ガヴリールドロップアウト

    1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:46:17.77 ID:Hr9IQx2i0

    ゼルエル「今……なんと言ったんだ?ハニエル」 

    ハニエル「ガヴお姉ちゃんが言ってたよ?下界ではクリスマスにサンタさん?って人が来てプレゼントをくれるんだって!」ワクワク 

    ゼルエル「へ、へえ……でもここは天界だぞ?そういう風習は人間だけのもので……」 

    ハニエル「あ、そっか……そうだよね、うちには来ないよね、サンタさん……」 

    ハニエル「……」ショボン 

    ゼルエル「…………」 

    ゼルエル(楽しみにしていたんだな、ハニエル……) 

    ゼルエル(こうしちゃおれん) 

    2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:47:54.18 ID:Hr9IQx2i0

    ~ガヴリール宅~ 

    ゼルエル「……ということで、今年のクリスマスは君たちに協力してもらいたい」 

    ガヴリール「なんで私たちなんだよ……」 

    ゼルエル「仕方ないだろう。お前の話を聞いて、クリスマスを楽しみにしているんだから」 

    ラフィエル「私は構いませんが、プレゼントを渡すだけならゼルエルさんだけでも可能なのでは?」 

    ゼルエル「すまないが、その日は大学の研究室に用事があってな……いつ終わるかわからん」ドヨーン 

    ラフィエル「あー……クリスマスでも学校に行かなくてはならないんですか」 

    ガヴリール「大学って恐ろしいところだな」ブルッ 

    ゼルエル「という訳で、君たちには私たちの家でクリスマスパーティーを催してもらい、こっそりとプレゼントを置いて欲しいのだ」 

    ガヴリール「まあ、それはいいんだけどさ……」 

    ヴィーネ「……あの、どうして私たちもなんですか?」 

    サターニャ「そうよ!なんで私も忌々しいクリスマスを祝わなきゃいけないのよ!」 





    3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:48:54.03 ID:Hr9IQx2i0

    ゼルエル「ああ……君たちもガヴリールの大切な友達だろう。パーティーを盛り上げるには必要だと思ってな」 

    サターニャ「まあ、楽しそうだからいいけど……でも私たち悪魔よ?天界に入れないじゃないの!」 

    ゼルエル「ふふふ……そこは神の腕の見せ所ってことだな」ニコッ 

    ガヴリール「職権乱用しようとしてる……すごく下らないことに……」 

    ゼルエル「まあそういうわけだから、安心して堂々と入ってきて大丈夫だ」 

    ヴィーネ(合法的にガヴの家にお邪魔できる……)ワキワキ 

    サターニャ(ガヴリールの弱みを探せるチャンスね!)ワキワキ 

    ガヴリール「……なんか二人ほど怪しい顔の悪魔がいるんだけど」 

    ゼルエル「まあ、そういうことでよろしく頼む。ハニエルの笑顔を守るために!」ビシッ 

    一同「お、おー……」 

    ガヴリール(めっちゃ恥ずかしいよ、姉さん) 





