…。やはりSSって難しいですね。HTML化依頼を出しておきます。ありがとうございました。
    18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/08(土) 00:44:09.51 ID:ua+cIuV/o
    おっつおっつ

    この両さん割と連載初期の方のイメージが強いな
    大和軍曹とか両さんとウマが合いそうな気がします

    元スレ:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370618081/

    1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:09:53.85 ID:p36glkAMo
    お久しぶりです。今回も今までより一層のほほんとした作品ですが、肩の力を抜いて読んでもらえれば幸いです。それではどうぞよろしくお願いします

    両津「ふぅ、しかし突然暑くなったな。パトロールも楽じゃないぜ」

    両津「こういう日にはキンキンに冷えた日本酒で景気づけするのが1番!」ガララ

    両津「おーい、冷酒をくれ」

    大将「あいよ!よーく冷えてますよ」

    両津「違うそのコップじゃない。あそこに置いてあるジョッキでくれ」

    大将「え?はあ…」トクトク

    両津「」グビグビグビグビグビ

    両津「ぷはー!やっぱ暑い日にはキンキンに冷えた辛口の日本酒に限るぜ!」

    大将「」

    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371301793

    2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:12:20.95 ID:p36glkAMo
    楓「ふふ、いい飲みっぷりですね、お巡りさん」

    両津「ん?何だ姉ちゃん。昼間っから1人でヤケ酒か?」

    楓「私は今日はお休みなので、1人でちびちびと楽しんでるところです」

    両津「ほーお。今時珍しい女だな。姉ちゃんもイケる口なのか?」

    楓「うふふ、こう見えて事務所では大酒呑みで知られてるんですよ?」

    両津「へえ、お前のところの同僚が羨ましくなるな。こんな美人で酒の飲める姉ちゃんがいるなんてよ」

    楓「裏山が羨ましい…うふふ」

    両津「…?っていかん!そろそろ戻らないとまた部長に高度15000mから突き落とされる!じゃあな姉ちゃん」

    楓「ええ、さようなら。ふふ、面白いお巡りさんだったわ」

    4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:15:58.97 ID:p36glkAMo
    ある日

    両津「久々にシンデレラプロに顔出してみるか。今回はモバPとやらに会えるかも知れん」

    テクテク

    両津「今日は気をつけないとな。また美世のバイクに轢かれるかも知れん」

    ブォオオオオオオオン!

    両津「甘い!」サッ

    ド    ガ    !

    両津「ててて…今日は2台バイクがいたのか…」

    美世「あら?両津さんこんにちは」

    拓海「何だ勘吉じゃねえか。他の奴じゃなくてよかったぜ」

    両津「人を撥ねた奴の台詞じゃないだろ!」

    美世「今日も遊びに来たの?」

    両津「ああ。暇だったんでな」

    拓海「悪いけどアタシらはこの後用事があるからバイク置いたらすぐ出るぜ」

    両津「そうか。比奈や乃々でもいればいいんだが」

    5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:17:39.26 ID:p36glkAMo
    両津「うおっす」

    志乃「あら、どちら様かしら?」

    早苗「あたし達は警察のお世話になるようなことはしてないわよ?」

    留美「あなたも元婦警じゃない…」

    楓「あらこの間のお巡りさん?」

    両津「お?この間の姉ちゃんじゃねえか。姉ちゃんもアイドルだったのか」

    楓「はい、高垣楓と言います」

    志乃「楓の知り合い?」

    楓「ええ、さっき話したお巡りさんです」

    早苗「ああ、日本酒と焼酎混ぜてジョッキ3杯一気に飲んだって言う?」

    両津「近からず遠からずだが…」

    留美「それで、お巡りさんがどんなご用件?」

    両津「いや、ただ遊びに来たんだが…。今日は比奈と乃々はいないのか」

    留美「あら、拓海ちゃんの言ってた汚いゴリラ警官ってあなたのことかしら?」

    両津「あの野郎…また人の知らないところで好き勝手言いやがって…さっきシメとけばよかった…」ワナワナ

    6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:19:20.27 ID:p36glkAMo
    両津「ってそういえばさっき元婦警がいるって言ってたがこのちっちゃいのがか?」

