ダル

    1: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 09:42:43.17 ID:5jryYnNU0

    紅莉栖「最近、岡部の私に対する扱いが酷い気がする」 

    紅莉栖「一向に名前で呼んでくれないし、HENTAI発言でセクハラしてくるし……」 

    紅莉栖「で、でも確かにあいつは私に気がある筈よ!よく私の事盗み見てるし……その、二人きりの時は気がきくし」 

    紅莉栖「あいつヘタレだから何もしてこないけど……」 

    紅莉栖「だからこそ!私が橋田と付き合って危機感を煽れば何かアクションを起こすはず!」 

    紅莉栖「そういうことだから私に協力して橋田」 

    ダル「だが断る」


    12: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 09:51:10.85 ID:5jryYnNU0

    紅莉栖「な、なぜ!?」 

    ダル「牧瀬氏、僕にこの前彼女が出来たって知ってるでしょ?」 

    紅莉栖「そ、それはそうだけど……」 

    ダル「彼女のいる僕がそんな浮気めいた事すると思うん?」ドヤァ 

    紅莉栖(ぐっ、美人の彼女が出来てから橋田の奴、さらにうざくなってる……!) 

    ダル「それに彼氏役頼むなら他にもいるでしょ。ルカ氏とか、店長とか……」 

    紅莉栖「う、漆原くんは見た目が完全に女の子じゃない!それに店長さんは言っても協力してくれないだろうし……お願い橋田、あんたしか頼める人いないの」 

    ダル「う~ん、でもな~」


    15: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 10:00:10.77 ID:5jryYnNU0

    バタン! 

    岡部「フゥーハハハ!鳳凰院凶真、ただいま帰還した!」 

    紅莉栖「お、岡部!?」ビクッ 

    紅莉栖(く、なんでこんな早くに……!) 

    岡部「今日は助手とダルだけか、まゆりはまだ来てないのか?」キョロキョロ 

    ダル「まゆ氏ならコス仲間と打ち合わせがあるって言ってたから今日は来ないと思われ」 

    岡部「そうか」 

    紅莉栖(岡部の奴…!まゆりがいないからって露骨にがっかりしやがって!こうなったら) 

    紅莉栖「ねえ、岡部。実は大切な話しがあるの」 

    岡部「うん?なんだ?新しいガジェットの案でも思い浮かんだのか?」 

    ダキッ 

    紅莉栖「……」 
    ダル「ちょっ、牧瀬氏!?」 
    岡部「へっ?」 

    紅莉栖「じ、実は私、橋田と付き合うことになったの!」 

    ダル「はっ?」 
    岡部「えっ……」


    25: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 10:11:54.39 ID:5jryYnNU0

    橋田「ちょっ、牧瀬氏……どういうつもりなん!?」ヒソヒソ 

    紅莉栖「いいから合わせて!後でメイクイーンで好きなだけ奢ってあげるから!」ヒソヒソ 

    岡部「な、ギャグ……だよな?」 

    紅莉栖「ほ、本当よ!さっき私から告白して、おk貰ったんだから!」 

    岡部「い、いやダルにはコスプレイヤーの彼女が……」 

    紅莉栖「昨日喧嘩してそのまま別れたんだって。そうでしょ?橋田」グリグリ 

    ダル「そ、そうだお……」 

    岡部「け、喧嘩別れって……」 

    紅莉栖(ふふっ、岡部の奴やっぱり動揺してる!よほどショックだったみたいね。だけど、安心して。ちゃんと岡部から告白してきたら私も素直に返事をするから) 

    岡部「そ、そうか……紅莉栖とダルが……」 

    橋田「なあ、牧瀬氏?ちょっとやり過ぎじゃね?オカリン、ガチでへこんでるじゃん……」ヒソヒソ 

    紅莉栖「う、確かに……」ヒソヒソ 

    岡部「ふ、ふふ……」フラフラ


    29: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 10:20:53.30 ID:5jryYnNU0

    岡部「フゥーハハハ!なんだ、なんだ!そういう事か!」 

    紅・ダ「」ビクッ 

    岡部「ダルよ、まさかお前が女と別れた次の日に別の女と付き合うような節操のない奴とはな」 

    ダル「お、オカリン……?」 

    岡部「なに、別に責めている訳ではない。それほどお前に魅力があったという事だ。紅莉栖も、良かったな。片思いだったんだろ?」 

    紅莉栖「え、その……」 

    岡部「いや、いい言うな。恥ずかしがる必要はない。貴様も今日からスイーツ(笑)の仲間入りだな」 

    紅莉栖「あの、岡部……」 

    岡部「しかし、まさかラボメンから二組目のカッポゥが出るとはな。今日はラボメン全員で盛大にパーティを開かなければ!」 

    紅莉栖「………え?二組目?」


    42: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 10:33:32.03 ID:5jryYnNU0

    岡部「ああ、済まん。お前たちにはまだ話していなかったな。二人が関係を公表したんだ。こちらも公表せねばな」 

    紅莉栖「えっ……は?」 

    岡部「実は俺もラボメンの一人と付き合っているのだ!どうか驚いたか!フゥーハハハ!」 

    ダル「えっ、マジ?」 

    紅莉栖「そ、そんな馬鹿な!?」 

    岡部「ふん、二人が驚くのも無理ない。なんせ、付き合っているのはそいつと俺以外誰も知らない秘密だからな!」 

    紅莉栖「あ、相手は誰なの!?」アセアセ 

    岡部「それは秘密だ。なに、今夜のパーティのサプライズとしてみんなの前で発表するさ」 

    ダル「なあ牧瀬氏……なんかマズくない?あれ?なあ、牧瀬氏、聞いてる?」ヒソヒソ 

    紅莉栖「」 

    岡部「そうだ!ダルよ、お前の元彼女の由季さんだったか?彼女も今夜のパーティに呼ぼう。喧嘩別れというのも後味が悪かろう。俺が和解の場を用意してやろうではないか!」 

    ダル「」


    57: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 10:40:47.54 ID:5jryYnNU0

    岡部「おっと、パーティをするには買い出しが必要だな。みんなにも連絡せねば……では二人とも、俺は少し出掛けてくる」 

    ダル「」 

    紅莉栖「」 

    岡部「……あと、二人きりだからと言ってラボでチュッチュするのは止めろよ」 

    バタン 

    ダル「」 

    紅莉栖「」 

    ダル「あ、ああ……ああああああああオワタ……初めての彼女が……童貞卒業が……あばばばばばばばば」 

    紅莉栖「そ、そんな……嘘、嘘よね……?だって岡部が私以外の女と付き合うなんて有り得ないもん。私としっかりフラグ建ててたもん……岡部は私の……誰にも」


    79: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 10:51:59.68 ID:5jryYnNU0

    ブラウン管前ベンチ 

    岡部「………さて買い出しも終わったし、あとはパーティの飾り付けだな。まゆりやフェイリスに手伝って貰うか」 

    岡部「…………」 

    岡部(いやいやいやいや……えっ?紅莉栖とダルが?えっマジで?えっ、なんで?ダルと紅莉栖?えっ、ないって。嘘だろ。有り得ない)ガクブル 

    岡部(俺か?俺がいけないのか?さっさと紅莉栖に告白しなかった俺がいけないのか?) 

    岡部(タイムリープは?いやいやいやいやこの世界線にはない。落ち着け……では電話レンジは……?いやいやいやいや、だからこの世界線にはないって……) 

    岡部(そもそも何故あそこで彼女がいるなどと嘘を付いたのだ俺は!)


    103: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 11:03:57.00 ID:5jryYnNU0

    岡部(俺は、どうすればいい……) 

    岡部(紅莉栖は……諦めよう。俺は彼女が幸せならそれでいい。ダルも、あれでかなりいい奴だからな。二人で幸せになるだろう) 

    岡部(問題は、俺の彼女だ。パーティ開始予定まであと三時間ほど。それまでにラボメンの誰かに彼女役を頼むか?) 