    4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:51:23.04 ID:Hr9IQx2i0

    …… 

    ガヴリール「……さて、早速計画立てようと思うんだけど。パーティーって何すればいいんだ?」 

    ヴィーネ「普通に去年やったみたいにすれば?飾り付けして、ご馳走作って、みんなで遊ぶの」 

    ラフィエル「たしか、去年使ったのが残ってますよね?じゃあそれを持っていけばオッケーですね!」 

    サターニャ「料理は今回も私に任せておけば安心よ!任せなさい!」 

    ガヴリール「いや、だめだ!お前絶対また変なケーキ作るだろ!」 

    サターニャ「変なって何よ!あのケーキは……えっと、ブラック……サタニキア……?」 

    ラフィエル「スペシャルサタニキアブラックスペシャルアンドスペシャルですね!」 

    サターニャ「そうそれ!って何でそこまではっきり覚えてるのよ!?」 

    ラフィエル「うふふ~♪」ニコニコ 

    ヴィーネ「まあ腐っても洋菓子屋の娘だし、ここはサターニャの腕を信じましょう」 

    ガヴリール「そだな、変なアレンジする前に取り押さえればいいし」 

    サターニャ「あんたたちさり気に酷いわね!」 





    5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:52:20.28 ID:Hr9IQx2i0

    ガヴリール「一番の問題はアレだな、誰がプレゼントを置きに行くか」 

    ヴィーネ「ハニエルちゃんはサンタさんを信じてるんでしょ?もし見つかったら夢を壊しかねないわね……」 

    サターニャ「そんなの、じんそくつーでぱぱっと移動させたらいいじゃない。始業式の時のガヴリールのパンツみたいに」 

    ラフィエル「神速通はそんなに単純なものではないんですよ、失敗する可能性も高いんです。ガヴちゃんのパンツみたいに」 

    ヴィーネ「もし失敗したら、ハニエルちゃんの用意したくつ下の中にガヴのパンツが」 

    ガヴリール「お前らいい加減にしろーっ!!///」 

    …… 

    ガヴリール「はあ……で、誰が置きに行くか問題が残ってるんだけど」 

    ヴィーネ「なるべく静かに、こっそりバレないように行動できる人がいいわね」 

    ガヴリール「ということは……」 

    サターニャ「私は除外ね!」 

    ガヴリール「サターニャは除外……って何っ、自分から辞退しただと!?」 

    ラフィエル「潔すぎてびっくりしました……」 

    サターニャ「こっそり動くなんてしょうに合わないし、私はパスでいいわ~」ヒラヒラ 

    ラフィエル「あうぅ~、サターニャさんのサンタ衣装見たかったです……」ガーン 

    ガヴリール「絶対やりたがると思ったけど、聞き分けが良くて助かったよ」 

    サターニャ「……」ニヤニヤ 

    ヴィーネ(あれは何か企んでる顔ね……) 





    6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:56:06.40 ID:Hr9IQx2i0

    ガヴリール「私としてはヴィーネがいいと思うんだけど」 

    ヴィーネ「えっ!?私?」 

    ガヴリール「うん、だってラフィエルは何度もハニエルと会ってるからバレるかもしれないし、私は言わずもがなだし」 

    ラフィエル「あー、見つかった時のことを考えるとあまり知らない人の方がリスクは低そうですね」 

    ヴィーネ「でもパーティーで顔は合わせるでしょ?流石に見つかったらバレるわよ……」 

    ヴィーネ「はっ……もしかして私だけパーティーに参加させないようにするつもりとか……?」ガーン 

    ガヴリール「いやいや!そんな酷いことしないから!ヴィーネだったら見つかっても慈愛のオーラでサンタっぽく振る舞えるって!」ワタワタ 

    ヴィーネ「慈愛……やっぱり私って悪魔とは程遠い存在なのよね……」ズーン 

    ガヴリール「ああーまためんどくさいことに!」 

    ラフィエル「この場を収めるには、ガヴちゃん!ガヴちゃんがサンタになるしかありません!」ビシッ 

    ガヴリール「何故!?」 

    ラフィエル「考えてもみてください、もし目が覚めてプレゼントを置いていたのがよく知らない悪魔やお姉さんの友達だったらちょっと微妙な空気になりませんか?」 

    ガヴリール「よくわからんけど……」 

    ラフィエル「しかしそれがお姉さんだと知ったらどうでしょう?『私のためにこんなに頑張ってくれていたなんて……』って感動的な場面に早変わりしませんか?」 

    ガヴリール「サンタの夢はぶち壊してるけどな」 

    ヴィーネ「そうよ!ここはガヴがやるべき!」ガタッ 

    ガヴリール「何で元気になってんだ!?」 

    ラフィエル「多数決にしましょう!ガヴちゃんがいいと思う人!」バッ 

    ヴィーネ「!」ピシッ 

    サターニャ「♪」パッ 

    ラフィエル「三票……決まりですね♪」 

    ガヴリール「はあ、まあバレなきゃいいけどさ」 

    ヴィーネ(ガヴのサンタ衣装……!)ワキワキ 

    サターニャ(また弄れるネタができたわね!)ワキワキ 

    ラフィエル(面白いことになりそうですね~♪) 