    早苗「ちっちゃいのって何よ!あたしには片桐早苗っていうちゃんとした名前があるのよ!」

    両津「片桐早苗…?どっかで聞いたことあるような…」

    両津「げっ!もしかして喪葉枡署のイカレた小型戦車ってお前のことか!?」

    早苗「昔のことをほじくり返すんじゃないわよ!せっかくあの名前を忘れてたところなのに…!」

    楓「お巡りさん早苗さんの過去を知っているんですか?」

    両津「知っているというか、噂話だがな」

    志乃「あら、気になるわ~。早苗ちゃん全然昔のこと教えてくれないんですものねえ?」

    留美「ええ。聞かせてくださるかしら?」

    両津「何でも配属されたその年に痴漢の腕を曲げてはいけない方向に思いっきり…」

    ド   ス   !

    7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:21:32.29 ID:p36glkAMo
    両津「おお…男の大事な部分が…」

    早苗「それ以上言ったら本気で怒るわよ…?あんただって署長を2階から放り投げたり、署を不発弾で爆破したり始末書の両津だって有名じゃないの!」

    両津「何を~!?しかしまあよくこんな身長で警官が務まったもんだぜ」

    早苗「身長のことは言うんじゃないわよ!あんたも似たようなもんでしょ!」

    留美「もしかして早苗さんアイドルになる前に懲戒免職されてるんじゃ…」

    早苗「それだけはないわよ!人聞きの悪い!正真正銘モバP君のスカウト受けた後やめたんですー!」

    両津「また人間永久機関の名前が出たな…。お前はどういう経緯だったんだ?」

    早苗「あたしの場合はアレね。P君の駐車違反切ったら、『アイドルしてみませんか!?』って」

    両津「そいつにしては普通だな」

    早苗「でもその後凄かったのよ?2日に1回は警察署の駐車場に無断駐車するし、その度に『片桐さんを呼んでください!』ってうるさいし」

    両津「サイコパスだな…」

    8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:24:43.27 ID:p36glkAMo
    志乃「ところでお巡りさん、お酒に強いんですってね?」

    両津「おうよ。1晩で大樽1杯の酒を飲んだと有名なバッカス両津とはわしのことだ!」

    留美「これから4人で飲みに行くんだけど、お巡りさんもどうかしら?ここにいるのはみんなお酒に自信がある人ばかりよ」

    楓「酒豪が集合…ふふっ」

    両津「…?まあ構わんが、わしは強いぞ?」

    楓「大丈夫ですよ。お巡りさんを負かせるのは任せなさい…うふふ」

    両津「うーむ、オホーツクにカニを獲りに行ったときより寒い…」

    志乃「それに、どさくさに早苗ちゃんを潰せばいろいろ噂話聞けそうだものね」

    早苗「それだけはやめて!」

    9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:26:49.30 ID:p36glkAMo
    飲み屋にて

    ガハハハハハハハハハハ!!!!!!

    両津「いやあ!姉ちゃんたちいい飲みっぷりだなおい!気に入った!」

    志乃「お巡りさんこそ、これだけ飲んで顔色1つ変えないなんてさすがですわ」

    楓「想像より相当強いですね…私負けちゃいそうです。代金はまけて欲しいですけど。ふふっ」

    早苗「ちょっとお!もうこの日本酒無いわよ!」

    両津「よし、次は焼酎にしようぜ!おーい兄ちゃん!」

    留美「わ、私もう限界…」バタン

    志乃「あら、留美はダウンかしら」

    早苗「まあ4人で飲みに行くといつも最初に潰れるしね」

    10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:28:43.20 ID:p36glkAMo
    志乃「でも驚いたわ。まさか早苗ちゃんが有名な伝説の婦警だったなんて」