    岡部(いやいやいやいや……そんな下らない真似をしてどうする。偽りの関係なんて直ぐにばれる。そんなのは馬鹿がする事だ) 

    岡部「いっその事、今からラボメンの誰かに告白してみるか……?」 

    岡部(馬鹿な……ギャルゲーじゃあるまいし。急に告白して彼女が出来るなら苦労はしない) 

    岡部「なら、どうすれば……」 

    岡部(そういえば、ダルの彼女もこの前ラボメンにしたんだったな……) 

    岡部「振られたもの同士がくっ付くなんて、よくある話だが……ふむ」


    124: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 11:19:00.24 ID:5jryYnNU0

    岡部(阿万音由季……彼女とはまだ数回程度しか話したことはないが、綺麗な人だったな。性格も良かった) 

    岡部「それに、やはりというか……鈴羽にも似ている」 

    岡部(もしもダルと紅莉栖、そして俺と阿万音さんがそれぞれ結婚し、子を宿した場合、どちらの子が鈴羽になるのだろうか) 

    岡部(……仮に、阿万音さんと子を作るとして、俺ならその子の名前を鈴羽にするだろう。だからその場合、俺の子が鈴羽になるのか……?) 

    岡部「って、何を考えているんだ俺は……まだ数回した会ったことのない女性と子を作るなど」 

    岡部(しかし……彼女が魅力的なのは確かだ) 

    岡部「……別れたとはいえ、翌日にダルが他の女と付き合っていたと知れば、彼女は悲しむだろうな」 

    岡部(付き合う云々は置いといて、どの道フォローは必要だろう。ラボメンNo.001として、それは俺の役目だ) 

    岡部「とりあえず、阿万音さんに連絡をするか」


    139: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 11:35:52.96 ID:5jryYnNU0

    『ダルが紅莉栖と付き合うことになったというのは阿万音さんも知っていますか?昨日、ダルと阿万音さんが喧嘩別れをしたと聞きました。そのことについて、少し話したいのでラボの下にあるブラウン管工房前に来てください』 

    岡部「これでよし。送信、と……」ピッ 

    岡部(彼女にメールを送るのはこれが初めてだが……まあ文面はあんなものだろう) 

    ピピッピピッ 

    岡部「ん?もう返事がきたか、早いな」 

    『喧嘩別れ?そんな筈ありません。それに牧瀬さんと付き合ったってどういう事ですか?今すぐそちらに向かいます』 

    岡部「全く、ダルの奴め……付き合うのなら俺に言う前に彼女に報告をしろよ」 

    岡部(やはり、何も知らされていないのか。さて、これからどうフォローすればいいのか) 

    岡部(まあ、振られたもの同士、話はしやすいと思うが)


    157: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 11:46:10.65 ID:5jryYnNU0

    ラボ 

    ブーブー 

    紅莉栖「……ねぇ、橋田。さっきからあんたの携帯、鳴りっぱなしよ」 

    ブーブー 

    ダル「」 

    紅莉栖「……聞いてる?」 

    ブーブー 

    紅莉栖「……橋田?」 

    ブーブー 

    ダル「ああああああああああほわわあああああああいああえああああああああああ!!!オワタ!僕のリア充ライフが完全終了のお知らせwwwwwwwwwwwwwwwふひひひひはははははwwwwwwwwwwwwwwwww」 

    紅莉栖「その、ごめん……」 

    ダル「許さない。絶対にだ」 

    紅莉栖「で、でも私だって!」 

    紅莉栖「私だって岡部とのラブチュッチュ計画も終了のお知らせよwwwwwwwwwwwwwwwふひひひひはははははwwwwwwwwwwwwwwwww」 

    ダル「………」 
    紅莉栖「………」


    171: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 12:02:00.89 ID:5jryYnNU0

    由季「あ、岡部さん!」タッタタタ 

    岡部「ああ、来てくれたか。急に呼び出して済まない」 

    由季「いえ、いいです。それで、その……彼が牧瀬さんと付き合ったというのは……」 

    岡部「……さっき、本人たちから聞いた」 

    由季「そ、そんな……」フラッ 

    岡部「ちょっ、阿万音さん!?」 

    ガシッ 

    岡部「大丈夫か?ショックなのは分かるが」 

    由季「す、すみません……でも、あまりにも突然過ぎて」 

    岡部「ダルは昨日、阿万音さんと喧嘩別れをしたと言っていたが……」 

    由季「そ、そんな筈ないです!彼と付き合ってから喧嘩なんて今まで一度も」 

    岡部「なに……?」


    179: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 12:11:21.97 ID:5jryYnNU0

    岡部(ダルめ、見損なったぞ!あいつ紅莉栖に告白されたからって阿万音さんを捨てたのか?) 

    由季「うぅ……ぐすっ……」 

    岡部「っ、阿万音さん……」 

    岡部(彼女は、鈴羽の母親だ……それに今はラボメンなんだ。放っておけるか) 

    ギュッ 

    由季「っ、岡部、さん……」 

    岡部「落ち着くまで、泣いていい。こうしていれば泣き顔を誰かに見られる事もない」 

    由季「うぅ、岡部、さん……ありがとう」 

    ギュッ 

    岡部「!……ら、ラボメンは大事な仲間だ。仲間の為なら俺は何でもする」


    211: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 13:05:51.67 ID:5jryYnNU0

    由季「ぐすっ……その、ごめん、なさい」 

    岡部「言っただろう。ラボメンの為なら何でもすると。気にするな」 

    由季「でも、岡部さんも……その、牧瀬さんの事を」 

    岡部「な、気付いていたのか?」 

    由季「ふふっ、まだ関係の浅い私でも気付いたんですから、多分ほかの皆さんも気付いていたと思いますよ?」 

    岡部「そ、そうか」 

    岡部(という事は紅莉栖にも気付かれていたという事か。なら、俺から告白をしたところで俺の想いはあいつには届かなかったのか) 

    岡部「まあ、いい。それを聞けて俺も踏ん切りがついたよ。ありがとう」 

    由季「いえ、私はなにも……」 

    岡部「そうだ、阿万音さん今夜空いているか?」 

    由季「えっ?」 

    岡部「ラボメン全員でパーティをやるんだ。あいつら二人の祝杯パーティを。阿万音さんにも参加してほしい」


    221: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 13:16:09.63 ID:5jryYnNU0

    岡部「阿万音さんが複雑な思いをしているのは分かっている。だが、俺はラボメン同士の間にしこりを残したくはない」 

    由季「岡部さん……」 

    岡部「まあ、阿万音さんに何も言わずに紅莉栖とくっ付いたあいつには一発ぶん殴ってやるけどな……」 

    由季「分かり、ました。私も、パーティに参加します」 

    岡部「いいのか?」 

    由季「はい、私も……彼と別れるならちゃんとした形で別れたいので」 

    岡部「そう、か……ありがとう、阿万音さん」 

    由季「いえ……あの、それよりも岡部、さん?」 

    岡部「ん?なんだ?」 

    由季「あ、あの、ずっとこのままの体制だとちょっと……」ドキドキ 

    岡部「っ!すまん」バッ 

    由季「あっ……」


    234: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 13:31:43.01 ID:5jryYnNU0

    岡部「と、とにかくこれでパーティはラボメン全員参加となった!これも全て狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真のカリスマ性の成せる業だな!フゥーハハハ!」 

    岡部(い、いかん。よく考えてれば往来であんな美人と抱き付くなど!くそっ、意識するな!) 

    由季「……やっぱり、岡部さんって面白い人ですね」クスッ 

    岡部「わ、笑うでない!ラボメンNo.009阿万音由季よ!貴様にもパーティの準備を手伝って貰うからな!」 

    由季「はいっ」 

    岡部(くっ、調子が狂う。ダルは何故こんな素晴らしい彼女を振ったのだ!) 