    7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 16:58:54.19 ID:Hr9IQx2i0

    ~クリスマス当日~ 

    サターニャ「みんな、飾り付けは持った?行くわよ!」バーン 

    ガヴリール「なんでそんなに張り切ってるんだよ」 

    サターニャ「だってぇ~、せっかく堂々と天界に入れるのよ?テンション上がらないわけないじゃない!」ウズウズ 

    ヴィーネ「変なことすると強制送還だから、そのへん気をつけてよね」 

    サターニャ「は、はい」 

    ヴィーネ「それじゃあ行くわよ……開け、ゲートよっ!」ビシッ 

    サターニャ「なんだかんだでヴィネットもテンション高くない……?」 


    ~天真家~ 

    ガチャッ 

    ガヴリール「ただいまー」 

    ヴィーネ「お、お邪魔します……」 

    ハニエル「あ、ガヴお姉ちゃんおかえりなさい……と、うわあ!?いっぱいいる……?」ビクッ 

    ラフィエル「あ、ハニエルちゃんお久しぶりです~」ヒラヒラ 

    ガヴリール「今日はクリスマスだからな、ついでに友達も一緒に来てもらうことにしたんだ。クリスマスパーティー、したかったんだろ?」 

    ハニエル「う、うん……でもほんとにいいの?私のわがままのために……」オドオド 

    サターニャ「もちろんよ!この大悪魔サタニキア様が直々に来てあげたんだから感謝しなさいよね!」 

    ヴィーネ「こ、こらサターニャっ」 

    ハニエル「ぷぷっ、面白い人たちだね……!」 

    サターニャ「お、面白い……?」ガーン 

    ガヴリール「一瞬でサターニャの扱いを理解したな……流石私の妹」 

    サターニャ「ちょっとお!」 

    ハニエル「あ、ごめんなさい!皆さん初めまして、ガヴリールお姉ちゃんの妹のハニエルです、よろしくお願いします!」ニコッ 





    8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:00:57.71 ID:Hr9IQx2i0


    ガヴリール「さて、さっそく準備するか~」 

    ハニエル「あ、でも今から飾り付けとかしたら遅くなっちゃうかも……」 

    ラフィエル「大丈夫ですよ?実はここに……既に完成済みの装飾セットがありま~す♪」 

    ハニエル「わあっ、こんなにたくさん!」 

    ラフィエル「去年のお下がりでごめんなさいね、これをお部屋に飾り付けるの手伝ってもらえますか?」 

    ハニエル「うん!頑張って手伝うよ!」 

    ヴィーネ「じゃあその間に、私とサターニャで夕食とケーキを作っちゃいましょうか」 

    サターニャ「任せなさい!洋菓子屋の娘の腕がなるわ」 

    ヴィーネ「気合い入れすぎないようにね……」 

    …… 

    ハニエル「ねえ、お姉ちゃん?」コソコソ 

    ガヴリール「なんだ?」コソコソ 

    ハニエル「あの人たちが、よく話してる悪魔の友達さん……?」 

    ガヴリール「ああそうだ、今日は特別に天界に来てもらってるんだけど……やっぱり怖いか?」 

    ハニエル「ううん!そんなことないよ、みんな優しそうだし!」 

    ガヴリール「そっか。まあ二人とも根は優しいし悪魔って感じもしないし、そりゃそうか」 

    サターニャ「ちょっと!聞こえてるわよ!」 

    ヴィーネ「また悪魔っぽくないって……」ズーン 

    ラフィエル「むしろ駄天したガヴちゃんの方が悪魔に近いかもしれませんね~」 

    ガヴリール「お前も人のこと言えないけどな……」 

    ラフィエル「何か言いましたか~?」ゴゴゴゴ 

    ガヴリール「こらこら、私はツリーじゃないぞ。フリフリしたの飾り付けるな!」 

    ハニエル「ふふっ……みんな仲良しさんなんだね、すっごく楽しい!」 

    ガヴリール「……ま、そうだな」ニコッ 





    9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:09:18.11 ID:Hr9IQx2i0

    ヴィーネ「じゃーん!夕食できたわよ!」 

    サターニャ「ケーキも出来たわよ!名付けてスペシャルサヤニキアアルティメット……」 

    ハニエル「わあー、美味しそう!」キラキラ 

    サターニャ「まだ詠唱中だったのに!」 

    ガヴリール「おい、確認するけどこれ材料は……」 

    ヴィーネ「し、失礼ね、ちゃんと下界から持ってきて調理したわよ!」 

    ガヴリール「ヴィーネはともかく、サターニャは前科があるからな……また変な魚とかじゃなくて良かったよ」 

    サターニャ「文句言うならガヴリールのぶんあげないからね!」 

    ガヴリール「あっ、ごめんごめん!私も食べるって!」 

    ハニエル「ふふっ……いただきまーすっ♪」 

    …… 

    ガヴリール「ふう、食った食った」ポンポン 

    ヴィーネ「こら、行儀悪いわよ、ガヴ?」 

    ガヴリール「私の家なんだからいいだろ~」ゴロゴロ 

    ハニエル「でも、すっごく美味しかった!お姉ちゃんたちすごいねー!」 

    サターニャ「ふふん、私の腕前でまた一人天使を陥落させてしまったようね」 

    ハニエル「うん!サターニャお姉さんすっごい!」キラキラ 

    サターニャ「そ、そう?えへへ……」ニヤニヤ 

    ガヴリール「お前が陥落してどうすんだ」 





    10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:13:04.93 ID:Hr9IQx2i0

    …… 

    ガヴリール「さてと……ハニエル、私たち後片付けしとくから先に寝ちゃいな」 

    ハニエル「ええー?私も片付け手伝うよ!」 

    ヴィーネ「でももう遅いし、子供は寝る時間よ?」 

    ラフィエル「あら……そう言えば下界のクリスマスでは、パーティーをした次の朝にはプレゼントが贈られてくるとの噂がありましたね」 

    ハニエル「プレゼント?!」ビクッ 

    ヴィーネ「あー、確か早く寝るいい子のところにだけサンタさんが来るのよね?」チラチラ 

    サターニャ「サタンさん!」ガタッ 

    ガヴリール「お前ややこしくなるから黙ってろ」ゲシゲシ 

    ハニエル「えっえっ、じゃあはやく寝なきゃ!もしかしたらもらえるかも!」アタフタ 

    ガヴリール「そーだな、ここは私たちにまかせて先に寝なー」 

    ハニエル「うん!お姉ちゃんたち、おやすみなさい!」パタパタ 

    ヴィーネ「はーい、おやすみ!」 

    一同「……」 

    ガヴリール「……よし」 





    11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:15:45.76 ID:Hr9IQx2i0

    ~数時間後~ 

    ラフィエル「……はい、大丈夫です。目標、ぐっすり寝てます!」(千里眼) 