    早苗「あんた口が軽すぎよ!また事務所内でバイオレンスアイドル扱いされるじゃない!」

    両津「わしのせいじゃないもーん」クチブエピュー

    楓「でも、署対抗の柔道大会で5連覇なんて、本当に尊敬する部分もありましたよ?」

    早苗「ま、まあね!もっと褒めなさい楓ちゃん!」

    志乃「うふふ、セクハラ上司に一本背負い…」

    早苗「やめてー!」

    11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:30:27.60 ID:p36glkAMo
    楓「私もちょっと酔ってきましたね…」

    両津「おい高垣、水頼んでおいたぞ」

    楓「あら、ありがとうございます…って焼酎じゃないですか」

    両津「わはは、こんな古典的な手法に引っかかるとは単純な女め!」

    楓「むー(プクー)お返しですっ」ナミナミ

    両津「がはは、こんなもん一瞬で終わりだぜ!」グビグビ

    志乃「本当にうわばみみたいね…」

    両津「そういえば和久井はどうするんだ?誰か送っていくのか?」

    志乃「それじゃあ私が留美を送っていくわ。警察官とはいえ、さすがに一般の人に家がバレるのはNGだしね」

    両津「しかし、夜道に女2人で片方は潰れてるんじゃ危ないだろ?」

    楓「じゃあ私もついていきます。私は明日の朝もあるので帰るつもりでしたし」

    両津「そうかじゃあわしら警察官組で帰るとするか」

    12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:33:23.88 ID:p36glkAMo
    両津「いやー飲んだ飲んだ!こんだけ飲んだのは久々だな」

    早苗「もーっ、人の恥ずかしい過去をよくあんだけバラしてくれたわね!」

    両津「まあいいじゃねえか。同じはみだし者同士見逃してくれや」

    早苗「誰がはみ出し者よ!」

    両津「そうだろう。どうせ大方お堅い職業が合わないって感じて前の仕事辞めたんだろ?」

    早苗「まあ、それはなくもないけど…」

    両津「お前はわしと似てるな。わしだってお堅いのが自分に合ってるとは思わんよ。始末書など5桁はいったな。でもこれが天職だと思ってるぞ。今のままでも色んなことできてるしな」

    早苗「あんたが羨ましいわ」

    両津「まあわしの周りにはスーパー金持ちが2人もいるからな。不可能などない!これであの小言が多いイヤミなチョビ髭さえいなけりゃやりたい放題なんだが…」

    早苗「苦労してるのはお互い一緒ってことね」

    両津「ま、そういうこった。背も小さい同士だしな。っと、マジメな話してたら酔いが醒めちまった。片桐!もう1件行こうぜ!」

    早苗「はあ~!?あんたまだ飲むつもりなの!?」

    両津「言っただろう?わしはバッカス両津だと!」

    早苗「しょうがないわね~。言っとくけどあたしはまだそう簡単には潰れないわよ?」

    両津「へっへ、そう来なくちゃな!元警察官の似た者同士もっと駄弁ろうじゃねえか」

    早苗「次はあたしだってあんたの噂の真偽を聞きまくってやるわよ!」

    ハハハ…

    おわり

    13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:35:20.76 ID:p36glkAMo
    すみません。またも短いですが終了です。なかなか長い話は難しいですね…。今回は時々あるいい話風のオチをつけてみましたがいまいちですね…。早苗さんもこんな登場のさせ方でよかったのかなとも思いますが、何はともあれお付き合いいただきありがとうございました。HTML化依頼を出しておきます。
    16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 23:40:35.94 ID:buypAUhEo

    やっぱり早苗さんは実に馴染む
    17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/16(日) 00:54:53.72 ID:fLS+BV7yo
    両津って友人の異性に対してはあんまり下心がなくて絡めやすいのな