    岡部「あっ、彼女といえば……」 

    由季「どうかしたんですか?」 

    岡部「あ、いや……ダルが紅莉栖と付き合ったって言い出した時に少し見栄を張ってな……俺もラボメン内で彼女がいると宣言したのだが」 

    由季「えっ……岡部さんも、既に付き合っている人がいるんですか?」 

    岡部「俺をダルと一緒にするでない!……言っただろう見栄を張ったと。実際に彼女などいない」 

    由季「そ、そうですか……」


    247: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 13:44:32.85 ID:5jryYnNU0

    岡部「それにパーティまであと二時間……ぐっ、このままでは俺が恥かくことに……」 

    紅莉栖『あれれ~ラボメン内に彼女がいるんじゃなかったんですか鳳凰院さん?』 

    ダル『オカリン見栄張りワロスwwww童貞乙!』 

    紅莉栖・ダル『童貞!童貞!童貞!童貞!童貞!童貞の見栄張り乙!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww』 

    岡部「な、なんという屈辱……!」 

    岡部(俺は、どうすれば……いい) 

    由季「あの、岡部さん」 

    岡部「なんだ?」 

    由季「その、もし……岡部さんが良かったらの話なんですけど」モジモジ 

    岡部「うん?」 

    由季「あの、私とお付き合いしませんか……?」 

    岡部「なん……だと?」


    269: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 14:02:53.12 ID:5jryYnNU0

    岡部「はっ……い?」 

    岡部(はああああああああああ!?えっ?なにこれ?マジ?振られた者同士ってこんなにもスピーディーにくっ付くものなのか!?) 

    由季「あ、その……すみません。いきなり、迷惑ですよね」 

    岡部「そ、そんなことはない!」 

    由季「えっ?」 

    岡部「め、迷惑な訳ないだろう。いきなり過ぎて驚いていただけだ」 

    岡部(阿万音由季。容姿も性格も完璧だ。そんな彼女の告白を振る理由がどこにある?――しかし) 

    岡部「ただ、その……少し時間が欲しい。俺と君はまだ知り合って間もない。互いをよく知らずに付き合っても、多分長くは続かないと思う」 

    由季「そう、ですよね……」 

    岡部「あ、いや……済まない。だから、その……互いをよく知る為にも、時間が欲しい。お互いの事をよく知って……それから返事を返す」


    275: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 14:10:27.49 ID:5jryYnNU0

    岡部「それでも、いいのか?」 

    由季「はいっ、もちろんですよ」ニコッ 

    岡部「そ、そうか、それじゃあ、これからもよろしく頼む」 

    由季「ええ、こちらこそ。でも、今日だけは恋人同士の関係でいいじゃないですか?その方が岡部さんも」モジモジ 

    岡部「い、いいのか?」 

    由季「はい、私でよければ」 

    岡部「ありがとう、阿万音さん」 

    由季「えっと、その、今日は恋人同士ですから……な、名前で呼んで下さい」 

    岡部「あ、ああ。わかった。由季」ドキドキ 

    由季「お、岡部さん」ドキドキ 

    岡部(な、なんだこの甘ったるい空気は!これがスイーツ(笑)の空気なのか!)


    290: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 14:19:47.17 ID:5jryYnNU0

    岡部「そ、そろそろパーティの準備に取り掛かるか!か、開始時間に間に合わなくなるしな!フゥーハハハ!」 

    岡部(い、一刻も早くこの甘ったるい空気から抜け出したい!) 

    由季「あの、岡部さん!」 

    岡部「な、なんだ、ラボメンNo.009よ!早く準備に――」 

    チュッ 

    岡部「えっ……?」 

    由季「その、恋人として練習です。あの、岡部さんがは、初めてなんですよ?」 

    岡部(ダル……お前チュッチュせずに別れたのかよ……) 

    由季「さ、先にラボに行きますね」タッタタタ 

    岡部「あっ………」 

    岡部「……………」 

    岡部「柔らかかったな……」


    328: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 14:36:15.15 ID:5jryYnNU0

    ラボ 

    岡部「ではこれより!我がラボのバカッポゥへの祝杯パーティを行う!」 

    パチパチパチパチ 

    まゆり「ダルくんと紅莉栖ちゃんがくっ付くなんて、まゆしぃびっくりです」 

    ルカ子「ボクも、驚きました……牧瀬さんは、その、岡部さんの事を好きだと」 

    Mr.ブラウン「橋田の奴。やるじゃねーか!あんなべっぴんさんと付き合うなんてよ」 

    萌郁「おめでとう……二人とも」 

    綯「紅莉栖おねーちゃん。おめでとー!」 

    岡部「ダル、紅莉栖。二人とも幸せになれよ」 

    由季「私の事はもう、気にしないで」 

    ダル「」 
    紅莉栖「」


    363: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 14:52:58.35 ID:5jryYnNU0

    ダル「まぁああきぃいいせぇええしぃいいい!!!!」 

    ガシッ 

    ダル「ちょっ、これどう責任に取ってくれるん!?僕にNTR属性なんてないお!?」ユサユサユサユサユサユサ 

    紅莉栖「」ガクガクガクガクガクガクガクガク 

    まゆり「えっへへ、みんなのまで抱き付いちゃっているのです」 

    ルカ子「あれって抱き付くとは違うような」 

    フェイリス「ニャニャ~ダルニャンとクーニャンなかいいニャ~」 

    Mr.ブラウン「ったく、人前でいちゃつきやがって」 

    綯「らぶらぶだー」 

    萌郁「シャッターチャンス」カシャ、カシャ 

    岡部「ふん、何だかんだでお似合いだな」 

    由季「そうですね」 

    岡部「……俺たちも、いつかは」 

    由季「!……はいっ、もちろんです。倫太郎さん」 

    岡部「え~オッホン!いちゃつきの途中悪いが、ここで俺からも諸君らに発表がある!」


    386: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 15:03:45.42 ID:5jryYnNU0

    岡部「実はもう一組、このラボメン内でバカッポゥが誕生した!」 

    紅莉栖「あーあー聞こえなーい」 

    ダル(さっきから由季が僕と全く話さない件について) 

    まゆり「え~ほんと~?ルカくんが?」 

    ルカ子「ぼ、ボクじゃないよ~」 

    フェイリス「ニャニャ?そうなると男は凶真しかいないニャン」 

    Mr.ブラウン「岡部てめぇもか!?」 

    綯「オカリンおじさんおめでとー」パチパチ 

    萌郁「シャッターチャンスは、逃さない」ソワソワ 

    由季(岡部さん……)ドキドキ 

    岡部「発表しよう!もう一組のバカッポゥ!それはこの俺、鳳凰院凶真と!」 

    全員「………」ゴクリ 

    岡部「ラボメンNo.009阿万音由季だ!フゥーハハハ!」 

    ΩΩΩ<<な、なんだってー!


    405: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 15:11:30.69 ID:5jryYnNU0

    まゆり「ええ~由季さんとオカリンがくっ付いちゃったの~?あれ?由季さんはダルくんの恋人で紅莉栖ちゃんもダルくんの恋人?あれれ~?」 

    フェイリス「つまり凶真がダルニャンからユキニャンを寝取ったニャン!」 

    まゆり「お~なるほど~じゃあオカリンじゃなくてネトリンだね~えっへへ」 

    ルカ子「えっと、その、岡部さん、阿万音さん、おめでとうございます!」 

    Mr.ブラウン「ったく、どいつもこいつも可愛い子ちゃんとくっ付きやがって!俺にも紹介しろ岡部!」 

    綯「おとーさん?」 

    Mr.ブラウン「ち、違うんだ綯、俺はいつでも綯一筋だからな?な?」 

    萌郁「これは、意外……」カシャ、カシャ 

    ダル「あ、あ、あ、あ、ああああ」 

    紅莉栖「」


    449: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 15:33:45.15 ID:5jryYnNU0

    あれから、十年の月日が経った。何だかんだありつつも、俺と由季はゆっくりと互いを知り、時間を掛けながら距離を縮め、そして結婚した。 
    俺たちの式にはラボメン二人を覗いた大勢の知人たちで、盛大に行われた。まゆりやフェイリスたちの茶化し、Mr.ブラウンは俺を実の父親のように激励してくれた。コスプレイヤーなこともあり由季の花嫁姿は見とれてしまう程――綺麗だった。 

    そんな結婚式、終えて翌年には子供を授かった。これも運命の導きか、いやシュタインズ・ゲートの選択としよう。授かった子は女の子だった。 
    名前はもちろん、最初から決まっていた。 

    岡部鈴羽。なかなかいい名前だろう? 