    ガヴリール「よし……さて、いよいよ本題のプレゼントだけど」 

    ヴィーネ「♪」シュバッ 

    ガヴリール「……おう、準備が良くて助かる」 

    ラフィエル「はーい、じゃあ服脱ぎましょうね~♪」ワキワキ 

    ガヴリール「やめろーっ!普通に着替えられるから!!」 



    ガヴリール「…………」 

    ラフィエル「ガヴちゃん、とっても似合ってますよ~?」パシャパシャ 

    サターニャ「ちっちゃ!よくそんなサイズあったわね!」 

    ヴィーネ(はっ、可愛すぎて失神しそうになってた)ビクッ 

    ガヴリール「やっぱりお前らこれ着せたかっただけだろ……」 

    ラフィエル「そんなことありませんよ~?」パシャパシャ 

    ガヴリール「とりあえず撮るのやめろ!」 

    ヴィーネ「こら!大声出すとハニエルちゃん起きちゃうでしょ!」 

    ガヴリール「うっ、ちくしょうそれを言われちゃ仕方ない……」 

    ヴィーネ「はい、プレゼント持つ!ハニエルちゃんの部屋に行ってらっしゃい!」 

    ラフィエル「頑張ってくださ~い!」 






    12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:17:34.42 ID:Hr9IQx2i0

    ガヴリール「ちっ、あいつら後で覚えてろ……っと、この部屋だったな」コソコソ 

    ハニエル「すう、すう……」 

    ガヴリール(よし、ぐっすり寝てるな……枕元に置いとけばいいだろ) 

    ガヴリール(こっそり、気づかれないように……) 

    コトッ 

    ガヴリール(よし、無事に置けたしさっさと撤退するか) 

    ガッ!! 

    ガヴリール「いてっ!」 

    ガヴリール(しまった、机に足ぶつけたか……?真っ暗でよく見えなかった……!) 

    ハニエル「んん~?誰かいるの……?」ムクリ 

    ガヴリール(やべっやべっ、どうすりゃいいんだ……) 

    ハニエル「もしかして、サンタさん?」ボーッ 

    ガヴリール「あ、え、あー……」 

    ガヴリール(逃げるか?どうする!?) 





    13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:23:27.33 ID:Hr9IQx2i0

    ガチャッ 

    サターニャ「待たせたわね!」ババーンッ 

    ガヴリール「!?」 

    ハニエル「んん……?よく見えないけど、サンタさんが二人……?」 

    サターニャ「私はブラックサンタよ!こんな夜中に起きてる悪い子におしおきをしに来たわ!なーっはっは!」 

    ガヴリール(黒いサンタ衣装……あんなの用意してたのかよ) 

    ハニエル「ええっ!?ど、どうしよう」アタフタ 

    サターニャ「あと10秒以内に眠りにつけば何も悪さはしないわ!じゅーう、きゅーう……」 

    ハニエル「わわっ、早く寝ないとっ」バッ 

    サターニャ(今のうちよ!) 