    元スレ:
    https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371301793/

    1: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 09:19:36.71 ID:lZVvO1dt0

    両津「パトロールなんてかったるいなあ、コンビニで酒買って帰ろうぜ」 

    中川「ダメですよ、また部長に怒られますよ」 

    アナゴ「フグ田くぅん、こんなとこで寝たらダメだよぉ」 

    両津「ん?なんだ?」 

    中川「酔っ払いのようですね」
    3: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 09:29:10.13 ID:lZVvO1dt0

    両津「しょうがねえなあ、まだ宵の口だってのに酒に呑まれやがって」 

    中川「どうしました?」 

    アナゴ「ああ、お巡りさんすいません~、友達が飲み過ぎちゃってぇ。ボーナスもらったのが嬉しくってついぃ」 

    両津「景気のいい話でうらやましいなあ、おい若いの、わしの言ってることがわかるか?」 

    マスオ「うう…すいませんお巡りさん…」 

    中川「家の人を呼んだほうがいいですね。携帯使えますか?」 

    マスオ「そういうの持ってないんですよ」



    4: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 09:34:02.51 ID:lZVvO1dt0

    中川「今どき勤め人で携帯持ってない人って珍しいですね」 

    両津「ていうか皆無だろそんなやつ」 

    中川「とにかく派出所に行きましょう」 

    両津「そうだな」 

    マスオ「本当にすいません…」 

    アナゴ「じゃあ後よろしくお願いしますぅ」



    5: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 09:41:51.08 ID:lZVvO1dt0

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


    麗子「えーっと、フグ田マスオさんね、おうちの人がすぐ迎えに来るって」 

    マスオ「ありがとうございます…」 

    両津「まあ酒は飲んでも呑まれるなってことだな」 

    中川「先輩がそれを言うかなあ…」 

    ノリスケ「マスオさん、迎えに来ましたよ」 

    マスオ「ノリスケくん、どうしてここに…」 

    ノリスケ「お宅に用があったんで、そうしたら叔父さんに頼まれちゃって」 

    マスオ「本当にお世話になりました、失礼します」 

    両津「おう、気をつけてな」



    6: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 09:56:12.66 ID:lZVvO1dt0

    両津「おや?あの若いの、時計を忘れていったぞ」 

    中川「ずいぶん古い型の時計ですね」 

    両津「そういう趣味なんだろうな、住所はわかってるし、防犯キャンペーンのついでに届けてやろう」 


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


    両津「ごめんください、公園前派出所から来ました両津です」 

    サザエ「はーい」 

    両津「いやあ、昨夜ご主人が派出所に時計を忘れていかれまして、防犯キャンペーンで各世帯を 
    回らないといけないんでついでに届けに来ました」 

    サザエ「あらあら、重ね重ねすいませんねえ」 

    カツオ「わあ!お巡りさんが来たよ!」 

    ワカメ「本当だあ!」 

    タラちゃん「お巡りさんですー」 

    サザエ「これこれ、みんなちゃんとご挨拶しなさい」 

    波平「サザエ、両津さんに上がってもらいなさい」



    7: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 10:03:50.05 ID:lZVvO1dt0

    両津「いやあ、ご主人ですか」 

    波平「ええ、マスオくんは今ちょっと出掛けてまして」 

    両津「いま署のほうで防犯キャンペーンやってまして、パトロールしながら市民の皆さんにいろいろと 
    伺ってるんですが、身近で何か防犯上気になることとかありませんか?」 

    波平「我が家は防犯には気を遣ってるつもりなんですが、何故か半年に一度は必ずほっかむりして風呂敷包み 
    を背負った泥棒が来るんです」 

    両津「なんじゃそりゃ」



    8: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 10:22:32.72 ID:lZVvO1dt0

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

    両津「いやあ、変な家だったぞ」 

    中川「どんな家なんですか?」 

    両津「まず親父さんが家の中では和服だったんだ。お袋さんなんて和服の上から割烹着を着て 
    ほうきとはたきで掃除してたんだぞ」 

    中川「今どき珍しいですね」 

    両津「子供も男の子は頭が丸刈りだし女の子は刈り上げのおかっぱでカボチャパンツなんて穿いてたし」



    9: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 10:29:18.17 ID:lZVvO1dt0

    両津「ダイヤル式の黒電話なんて使ってたし、極め付けはテレビがロータリーチャンネルだったんだぞ。 
    それもちゃぶ台みたいな脚がついたやつだ。懐かしくて涙が出そうになったよ」 