    今年で六歳になる我が愛娘は女の子にしてはやんちゃな元気な子だ。 
    俺の遺伝子を含んでいる為か、俺の知る鈴羽とは髪の質が違い、こちらはストレートだ。 

    「ぱぱ~今日は何して遊ぶ~?」 

    「フッ、鈴羽よ!もちろん今日もこのマッドサイエンティスト鳳凰院凶真を倒す修行だ!」 

    「やった~!」 

    笑顔の鈴羽が俺に抱き付き、俺は優しく受け止める。鈴羽の後ろでは俺たちを見守るような目で由季が微笑んでいる。 

    紅莉栖、ダル……お前たちは元気か?少しは顔を見せて欲しい。お前たちにもこの可愛い我が娘を見せてやりたい。 

    紅莉栖、ダル――お前たちはいま幸せか? 

    俺は、いま最高に幸せだよ。 

    ハッピーエンド


    455: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/07/25(月) 15:35:35.35 ID:5jryYnNU0

    今回はラボメンガールズ以外のエンドを目指して由季さんエンドで 

    書き溜ないから遅くてごめんね。呼んでくれた人、ありがとニャンニャン


    466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/25(月) 15:36:21.75 ID:5pzKEqAc0

    ハッピー…エンド……?


    479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/25(月) 15:38:10.24 ID:JnZAiJ250

    紅莉栖・ダル「跳べよおおおおおおおおおおおおおおおお」

    元スレ:https://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311554563/

    1: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:10:29 ID:G4B9xssye
    岡部「なんだ?その意味の解らんチープなボタンは……」

    ダル「何に使うんこれ?」

    紅莉栖「はぁ?岡部が作れって言ったんでしょうが」

    まゆり「そーだよー紅莉栖ちゃんの言うとおりだよー」

    岡部(これもDメールによる過去改変に起因した事象か!?たしか………『ラボの活動資金をなんとか作る』と送ったな……..」

    岡部「そ、そういえばそうだったような……まあいい、その未来ガジェットについて説明してくれ」

    紅莉栖「じゃ、説明したげる」

    3: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:19:31 ID:G4B9xssye
    紅莉栖「簡単に説明するとね、この未来ガジェット『五億年ボタン』のスイッチを押せば100万円稼げるってことかしら?」

    まゆり「さすが紅莉栖ちゃ~ん」

    ダル「マジなら凄い件」

    岡部「ふんっ、クリスティーナよ!某猫型ロボットじゃあるまいしそんな都合の良い物が作れるわけないだろう!」

    紅莉栖「嘘だと思うなら押してみなさいよ」

    5: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:26:03 ID:G4B9xssye
    岡部「いいだろう!俺が確かめてやろう、」

    紅莉栖「あっ説明し忘れてたことだけど」

    岡部「なんだ、助手よ」

    紅莉栖「これを押す前に注意することがあるかr….」

    ポチッ

    バサッ 100マンエン

    ダル「すっげぇ!100万円でてきたお!!」

    岡部「な、なんだと!?」

    紅莉栖「ったく……人の説明ちゃんと聞きなさいよ!」

    岡部「ど、どうした?というか本当に100万が出てきたぞ…….フゥーハッハッハッハァー!!!!」

    6: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:31:58 ID:G4B9xssye
    紅莉栖「岡部がボタン押して100万円がでてきたでょ?」

    岡部「そうだな」

    紅莉栖「『五億年ボタン』ってデメリット無しで100万円がでてくるわけじゃないのよ……..」

    岡部「そ、それは?」

    紅莉栖「う~ん、説明したげる」

    ダル「おっーすっげぇ!お金持ちだお!」

    ポチポチポチ

    紅莉栖「コラっ!ちょっと橋田!」

    ダル「え?どうしたの牧瀬氏?」

    ポチポポチ

    8: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:39:55 ID:G4B9xssye
    紅莉栖「その……このボタンを押すと、五億年間何もない空間で過ごす擬似体験をするのよ!」

    岡部「ファ!?」

    紅莉栖「だから五億年ボタンなの!」

    岡部「し、しかしー俺が押した時はそんなことなかったぞクリスティーナ!」

    紅莉栖「その五億年分の体験時間は現実の時間にして一瞬であるのと、体験後にその記憶が微弱な電流で消去されるから実質体験してないのと一緒なんだけど……」

    ダル「えーそんな実感ないおー」

    ポチポチポチポチ

    10: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:46:45 ID:G4B9xssye
    岡部「さっき俺もボタンを一回押したんだが…….」

    紅莉栖「記憶が消されて実感がないだけで実際に体験してるし」

    ダル「実際そんな感覚ないし押しまくる件」

    ポチポチ

    まゆり「だるくーん、ちょっと怖いからそのぐらいにしよ~よー」

    紅莉栖「記憶消えてるとは言っても五億年分の影響は未知だし…….橋田もその辺りでやめといたほうが……」

    岡部「ダルよ!俺に『五億年ボタン』を貸してくれ」

    11: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:50:27 ID:G4B9xssye
    紅莉栖「え!?押すの??」

    岡部「フッ、クリスティーナよ、ダルを見てみろ」

    ダル「これで僕だけのメイド喫茶をつくれるお…..いやリアルメイド雇える件!そこでフェイリスたんにお世話してもらうお」

    紅莉栖「いつもの橋田ね」

    まゆり「いつものダルくんだねー」

    岡部「恐れることなど何もない!俺はこの未来ガジェットで億万長者を目指す!」

    13: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)14:53:04 ID:G4B9xssye
    まゆり「ダルくんもオカリンもやめよーよー心配だよー」

    岡部「大丈夫だ!実際に押してもなんともなかったからな!フゥーハッハッハッハッハァー!」

    岡部「鳳凰院凶真の野望への第一歩だ!!!」

    ポチ

    23: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)17:46:38 ID:G4B9xssye

    ギューーーーーーーーーーン

    岡部『うぉぉおおおおおおお』

    岡部「ぅっぐ………頭が…..割れる…..」

    岡部「へっ?」

    岡部「な、何だ??ここは!?」

    24: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)17:50:25 ID:G4B9xssye
    岡部「何処だ、ここは?何もない空間と床しか存在しないぞ!」

    岡部「リーディングシュタイナーが発動したのか!?まさか、俺は世界線を移動したというのか?七月の時のように……..」

    [紅莉栖「その……このボタンを押すと、五億年間何もない空間で過ごす擬似体験をするのよ!」]

    岡部「まさか…….本当に五億年過ごすのか!?」

    25: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)17:54:09 ID:G4B9xssye
    岡部「おーい誰か!誰かいないか!まゆり!紅莉栖!ダルー!フェイリス!シャイニングフィンガー!バイト戦士!るかこぉー!」

    「………………….」

    岡部「いるわけないよなぁー」

    岡部「Mr.ブラウンー!いないかー!ハゲ!」

    「…….」

    岡部「おいおい、嘘だろ…….」

    26: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)17:56:48 ID:G4B9xssye
    岡部「仕方あるまい、出口を探すとしよう」

    ー2日後ー

    岡部「出口なんてどこにもない……..どうしよう……….」

    27: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)17:59:27 ID:G4B9xssye
    ー3週間後ー

    岡部「フゥーハッハッハッハァー!!!」

    岡部「………違うな」

    岡部「フハァハハハハハ!」

    岡部「….微妙だな」

    岡部「アハハハハハハハハ」

    岡部「これでいこう!」

    岡部「五億年か……..」

    30: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:04:09 ID:G4B9xssye
    二ヶ月後

    岡部「我が名は鳳凰院凶真だ!」

    岡部「My name is Kyoma Hououin!!!」

    岡部「締まらんな」

    岡部「ふぅうはっはっはっはっはっはぁぁぁあ!!!偉大なる我が真名を聞くがいい!!!我は鳳凰院凶真!!この世界に混沌をもたらす者だ!」

    岡部「……..あいつら元気にしてるかな」

    32: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:08:43 ID:G4B9xssye
    ~一年後~

    岡部「もう嫌だ!誰か助けてくれ!もう一億年は過ごしたぞ!嫌だ嫌だ嫌だ!!!出してくれ!何でもする!」

    岡部「ラボメンに会いたい……なんであんな事をしたんだ……..タイムマシンが欲しい……..」

    34: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:11:05 ID:G4B9xssye
    ー百年後ー