    ガヴリール(すまん、助かった!)コソコソ 

    ハニエル「ガヴお姉ちゃんが一人、ガヴお姉ちゃんが二人……」 

    ハニエル「すう、すう……」 





    14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:29:41.69 ID:Hr9IQx2i0

    …… 

    ガヴリール「いやあ、危ないところだったわ。サンキューな」 

    ラフィエル「念のため千里眼で覗いててセーフでしたね~」 

    サターニャ「私の見事な演技力にも感謝しなさいよね!」 

    ヴィーネ「まさか黒サンタなんて衣装を用意してるとは思わなかったわ……」 

    ラフィエル「だから最初からどこかノリノリだったんですね。これを披露したくて」ピラッ 

    サターニャ「ちょっと、めくらないでよっ///」バッ 

    ガヴリール「まあとにかく、みんなお疲れ様。もう遅いし後片付けして私たちも寝ようぜ」 

    サターニャ「ええ~?これからが楽しいんじゃないの!」 

    ヴィーネ「遅くまで起きてる子にはおしおきがあるんじゃなかったっけ?」ゴゴゴゴ 

    サターニャ「は、はい……早く寝ます」イソイソ 






    15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:46:12.92 ID:Hr9IQx2i0

    ~朝~ 

    ガヴリール「ふわあ……あー、よく寝た」ポリポリ 

    ゼルエル「遅いぞ、ガヴリール」 

    ガヴリール「姉さん!?いつの間に!?」ビクッ 

    ゼルエル「ついさっき帰ってきてな……みんなもう起きているぞ」 

    ガヴリール「そうなんだ……そうだ、ハニエルは?」 

    ゼルエル「ああ、プレゼントを見つけて大はしゃぎしていたよ。ありがとうな」 

    ガヴリール「そっか。それなら良かったよ」ホッ 

    ゼルエル「それにしても、プレゼントの内容は任せると言ったが……絵本を選ぶとは意外だったな」 

    ガヴリール「検閲が厳しいし、あんまり娯楽品は持ち込めないなと思って。あれならちょっとは下界のことにも触れられるし、いいかなと思ったんだけど」 

    ゼルエル「ああ、素晴らしい贈り物だと思う。きっと大切にするだろうな」 

    ガヴリール「……うん!」 





    16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 17:50:06.34 ID:Hr9IQx2i0

    …… 

    ガヴリール「じゃあ、そろそろ私たち帰るけど……」 

    ハニエル「ええー!?もう帰っちゃうの?もっと遊びたい!」 

    ゼルエル「こらこら、みんな予定があるんだ……悪魔の子が長居するのも、本当はよくないことだしな」 

    ハニエル「むー……」 

    ラフィエル「まあまあ、また今度遊びに来させてもらいますから♪」 

    ヴィーネ「私たちも、また会えるのを楽しみにしてるからね!」 

    サターニャ「今度は魔界でブラッククリスマスパーティーを開くから、絶対来なさいよ!」 

    ハニエル「何それ楽しそう!」キラキラ 

    ゼルエル「……あまり調子に乗らないほうがいいと思うぞ?」ゴゴゴゴ 

    サターニャ「ひえっ……わ、わかったわ」ビクビク 

    ガヴリール「それじゃあまたな、ハニエル、姉さん」ヒラヒラ 

    ハニエル「ばいばーい!お姉さんたちー!」 




    ハニエル「……」 





    ハニエル「……ありがとう、サンタさんたち」ボソッ 

    ゼルエル「……ん?今なにか言ったか?」 

    ハニエル「ううん、何でもない!また会えるといいなって!」ニコニコ 





    17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/24(日) 18:04:49.28 ID:Hr9IQx2i0

    ~ガヴリール宅~ 

    ガヴリール「はあ、疲れた疲れた……さ、帰ってきたし寝るか」 

    ヴィーネ「ちょっとだめよ!今日はクリスマスセールに行くんだから!」 

    ガヴリール「うええ~めんどくさ……」ドヨーン 

    ラフィエル「……あら?ガヴちゃん、机の上になにか置いてありますよ?」 

    ガヴリール「んん?ほんとだ、四人分の……プレゼント箱か?」 

    サターニャ「ええー!?ほんとじゃない!これ私たちにってこと!?」 

    ガヴリール(絶対姉さんの仕業だな……) 

    ラフィエル(粋なところありますね、ゼルエルさん) 

    ヴィーネ(ゼルエルお姉さん、すごい良い人……) 

    サターニャ「もしかして本物のサンタが来たっていうこと!?私たちが良い子にしてたから?やったー!」キラキラ 

    一同「……」 

    ガヴリール「いや、んなわけ……ま、それでいいか」 

    ラフィエル「よかったですね!これからももっと善行を積んじゃいましょう!」ニコニコ 

    サターニャ「うう、でもそうしたら大悪魔への道が……でもプレゼントは欲しいし……どうすればいいのー!?」 

    ヴィーネ「はあ……ハニエルちゃんより純粋かもしれないわね、サターニャは」 

    ガヴリール「じゃあ私、そろそろ限界だから……」ムニャムニャ 

    ヴィーネ「あっ、こら!寝てないでみんなで出かけるわよー!」 



    ガヴリール(……いつも以上に騒がしい朝だけど……ま、たまにはこんな日もあっていいかな!) 



    完! 


    元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514101577/

    1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/29(金) 02:28:10.98ID:J+iOAHsx0

    田中、上野時空のSSだと思って読んでくれれば恐らく大丈夫なはず 
    ただしこのSSに上野、田中は出てこないので悪しからず 





    2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/29(金) 02:29:00.54ID:J+iOAHsx0

    なんだかんだで 
    こうしてサターニャとガヴリールの長年に渡る因縁の争いは遂に幕を閉じたのであった。 

    ゴゴゴ…… 

    ガヴリール「サターニャ…いや胡桃沢・サタニキア・マクドウェル…… 
    戦いが終わって考えてみれば大した奴だったよアイツは」 

    ラフィエル「まさかガヴちゃんがサターニャさんの名前を略称以外で呼ぶ日が来るとはですね」 

    ガヴリール「まあ最後くらいわね。一応?これまでも数々の争いを繰り広げてきた因縁の相手だった訳だし…」 

    ラフィエル「少し寂しくなりますね」 

    ガヴリール「あいつにもあいつなりの事情があったんだよな。そう思うとサターニャがこれまでやってきた事をおいそれとは責められないな」 

    ラフィエル「ですね……」 

    ガヴリール「本当に悪い奴なんてこの世には居ないんだよ。本当の黒幕はこの社会そのものだったのかも知れないな……」 

    ラフィエル「……………」 

    ガヴリール「だからこそもっと違う形で出会っていればサターニャとも分かり合えていたのかもな」 

    ラフィエル「ガヴちゃん…まさか」 

    ガヴリール「ああ、長年のアイツとの関わり合い中で、私はいつしかサターニャへの敵意の中にどこか友情や親愛のような感情を抱いていたのかも知れない」 

    ガヴリール「まさかそれに気付くのにこんなに時間が掛かるとはな…今更もう手遅れだってのに……」 

    ラフィエル「手遅れだなんてそんな事はありません!残された私たちにはまだやるべき事があるはずです」 

    ラフィエル「もうサターニャさんのように悲しい最後を迎える人が出てこないよう動く事が、きっと今の私達に出来るせめてもの彼女への弔いになるんですから」 

    ガヴリール「ラフィ……そうだな!そうだよな!まだうじうじしてる場合じゃないよな」 

    ラフィエル「そうです。私達にはまだ解決しないといけない目の前の問題が残っています」 

    ガヴリール「だな」 



    3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/29(金) 02:30:50.77 ID:J+iOAHsx0