    中川「今どきロータリーチャンネルのテレビなんてどこも製造してないですよねえ。どういう人たちなんでしょう」 

    麗子「日本語おじさんや交通課の石頭課長みたいに古い文化を楽しんでる人たちなんじゃない?」 

    両津「いや、そういう感じでもないんだよなあ…」



    10: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 10:52:19.94 ID:lZVvO1dt0

    部長「お…おい…、それはまさか磯野さんご一家のことじゃないだろうな…?」 

    両津「あれ?部長、知ってるんですか?」 

    部長「いかん!あの一家に関わってはならんぞ!いいか!これは上司としての命令 
    だけではなく私人としての忠告でもある!わかったな!」 

    両津「は…はあ…」 

    中川「…」



    11: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 10:58:46.06 ID:lZVvO1dt0

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


    中川「先輩、ちょっといいですか?」 

    両津「ん?どうした?」 

    中川「僕、部長のあの態度がどうも気になって、それで調べてみたんですが、この写真を見てください」 

    両津「あの一家じゃないか、一家でお出かけって写真だな。相変らずレトロな格好してるなあ」 

    中川「後ろを走ってる車を見てください」



    12: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 11:03:55.25 ID:lZVvO1dt0

    両津「ファミリアのロータリークーペじゃないか、懐かしいなあ。今と違って 
    昔のロータリーエンジンは燃費が悪くって…あれ?なんでこんな車が…、近所で 
    旧車マニアの集会でもやってたのか?」 

    中川「先輩、違うんです。その写真が撮られたのは昭和46年なんです」 

    両津「そんなバカな!50年近く前じゃないか!」



    13: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 11:10:35.24 ID:lZVvO1dt0

    中川「この写真も見てください」 

    両津「あの若いのと奥さんだな、デートって感じだがどこで撮った写真だ?」 

    中川「港区の芝公園前駅の近くだそうです」 

    両津「そんなはずないだろう、街並みが全然違うし、芝公園前だったら東京タワーが映って…はっ!ま、まさか…」 

    中川「はい、その写真が撮られたのは昭和31年、東京タワーができる前です」 

    両津「ど…どういうことなんだ…」



    17: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 14:00:15.15 ID:lZVvO1dt0

    中川「住民基本台帳のデータベースからあの家族について調べてるうちにこれらの写真を見つけました。 
    遡ることができた一番古い記録では、あの一家は昭和21年の3月には既にあの家に住んでいます。 
    あの家族はおそらく戦前から100年近くあの家で暮らしているんです。歳を取らず、昔のままの姿で…」 

    両津「い…一体何者なんだ…」 

    中川「わかりません、ですが、部長の言った通り、もう関わらないほうが…」 

    両津「そ…そうだな…」



    19: ◆e6ps/CejpA 2019/06/06(木) 14:13:18.19 ID:lZVvO1dt0

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


    マスオ「やあノリスケくん、話ってなんだい?」 

    ノリスケ「あの…、この間のお巡りさんの事がどうも気になって…」 

    マスオ「ああ、両津さんか。あの人がどうしたの?」 

    ノリスケ「この写真を見てください」 

    マスオ「両津さんだね、でも着てる制服が違うような…」 

    ノリスケ「その写真が撮られたのは、昭和58年なんです…」 

    マスオ「ええっ!?」 

    ノリスケ「あのお巡りさん、40年以上あの派出所で勤務してるんです。歳を取らず、昔のままの姿で…」 

    マスオ「い…一体何者なんだ…」 

    ノリスケ「わかりません、でももう関わらないほうが…」 

    マスオ「そ…そうだね…」 



                                終


    元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1559780376/

    このページのトップヘ