    岡部「………………………….」

    岡部「…………..どうして俺はここにいたんだっけ」

    岡部「…..つらだ……あいつらのせいだ………」

    36: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:14:21 ID:G4B9xssye
    ー千年後ー

    岡部「殺す……殺してやる……..紅莉栖…….牧瀬紅莉栖……..」

    岡部「あいつがこんな物さえ作らなければ………..俺はここにはいない!」

    岡部「他のラボメンも同罪だ……ここを出られたら後悔させてやる」

    岡部「イヒヒヒヒヒヒヒ」

    38: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:16:37 ID:G4B9xssye
    ー五千年後ー

    岡部「あうああうあうあうあー」

    岡部「ええうあうあ」

    40: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:21:36 ID:G4B9xssye
    ~一万年後~

    岡部『とぅっとるぅーまゆしーだよ~』

    ボソボソボソ

    岡部「ふっ、マユリは俺の人質だからな!」

    岡部「クリスティーーナよ!」

    岡部『ティーナじゃないわよ!紅莉栖よ紅莉栖!』

    岡部『フェイリスたんはぁはぁ』

    岡部「お前はフェイリスが好きなんだなぁ~」

    42: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:24:55 ID:G4B9xssye
    ー五万年後ー

    岡部「俺は、私は、アタシは、我は…………もはや自身の存在が何だっかはわからない。」

    岡部「この己の存在を忘れた哀れな存在は何故にここに存在し続けるのか………」

    岡部「どうして私は生まれてきたのだろうか…….」

    43: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:28:45 ID:G4B9xssye
    ー百万年後ー

    岡部「おお、この世界はなんと素晴らしいことで満ちあふれているのだろう!」

    岡部「何もない!?嘘だ!空間がある!床もある空気もある!」

    岡部「そして私も存在する」

    岡部「考えるんだ!思考を巡らせろ!真理を追求するんだ!」

    45: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:32:24 ID:G4B9xssye
    ー二億年後ー

    岡部「思い出した………」

    岡部「

    我が名は鳳凰院凶真だ!

    岡部「私の名前は鳳凰院凶真だったんだ!!!」

    岡部「フゥーハッハッハッハ!!!」

    46: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:37:18 ID:G4B9xssye
    ー三億年後ー

    鳳凰院「私がかつて存在していた世界の事が断片的に思い出される………」

    鳳凰院「核融合の成功やタイムマシンの開発理論が構築できんなど愚鈍な奴らだったな」

    鳳凰院「ああ、知りたい!この世の全てが!俺のモノに!」

    47: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:45:55 ID:G4B9xssye
    ー4億9999万9999年ー

    鳳凰院「初めから…….そこにあったのだ…..真実は」

    鳳凰院「これも全て…….シュタインズゲートの選択だ………」

    鳳凰院「私の親友だったラボメン達よ……..」

    鳳凰院「そして最愛の女性、紅莉栖よ……….ありがとう」

    ここに送ってくれたおかげで知る事ができた……..大切なこと……..

    開発元が
    5

    p

    b

    .

    この世界はADV科学シリーz……….

    ー五億年到達ー

    48: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:48:26 ID:G4B9xssye
    岡部「フゥーハッハッハッハ!!!素晴らしいぞ!百万円だ!!!今夜は屋上でバーベキューだぞ!」

    ダル「みんなも呼ぶお!」

    まゆり「やめよーよー押しちゃダメだよぉー」

    紅莉栖「だ、大丈夫よね?」

    49: ◆bsViUL4o4k 2014/05/23(金)18:51:09 ID:G4B9xssye
    岡部「最高だ!クリスティーナ!」

    紅莉栖「えぇ、ぁうん」

    岡部「しかし世界征服にはまだ足りんぞ!いくぞ!」

    ポチポチポチポチ

    >>23に戻る

    終わり

    51: 名無しさん@おーぷん 2014/05/23(金)19:29:06 ID:qLDqKfIfR
    乙!岡部が狂う所がおもしろかったぞ!

    元スレ:
    http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1400821829/

    1: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 00:56:24.77 ID:kQO1/isJ0
    書き溜めあり。初心者だから何か間違いがあったら指摘お願いします。

    SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1527695784

    2: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 00:58:05.56 ID:kQO1/isJ0
    岡部「今日も暑くなりそうだな」

    ラボの窓を開ける。スズメの鳴き声と共に朝の心地よい風が流れてくる。

    ダル「なんか予報では最高温度30度超えるらしいお」

    岡部「なに!? 昨日よりも高いではないか」

    ダル「なあ、オカリン」

    岡部「ん?」

    ダル「いい加減ラボにエアコンつけね?」

    岡部「むう、だがな、我がラボの財政は家賃を払うだけでカツカツ……」

    ダル「でも、このままじゃPCに熱こもり過ぎてシャレにならないし、エロゲも捗らないお」

    岡部「エロゲは家でやれ!」

    3: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:00:17.17 ID:kQO1/isJ0
    まゆり「まゆしぃもエアコンほしいなー。最近は暑くてコス作るのも大変だよー」

    岡部「まゆりまで……」

    ダル「はっ! それともオカリン」

    岡部「なんだ?」

    ダル「あっつあつのラボで、ラボメンガールズが汗だらだらなのを、視姦してハァハァしたいとか? あっ、ちょっと鼻血出てきた」

    岡部「お前と一緒にするな!」

    4: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:02:06.19 ID:kQO1/isJ0
    ダルにティッシュ箱を投げつける。しかし汗だらだらのラボメンガールズか……紅莉栖の服は透けやすいから……と、そこまで考えて思考を止める。これではまるでダルのようではないか!? このままでは暑さにやられて、まいってしまうかもしれない。とにかく、エアコンのことを考えねば。

    岡部「仕方あるまい……この鳳凰院凶真、我がラボのためにこの灰色の脳細胞を労働にあててやろうではないか」

    まゆり「まゆしぃもバイト代からちょっと出すねー」

    岡部「うむ、それは助かる。ダルもいくらか頼むぞ」

    ダル「ちぇー、でも、ま、こればっかりは仕方ないかー」

    しかしバイトといっても今まで短期バイトしかやったことがない。また新しく探さねば……そういえば開発室の方に求人情報誌があったな。

    5: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:08:38.31 ID:kQO1/isJ0
    岡部「なあ、ダル」

    探し始めて数分。窓もなく、部屋の構造上、風の巡りが悪い開発室に俺は音を上げていた。

    ダル「んー?」

    岡部「この辺に求人情報誌を置いていたのだが知らないか?」

    ダル「えーと、見た覚えはあるけど、よいしょ」

    岡部「心あたりのある場所は探したんだが見つからなくてな」

    ダル「徹夜でエロゲしてた時に僕がどこかに移動させたかも」

    そうしてダルと開発室で探していると、ラボのドアが開く音がした。

    6: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:11:57.92 ID:kQO1/isJ0
    紅莉栖「ハロー」

    どうやら助手のようだ。

    まゆり「え? 紅莉栖ちゃん?」

    ん? 何やらまゆりの様子がおかしい。気になって振り返ると、そこには――――髪を切り短髪になった紅莉栖がいた。

    岡部「じょ、助手?」

    ダル「ん?」

    それまで作業をしていたダルも、俺の反応に異常を感じ取り、振り返る。そして、固まった。

    紅莉栖「ちょっと、みんなして何? そんなに変?」

    じょ、助手の……あの綺麗な長髪が跡形もなく……。

    7: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:13:13.94 ID:kQO1/isJ0
    岡部「お、俺だ! ああ、何やら大変なことになった。何!? ガンマ線バーストによる高エネルギー放射が原因だとう!?
        ふ、何を言っている。致命傷で済んださ。ああ、必ず生きて帰る。エル・プサイ・コングルゥ。」