    サターニャ「……………」気絶したサターニャ 

    ガヴリール「で、この動かなくなったサターニャはどう処理すれば良いんだ?」 

    ラフィエル「早くどこかに隠さないとヴィーネさんに見つかってしまいますからね」 

    ガヴリール「流石に今回はやり過ぎたな」 

    ラフィエル「ですね。これは見つかればヴィーネさんにマジトーンでお説教されるパターンの奴です」 

    ガヴリール「サターニャの事は一旦ヴィーネに見せてといて上手い感じの言い訳をするルートも考えたけど…日頃の行いがな」 

    ラフィエル「日頃の行いがですね」 

    ガヴリール「私達サターニャにロクな事してないし……」 

    ラフィエル「それを今日ほど後悔した日はありません」 

    ラフィエル「いくらいつもにこにこポーカーフェイスな私といえどヴィーネさんに怒られるのはマジで怖いです」カタカタ 

    ガヴリール「そう言う所だぞラフィ!ここでサターニャじゃなくて自分の心配ばっかしてるから、今回みたいにあいつへの配慮不足ゆえの事故が……」ガミガミ 

    ラフィエル「とか言いつつサターニャさんをロッカーに無理矢理押し込もうとするガヴちゃんに言われたくありませんよ!!」 

    ラフィエル「と言うか勝手に事故にしてますが、これはどう見てもガヴちゃんの確信的な犯行としか……」 

    ガヴリール「あ、今私だけのせいにしようとしたな!そこは『私達』のだろ!!」 

    ラフィエル「私は知りませんよ!やったのはガヴちゃんです」 

    ガヴリール「ひっでぇ、考えたのはラフィじゃん!!実行犯は私でも計画したのはラフィなんだから実際の裁判だったら計画犯も裁かれるだろ」 

    ガヴリール「てかそれこそ手口が悪質な場合は計画犯の方が重い刑罰を受けるし」 

    ラフィエル「手口が悪質だったのは… 
    まあ流石にあの状態のサターニャさんを見て否定は出来ませんが、まさか私だってガヴちゃんがあんな事を本気にして実行するとは思わないじゃないですか」 

    ガヴリール「いやいや、私は最初、流石にやめよーぜって言ったらラフィが絶対面白いからって言ったから…」 

    ラフィエル「冗談に決まってるじゃないですか」 

    ガヴリール「いや!あれはマジの顔だったね」 





    4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/29(金) 02:32:13.98 ID:J+iOAHsx0

    わいわいガヤガヤ 

    ヴィーネ「ごめんねー、ちょっと遅くなっちゃって」ガチャ 

    ガヴラフィ「「!?」」 

    ヴィーネ「ちょ、え!?二人とも気絶したサターニャをロッカーに押し込もうとしてるけどこれは何? 
    それにこの教室の惨状は……一体何をしたらこんな事に……」 

    ゴゴゴ…… 

    ガヴリール「ヤバい雷が落ちる」 

    ラフィエル「もう覚悟を決めるしかありませんね」 

    ガヴリール「ああ、そうだな…」 
    ……………… 

    ガヴリール「逃げろー」ダッシュ!! 

    ラフィエル「ズルいですよガヴちゃん、私も」ダッシュ!!! 

    ヴィーネ「二人とも待ちなさい!!!」 

    サターニャ「………………」ポカーン 





    5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/29(金) 02:33:02.84 ID:J+iOAHsx0

    天界編へ続く 




    8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/30(土) 06:14:42.91 ID:MYf6rQpA0

    天界編 

    ゼルエル「フッ……」自嘲するような薄笑い 

    マルティエル「ゼルエル……あの事はもう忘れましょう」 

    ゼルエル「く、忘れられるものか!私がトドメをさしてしまったようなものなのだぞ……」 

    マルティエル「貴方はよく頑張りました。そうです…神の腕と呼ばれ天界で最も評価される大天使である貴方が死力を尽くしてもどうようもなかった事なのですから、きっと最初から助かるはずのなかった運命だったのです」 

    ゼルエル「こんな私を慰めてくれるというのか…ありがとう。でも私は……私はっ!!!」ドン 

    悔しさで机を叩くゼルエル 

    マルティエル「そうですか……ゼルエル。貴方はまだ過去の事を引きずっているのですね」 

    ゼルエル「……………」 

    マルティエル「数年前、確かに貴方は多くのものを奪って来ました。でもそれは……」 

    ゼルエル「ああそうさ!それくらい自分でも解っている!! 
    だから!だからこそ私は残りの人生を全て救う事に費やさなければいけなかったのに……。 
    それが私の存在意義だったのに!!」 