    ダル「ちょっと、オカリン」

    と必死に平静を取り戻そうとしていた俺にダルが耳打ちしてくる。

    ダル「オカリン、牧瀬氏と何かあったん?」

    岡部「なに?」

    ダル「だっておにゃの子がここまで髪を切るなんて、男絡みで何かあったとしか思えないのだぜ」

    岡部「俺は、何もしていないぞ!?」

    ダル「気づいていないだけで牧瀬氏の地雷踏み抜いたとかない?」

    8: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:17:39.21 ID:kQO1/isJ0
    岡部「あっ」

    ダル「何かあるん?」

    岡部「いや、大したことないのだが……この前助手のプリンを助手のマイスプーンで食べてしまってな」

    岡部「そしたら助手が“プリンに牧瀬って書いてあるでしょう?”なんて言ってくるから、そこから言い合いになってな」

    岡部「最終的に俺がプリンを買ってくることで落ち着いたが、まさか、これか?」

    ダル「うーん。それではなさそうだけど」

    9: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:18:51.46 ID:kQO1/isJ0
    岡部「あっ」

    ダル「他にもあるん?」

    岡部「この前、お前が由季さんとデートしていた日があっただろう?」

    岡部「あの日、助手と二人きりでラボに泊まったのだが」

    ダル「ん? パンツ脱いだ方がいい?」

    岡部「…………脱がんでいい」

    息が荒くなったダルにストップをかけながら話しを続ける。

    岡部「あの日、助手が“何か食べたいものはある?”と聞いてきたのでな」

    岡部「何か買ってきてくれるのかと勘違いした俺はカレーを頼んだのだが」

    ダル「まさか……」

    岡部「そう、二時間後、俺の目の前にあったのは“紅莉栖がカレーと言い張る何か”だった」

    ダル「oh……」

    岡部「とにかく酷い味でな」

    10: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:19:32.90 ID:kQO1/isJ0
    ダル「え? 食べたん?」

    岡部「ああ、一応、こ、恋人が作ってくれたわけだし……な」

    ダル「オカリン、僕はその場にはいなかったけど、間違いなく言える。あんたその日一番輝いてた男だぜ」

    岡部「それで、ここからが本筋なのだが、さすがに俺もまいってな。つい口からポロりと“科学は得意なのになぜ料理は駄目なのだ?”と出てしまった」

    ダル「それで?」

    岡部「反論してくるのかと思ったら、泣き出してしまってな」

    ダル「あちゃー」

    岡部「謝った上で、料理はルカ子やフェイリスに教えてもらって、一緒にこれからうまくなっていこうと方針を立ててなんとか仲直りはできたのだが…まさか、これか?」

    ダル「うーん。仲直りできてるなら牧瀬氏の性格的に引きずることはないと思われ」

    11: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:25:10.17 ID:kQO1/isJ0
    岡部「だよな……あっ」

    ダル「聞くお」

    岡部「この前研究室の新入生配属の歓迎会があったんだが」

    ダル「ああ、僕のとこはカラオケだったお」

    岡部「俺のとこは、BBQの後ちょっとした飲み会でな」

    ダル「うは、何そのリア充展開!」

    岡部「今はお前もリア充だろ。もちろん俺もな。」

    ダル「まあね!」キリッ

    ダル「それで参加したん?」

    岡部「ああ、“一応授業としてやるから参加しないと単位に響くぞ”って教授に釘を指されてな」

    岡部「だが、その日は午後から助手と買い物に行く予定だった」

    ダル「なんで授業あるのに牧瀬氏との予定を入れたん?」

    岡部「当初は午前中のBBQしか聞かされていなかったんだ」

    12: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:25:52.79 ID:kQO1/isJ0
    岡部「しかし、当日になって教授が急に“悪いが午後も授業の日程になってたから何かやらないとだわーわっはっは”と言い出してな」

    ダル「ああ、それで飲み会を」

    岡部「それで渋々メールで助手に断りを入れてな……」

    ダル「許してもらえたん?」

    岡部「飲み会後、お詫びとして、二人で夜桜で花見をしたんだが……許してもらえたかはわからんな」

    ダル「うーん。断定はできないけどそれも違う気がするお」

    13: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:32:05.56 ID:kQO1/isJ0
    岡部「だよな。あっ」

    ダル「牧瀬氏とのイチャイチャを聞く流れになってる気がするお」

    岡部「いや……これだ! これに違いない!」

    そこで、記憶の棚からある項目を思い出した。俺はピンときた。忘れもしない。むしろヒントは自分自身で言っていたのだ。

    紅莉栖「おい、おのれら、さっきから何をこそこそ話してる?」

    助手が鋭い眼光をこちらに向けている。しかしひるむわけにはいかない。

    岡部「じょ……紅莉栖!」

    紅莉栖「な、なによ」

    勢いのまま言葉を紡ぐ俺に助手の語気が弱まる。ここしかない! あの夜の俺の……いや、俺たちのミスを!

    14: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:34:27.90 ID:kQO1/isJ0
    岡部「すまなかった! あの夜のお前の下着は今、俺の実家にある! 洗濯をしたんだが手違いでお袋の部屋にあるのを取り戻せていない」

    紅莉栖「え?」

    岡部「だが、必ず取り戻す! それが、運命(シュ)石(タイン)の(ズ)扉(・ゲート)のせんた……ぶべら」

    殴られた。グーで。

    紅莉栖「ちょっとこい」

    岡部「はい」

    まゆり「ダルくん、オカリンと何話してたの?」

    ダル「ノーコメントで」

    15: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:36:35.78 ID:kQO1/isJ0
    ルビ振ったらこういう表示になるのかー

    岡部「だが、必ず取り戻す! それが、運命(シュ)石(タイン)の(ズ)扉(・ゲート)のせんた……ぶべら」

    岡部「だが、必ず取り戻す! それが、シュタインズ・ゲートのせんた……ぶべら」
    に脳内変換お願いします

    16: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:43:53.25 ID:kQO1/isJ0
    紅莉栖に襟を掴まれズルズルとラボの外まで引きずられる。

    紅莉栖「話せ」

    岡部「はい」

    話した。あの夜のこと。行為の後、紅莉栖が自分のカバンと勘違いして、俺のカバンに下着を入れてしまっていたこと。俺が実家に帰ってからそれに気づいたこと。洗濯して干していたが親父が勘違いしてお袋の洗濯物と混ぜていたこと。お袋が見知らぬ下着について語ったことで所在が判明したが回収できていないこと。そして、紅莉栖がそれについて何も言わない俺に怒ってなんやかんや髪を切ったのではないかということ。

    紅莉栖「……」

    ため息をつく紅莉栖。

    紅莉栖「あんたって、ほんと馬鹿よね」

    岡部「なにっ!?」

    紅莉栖「どうして、その解に辿り着くのかわからないって言ってるの」

    17: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:46:55.11 ID:kQO1/isJ0
    岡部「し、しかし……あんなに綺麗な髪だったのに、それを切るなんて何かしらあったと思うだろう」

    紅莉栖「え!? き、綺麗って」

    岡部「事実だ」

    紅莉栖「そ、そう? だったら切らない方がよかったかしら」

    岡部「うむ。まあ、どちらかと言えば……ではなくて。だったらなぜ切ろうと思ったのだ?」

    紅莉栖「暑いからよ」

    岡部「え? 暑い?」

    紅莉栖「そう、暑いから。だってこのラボ、エアコンないじゃない? 扇風機はあるといっても焼け石に水程度の効果しか見込めないし。
         それに例年より今年は暑くなるって言ってたから、なら、いっそのこと切ってさっぱりしようって」

    18: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:48:35.74 ID:kQO1/isJ0
    岡部「ほんとうにそれだけか?」

    紅莉栖「え、あ、うん」

    岡部「はー……」

    真相を聞いて安心した。今の俺は紅莉栖なしでは生きられない。
    なぜなら、かつて彼女が生きていてくれればそれでいいと望んだ俺は、彼女が俺を“観測”したことでなかったことになったのだから。

    紅莉栖「でも、本当は」

    岡部「ん?」

    紅莉栖「いや、その、脳の報酬系というのは欲求が満たされた時、もしくは将来的に満たされるという予測ができると活性化するの。これは記憶や学習と関係性が深いもの。
         それで、この報酬系が何度も同じ手段で活性化すると脳はそれに慣れてしまうというか……」

    岡部「何が言いたい?」

    紅莉栖「つまり、その、たまには印象を変えないと岡部も飽きるかなって……」

    19: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:49:48.77 ID:kQO1/isJ0
    岡部「…………」

    岡部「……くくく、フゥーハハハハ! 殊勝なことだな! クリスティーナよ! 悠久の時を過ごしてきた俺がこれ程度で飽きるだと? 
        この鳳凰院凶真も見くびられたものだ……フゥーハハハハ!」

    紅莉栖「はいはい、厨二病乙。というか早く下着返せ」

    岡部「はい」

    紅莉栖「それで?」

    岡部「それで?とは?」

    紅莉栖「感想は?」

    20: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 01:50:15.72 ID:kQO1/isJ0
    岡部「ああ。ゴホン……可愛いよ」

    紅莉栖「そっか。ふふ」

    21: ◆aPZUlJLxaE 2018/05/31(木) 02:01:50.71 ID:kQO1/isJ0
    世界線はSG。時系列は映画の後で細かくは考えてません。

    22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/31(木) 03:44:58.22 ID:WpFwwm4do

    いいSSだった
    24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/31(木) 08:50:33.98 ID:rKQNkfPV0
    乙、ゼロの方もいいけどやっぱ自分はこっちの世界線の方が好きだなー

    元スレ:
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527695784/

    1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:21:50.09 ID:L5LSM7nxO

    3月も無事に終わって、4月1日、日曜日の事だった。 
    突然、ラボ内にケータイの着信音がけたたましく響く。 
    ダルはケータイを取り出すと、そのディスプレイを見て、少し躊躇した様子で耳に添えた。 

    至「はいもしもし」 

    至「え? 誰が?」 

    至「僕が? 父さん?」 

    至「君の?」 

    至「なに言ってんの?」 

    至「は? 岡部倫太郎に代われ?」 

    至「なぁオカリン、謎の女が代わってくれってさ」 

    ダルが少しニヤけながら、ケータイを差し出してくる。


    2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:23:16.80 ID:L5LSM7nxO

    不思議に思いつつも、俺はそれを受け取った。耳に添える。 

    倫太郎「誰だ?」 

    ???「オカリンおじさん!今すぐラジ館の屋上にきて!」 

    受話口から聞こえてくるのは、確かに女の声だ。 

    倫太郎「だから誰だよ」 

    ???「あたしは、橋田至の娘。そして、未来から来たタイムトラベラー」 

    鈴羽「名前は、橋田鈴だよ」 

    倫太郎「え……?」 

    倫太郎「ちょ、ちょっと待て!何でお前が――ここにいるんだ!」 

    ていうか――こんな展開、前にもあったような。


    3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:24:10.72 ID:L5LSM7nxO

    ラジ館の屋上に出ると、春の暖かい陽光が俺を包み込んだ。 
    燦々と照らしてくる日差しが眩しくて、たまらず手をかざす。 
    徐々に明るさに目が慣れてくると。 
    フェンスで囲まれた屋上の真ん中。 
    一見、人工衛星のような。 
    鏡のように景色を反射する、ソーラーパネルを両端に備え付けた円筒形の機体。 
    以前見た形式のものより、かなり洗練されたフォルムの――、 
    所謂タイムマシンが鎮座していた。 
    間違いない。やつがいる。 
    屋上に視線を巡らせていると、タイムマシンの陰から見覚えのある女がひょっこりと姿を現した。 

    鈴羽「オカリンおじさん!」 

    それは例によってダルの娘、バイト戦士及びジョン・タイターこと――阿万音鈴羽である。 

    倫太郎「今度はいったいどうしたというのだ……?」


    4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:25:05.71 ID:L5LSM7nxO

    鈴羽「そうそう、大変なんだよ!おじさんが……このまま行くと、おじさんが死んじゃうんだ!」 

    倫太郎「え?」 

    今、鈴羽は何といった? 
    俺が死ぬ、と。 
    そう言ったのか? 

    鈴羽「さ、早く!おじさんを別のアトラクタフィールドへ逃がさなきゃ!」 

    言い終わるや否や、鈴羽は腕を絡めて引っ張ってくる。 
    それはすごい力で、抵抗するも、タイムマシンに向けてどんどん引きずられた。 

    倫太郎「やめろう!」 

    なんとか踏ん張る。 

    鈴羽「なにしてるの!おじさん、早く……っ!早くしないと!」 

    倫太郎「ま、待て待てーい!ちょっと待て!」 

    鈴羽「な、なんなのさぁ!事態は急を要するっていうのに!」


    6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:26:18.82 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「ふんぬっ!」 

    鈴羽「うわわっ!」 

    絡められた腕を振り払う。 

    倫太郎「まずは順を追って説明しろ!何が起こっているのか、状況がさっぱり理解出来ん!」 

    鈴羽「そんな悠長な事を言ってる場合じゃ……!」 

    倫太郎「悠長だろうとなんだろうと、俺はもうタイムマシンには乗らんと誓ったのだ!」 

    倫太郎「よほどの理由がない限りはな!」 

    そもそも、この不確定な未来が待っている混沌の地に鈴羽がこうして現れた時点で、 
    俺にとっては青天の霹靂に他ならない。 
    今まさに、地雷原で自転車を漕がされているような気分なのだ。


    10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:27:48.74 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「お前、ついさっき俺が死ぬ、と言ったよな?」 

    鈴羽「言ったよ。死んじゃうんだ、本当に!」 

    クッ、やはり俺の聞き間違いという訳にはいかないか……。 

    倫太郎「そ、それは何故だ!」 

    思わず興奮してしまい、半ば怒鳴り声となった俺の問いに鈴羽は眉をひそめた。 
    目の前の鈴羽が、ゴクリと息を呑む。 

    鈴羽「それ、言わなきゃダメ、かな……?」 

    倫太郎「言わないならば、俺がここにいる理由はない」 

    鈴羽「うーん……」 

    バツの悪そうな顔で逡巡しながら、チラチラと俺を見てくる。 
    死亡宣告を受けてしまったこの俺に、気を遣っているのだろうか。 

    倫太郎「構わん。言ってくれ……」 

    鈴羽「わ、わかったよ」 

    決心したのか、それとも諦めたのか、鈴羽は力なくため息をついた。


    12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:28:36.75 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「ならば、まずは俺の死亡原因を聞かせてくれ……」 

    せっかく助けに来てくれた鈴羽には悪いが……。 
    もしも、自然的な死であるのならば、俺にはそれを受け入れる覚悟があった。 
    なぜなら、本来死ぬはずの俺が助かるという事は、因果律をねじ曲げるということ。 
    それがたった一つの事であろうと、バタフライ効果によって、 
    未来に多大な影響を与えてしまうかもしれないからだ。 
    世界線を移動する事で、下手をすれば、未来で第三次世界大戦が起こるかもしれない。 
    未来で、SERNによるディストピア構築が成されるかもしれない。 
    要するに、短絡的な過去改変は、この大切な世界を致命的に傷つけてしまう恐れがあるのであって、 
    俺一人の命のために、そんな危険は冒すべきではないのだ。 

    鈴羽「う、うん。えっと――」 

    鈴羽「おじさんのそもそもの死亡原因を作ったのは、PSP版比翼恋理のだーりんが発売した事だった」 

    倫太郎「なに?だーりんだと?」


    13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:30:47.78 ID:L5LSM7nxO

    鈴羽「そうだよ」 

    倫太郎「なぜ、そんなものが……?」 

    鈴羽「そ、それは……」 

    倫太郎「言葉を選ぶ必要はない。遠慮せずに言ってくれ」 

    鈴羽「それは……ラボメンガールズが、PSP版発売によって、ようやくだーりんをプレイ出来る状況になったから」 

    倫太郎「なに……?」 

    鈴羽「ラボメンガールズは全員、XBOX360については不所持だった」 

    鈴羽「だからみんな、PSP版が出るのを待ってたんだよ」 

    ふむ……。 
    しかし、俺が死ぬ事とラボメンたちがPSP版だーりんをプレイする事の、 
    どこに因果が発生するというのだ? 
    いま一度、思い起こしてみる。 
    比翼恋理のだーりんといえば、元はXBOX360で発売された、『Steins;Gate』のIfストーリーが収録されたADVゲームだ。 
    それは、本編とは別の世界線変動率3%――δ世界線にて、 
    ラボメンたちとのあったかもしれない物語を描いたものとなっている。 
    全てのルートが、甘酸っぱい恋物語へと展開していく、言わば本編を戦い抜いた戦士たちに贈る一種の癒やしである。 
    一部アッーなのもあったが、あれはあれで俺も彼の健気さに泣きながらプレイしたのはいい思い出だ。


    15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:32:01.96 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「ええと、なんだ。ラボメンガールズたちがだーりんをプレイして……」 

    ハッ――まさか。 

    鈴羽「そう、彼女たちは識ってしまったんだ。ある可能性世界線の記憶を、“思い出して”しまったの」 

    魔眼、リーディング・シュタイナーの亜流『リコーリング・シュタイナー』!!! 