    マルティエル「ゼルエル……」 

    ゼルエル「それなのに私は…私は……」 

    ゼルエル「可愛い妹が楽しみにしていたロールケーキを転んだ拍子に潰してしまったんだ!!」 

    ぺしゃんこになったロールケーキの残骸「……………」 





    9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/30(土) 06:16:25.00 ID:MYf6rQpA0

    マルティエル「ハニエルちゃんならきっと許してくれます」 

    ゼルエル「だから辛いのだ。いっそのこと感情に身を任せ怒りをぶつけられた方がどれだけ楽なものだろうか……」 

    ゼルエル「しかし私の妹は、きっとまたあの儚げな笑顔でこんな愚かな私に慈悲と赦しを与えてくれるのであろう。 
    私はそれが心苦しい、家で一人ぼっちの幼い妹に我慢を敷い続けるこの現状と自分の不甲斐なさで押し潰されそうだ」 

    ゼルエル「ガヴリールの時もそうだった。あの子もいつも私の不甲斐なさを笑顔で許す良い子だった。 
    きっとその時から蓄積されたストレスが原因なのだろう。今や我が妹ガヴリールは穢れきった駄天生活を謳歌する始末」 

    ゼルエル「ハニエルの時にまで同じ轍は踏まない!と…そう決めていたのに……」 

    マルティエル「ゼルエル……」 

    マルティエル「………この状況を変える方法があるにはありますよ」 

    ゼルエル「ほ、本当なのか!?一体それはどんな方法で……はっ!?まさか…」 

    マルティエル「そのまさかです。現在この天界の洋菓子店ではもうロールケーキは完売で替えはきかないでしょう」 

    マルティエル「しかし!魔界の洋菓子店になら、まだあるはずですよ。ロールケーキが」 

    ゼルエル「でもそれは天使としては禁断の手段……」 

    マルティエル「やるかどうかは貴方次第です」 

    ゼルエル「くっ……」 

    マルティエル「ただ一つだけ言える事があります。今ここで動かなければ貴方は今日の出来事を一生後悔する事になると…」 

    ゼルエル「ふっ、マルティエル、お前は昔から私に道筋を示しはするものの、その選択と答えだけは教えてくれなかったな。とんだ捻くれ者の天使だよ」 

    マルティエル「よく言われます」 

    ゼルエル「………………」 

    ゼルエル「決めた!決めたぞ!!例え天使としての禁忌に触れ私が処分される事になろうとも、この世界で守るべきたった二人の妹為なら悔いは無い!!!」 

    ゼルエル「私は魔界の洋菓子店に出向きロールケーキを買って愛しの妹の待つ家に帰るのだ!!」 

    マルティエル「貴方ならそう言うと思いましたよ」クス 





    10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/30(土) 06:17:27.43 ID:MYf6rQpA0


    ゼルエル「問題はどうやって天界から魔界に行くかなのだが………」 

    マルティエル「天界と魔界の境目には門番が居ますからね。彼らの目をどう掻い潜るか」 

    ゼルエル「天界と魔界の門番、言わば天国と地獄のバランサーと言っても過言ではない立場の彼らの目を欺くのは流石の私でもそう簡単に出来るものではない」 

    ゼルエル「どうした者か……」 

    天界の門番「あーあ、今日も寒いなぁ、だろ?魔界の門番」 

    魔界の門番「そうだな!こんな日には休憩室でバンホーテンのミルクココアを飲むに限るぜ!だろ?天界の門番」 

    天界の門番「俺たちは不真面目な門番二人組」 

    魔界の門番「そんな二人が今から仕事をサボる訳だが」 

    天界の門番「あれあれ?その間に天界から魔界へケーキを買って戻って来る位の時間があるんじゃね?」チラ 

    魔界の門番「ははは、まあしかし俺たち二人がサボっているこの時に限って、侵入者が入ってくるそんな事はきっと起きないさ」 

    天界の門番「だな。仮にそんな奴が来たとしてもココアに夢中な俺たちにはどうする事も出来ないだろうしな」 

    ゼルエル「ま、まさかこれは…」 

    マルティエル「どうやら事情を察した彼らが見逃してくれるみたいですね」 

    ゼルエル「門番達…なんとお礼を言えば良いのか……」 

    魔界の門番「おっとこれはこれは」 

    天界の門番「大天使ゼルエルさんじゃないですか」すっとぼけ 

    魔界の門番「俺たちは今サボり中の身でしてね」 

    天界の門番「こんな所を見られたら上司に何を言われるかわかったもんじゃないんですよ」 

    魔界の門番「だからどうか俺たちの事は見なかった事にしてくれませんかね?」 

    天界の門番「お願いしますよ」 

    ゼルエル「お前達二人の様な優しい門番は見た事がない…感謝する!」圧倒的感謝 

    マルティエル「頑張って来て下さいね。ゼルエル」 

    ゼルエル「ああ、すぐに戻ってくる!ロールケーキを持ってな!!」ダッシュ 

    こうしてハニエルの笑顔は守られたのであった 

    終劇!!! 





    11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/12/30(土) 06:33:32.71 ID:MYf6rQpA0

    雑だけどこれで終わり 


    元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514482090/

    1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:01:23.09 ID:qjr+UAxN0

    タプリス「召喚セット」 

    黒奈「誕生日って聞いたから……」 

    タプリス「あ、なるほど……」 

    タプリス「……なるほど?」 

    黒奈「ん…?」 

    タプリス「いえその、召喚セットとは?」 

    黒奈「え……知らない……?」 

    タプリス「知らないです」

    2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:11:23.01 ID:qjr+UAxN0

    黒奈「遅れてる……」 

    タプリス「本当に下界基準ですか?それ……」 

    黒奈「ここに差し込む」グサ 

    タプリス「はい……説明始まってます?」 

    黒奈「ここを回すと…召喚できる」 

    タプリス「召喚するとどうなるんですか?」 

    黒奈「人によっては……国の半分くらい…滅ぼせるらしい」 

    タプリス「今すぐそれを抜いてください!」



    3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:14:52.88 ID:qjr+UAxN0

    黒奈「どれ…?」 

    タプリス「その差し込んだ魔界にしかなさそうな謎の物体ですよ!」 

    黒奈「?」グサグサ 

    タプリス「それです!たった2ステップで国の半分が滅びるとか危険すぎますから!」 

    タプリス「プロアクティブの手順より少ないですよ!」 

    黒奈「試してみたいから……」 

    タプリス「なぜですか!?この国を終わらせる気ですか!?」 

    黒奈「大丈夫……召喚しただけじゃ滅びない……」 

    タプリス「な、なるほど……?」



    4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:23:15.20 ID:qjr+UAxN0

    黒奈「じゃあ……」グイッ 

    タプリス「な、何が召喚され……」 

    黒奈「……」 

    タプリス「…るん……です……かね?」 

    黒奈「……」 

    タプリス「……?」 

    黒奈「……あれ…?」 

    タプリス「何も出てきませんね……」 

    黒奈「…………」 

    タプリス「……ちなみにこれ、どこで買ったんですか?」 

    黒奈「……魔界通販」 

    タプリス「あぁ……」



    5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:28:42.72 ID:qjr+UAxN0

    タプリス「黒奈さん、あの……そこの商品はあまり……」 

    黒奈「……」 

    タプリス「ちなみに何が召喚される予定だったんですか?」 

    黒奈「今その人にとって、一番必要な……」 

    黒奈「不思議な道具……らしい」 

    タプリス「ド〇えもんじゃないんですから…」



    6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:34:07.71 ID:qjr+UAxN0

    タプリス「前に勉強した記憶があります……これは詐欺というやつなのでは……」 

    黒奈「詐欺…?」 

    タプリス「返品できないんですか?」 

    黒奈「やってみる……商品の説明書がここに……」ペラ 

    黒奈「……」ポチ…ポチ 

    黒奈「……」ポチ…ポチ… 

    黒奈「…………」プルルル… 

    『魔界通販です。購入をご希望の方は1を、商品についての疑問点・ご意見・ご要望などは2を、返品をご希望の場合*を、それ以外の場合 
    は#を15秒以内に押してください』 

    黒奈「こめじるし……?」 

    黒奈「千咲…こめじるしって何……?」 

    タプリス「こめじるし、ですか……?米の印…?なんでしょうか……」 

    黒奈「…………」 

    タプリス「…………」 

    『お電話ありがとうございました。』 

    ツー…ツー…ツー…



    7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 22:58:41.36 ID:qjr+UAxN0

    黒奈「切れちゃった……」 

    タプリス「うーん……その……今特筆して必要なものはないので召喚されない……みたいな?」 

    黒奈「……なるほど」 

    黒奈「じゃあ……困ったら使って」 

    タプリス「えっ?」 

    黒奈「?」 

    タプリス「……あっ、そういえばこれプレゼントでしたっけ……」 

    黒奈「そう」 

    タプリス「あの……こ、これが嫌とかではなくてですね」 

    タプリス「もしまた機会があったらですけど、もっと普通のものでいいんですよ?」 

    黒奈「……千咲」 

    タプリス「はい?」 

    黒奈「悪魔からのプレゼントは貰えないとか……言わなくなった…?」 

    タプリス「それ以前の問題というか……」



    8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 23:00:30.90 ID:qjr+UAxN0

    タプリス「そ、それと……」 

    タプリス「私だけ貰うのでは不公平ですから、黒奈さんの誕生日にも何か用意しておきます」 

    タプリス「ですがそれは!天使と悪魔という」 

    黒奈「ありがとう」 

    タプリス「最後まで言わせてください!」



    9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 23:04:50.61 ID:qjr+UAxN0

    タプリス「……それで、黒奈さんの誕生日っていつでしたっけ?」 

    黒奈「………えっと」 

    黒奈「…………わからない……」 

    タプリス「わからないんですか!?」 


    おわり



    10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/06/04(火) 23:05:25.61 ID:qjr+UAxN0

    タプリス誕生日おめでとう! 
    急いで書いたので色々お許しください。黒奈ちゃんの誕生日はいつ明かされるんでしょうか……

    元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559653282/

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