    鈴羽「そこからは、ひどいものだったよ……」 

    鈴羽は目を伏せて、いやいやをするように首を振った。 

    鈴羽「始まったのは、おじさんの“とりあい”。第一次ラボメン大戦の開戦」 

    倫太郎「そんな馬鹿な!」 

    なんだそれは!聞くからにアホっぽいではないか! 

    鈴羽「馬鹿でもなんでも、実際に起こった事なんだ!」 

    倫太郎「ぐっ……!」 

    鈴羽「岡部倫太郎が、彼女たちを守るために、決して諦めなかったように」 

    鈴羽「彼女たちもまた、岡部倫太郎を決して諦めなかった」 

    ここだけ聞くと、なんだか嬉しいやら照れるやらで済むのだが……。


    17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:34:04.30 ID:L5LSM7nxO

    鈴羽「戦いは長引いた。数ヶ月にも渡ったんだ。しまいには、ディソードまで持ち出される始末だった」 

    ディソードってなんだ!? 

    鈴羽「長い戦いの末、ラボメンガールズたちは疲弊して、下手をうてば全員同士討ちになりかねない状況まで陥った」 

    倫太郎「嘘だろ……そんなにもか!?」 

    鈴羽「本当だよ、もう限界だった。そんな中、ある話し合いにより、彼女たちの間で一つの案が出された」 

    鈴羽「発案者は、牧瀬紅莉栖」 

    ……だんだん怖気がしてきた。 

    鈴羽「ラボメンガールズたちはその案に同意し、それぞれ刃を収めた」


    19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:34:55.56 ID:L5LSM7nxO

    争いを収め、俺を死に至らしめる紅莉栖の提案……。 

    倫太郎「……」 

    俺は、たまらず眉間をつまんだ。 
    頭が痛い。 
    まるで銃を突きつけられた時のような、首筋がチリチリするような焦り。 
    恐怖。 
    今すぐこの場に座り込んでしまいたいくらいに、ガクガクと足が震えた。 

    鈴羽「そして、その案がとうとう実行に移されて、おじさんは……」 

    倫太郎「お、俺は……?」 

    訊くと、鈴羽は今にも泣き出してしまいそうな顔で、 

    鈴羽「オカリン、おじさんは……」 

    言葉に詰まりながら、驚愕の結末を口にした。 

    鈴羽「分配、されたんだ……。全員に、均等に……」 

    倫太郎「分……配……?」 

    鈴羽「あ、ちなみに分配って言うのはね――」 

    倫太郎「いやいい!言わなくていい!もうわかった!」 

    ひええ。 
    ニュージェネ事件に匹敵する猟奇っぷりだ!


    22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:37:24.21 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「ち、ちなみにルカ子もそれに荷担したというのか?」 

    あのルカ子の事、そんな恐ろしい事が出来るとは到底思えないのだが。 

    鈴羽「漆原るかは、本人の代わりに漆原栄輔が参戦してたからね」 

    倫太郎「よし行こう!すぐ行こう!鈴羽、今すぐタイムマシンを起動するのだ!」 

    もはや已むをえん! 

    鈴羽「オーキードーキー!」 

    俺の発令により身を翻した鈴羽が、タイムマシンの外部パネルを操作した。 
    ハッチを開けるためだろう。 
    しかし、しばらく操作して、鈴羽は首を捻った。 

    鈴羽「あっれー?おかしいな……」 

    倫太郎「どうしたのだ!」 

    鈴羽「指紋認証が受け付けられないんだよ」 

    倫太郎「なに!?」


    24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:38:35.67 ID:L5LSM7nxO

    鈴羽「どうしよう、これじゃドアが開かない……」 

    そんな馬鹿な事があるのか?まさか、故障? 

    倫太郎「く、来るときはどうだったのだ?」 

    鈴羽「え?」 

    倫太郎「ここに来たという事は、タイムマシンに乗ったという事だ!」 

    倫太郎「その時はどうだったのか、と聞いている!」 

    鈴羽「ど、怒鳴らないでよ」 

    倫太郎「あ……すまん」 

    鈴羽がポリポリと頭をかいた。 

    鈴羽「えっと……来るときは、そう、父さんがハッチを開けて――」 

    それだ!ダルのアホ!!! 

    倫太郎「なんだよ!一番大事なところで抜かってるではないか!」 

    鈴羽「どういうこと?」 

    倫太郎「お前、それは本気で訊いているのか!?」 

    鈴羽「だから、怒鳴らないでってば……。オカリンおじさん、こわい……」


    25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:39:20.44 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「クッ、こうなればダルを呼んで開けてもらうしかないか……!」 

    鈴羽「父さんを?」 

    こうなれば、タイムマシンの扉を開けられるのはダルの指紋しかない! 

    倫太郎「そうだ!お前はここでタイムマシンを見張っていろ!」 

    鈴羽「う、うん!わかったよ!」 

    ラジ館の階段を半ば飛び降りるように駆け下り、走ってラボに向かう。 
    途中で何度かすれ違う人と肩がぶつかり、背後から怒声や罵声を浴びせられるが、 
    今はなりふり構っているヒマなどなかった。 
    狭い裏通りを駆け抜け、俺はようやくラボのある大檜山ビルへとたどり着いた。 
    ゼイゼイと呼吸をする。 
    だが、いくら肩で息をしようとも、肺に酸素が入ってくる気がしない。


    27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:41:07.42 ID:L5LSM7nxO

    ラボの扉を開けて飛び込むと、まゆりが一人でちくちくと裁縫していた。 
    室内はシンと静まり返っている。 

    まゆり「あ、おかえり~ん♪」 

    俺に気付いたまゆりが、小さく手を振ってきた。 

    倫太郎「まゆりかっ……はあ、はあ!」 

    まゆり「ど、どうしたの? オカリン、すごい汗だよ。大丈夫?」 

    俺の尋常でない様子に、まゆりがコス作りの手を止めた。 
    ソファから立ち上がると、心配そうに歩み寄ってくる。 

    倫太郎「だ、大丈夫……だっ!はあ、はあ」 

    倫太郎「それより……ダルを知らないか?」 

    ラボ内に視線を巡らす。 
    が、ダルの巨大は見あたらなかった。 
    さっきまで居たのに、どこへ行ったというのだ! 

    まゆり「それが……」 

    突然、しゅんとする。


    28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:42:19.47 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「ん……?」 

    まゆり「ダルくん、今は手のひらが“焼け”ちゃって、病院なんだよ……」 

    倫太郎「なん……だと?」 

    手が、焼けた!? 
    焼けただと!? 
    ダル、大丈夫なのか!? 
    俺が狼狽えていると、まゆりは唇に人差し指を当てて、何かを思い出すように首を捻った。 

    まゆり「なんだっけ、えんさん?」 

    倫太郎「えんさん……え、塩酸だと!?」 

    まゆり「うん……手がね、じゅーって」 

    いや、そんなの聞きたくない! 
    本気でゾッとする。 
    ひええ。 

    まゆり「それでね、まゆしぃね、なにもできなくて、今まで“ダルくん、ごめんね、ごめんね”って……」 

    更に、しょんぼりとして肩を落とした。 
    その割に、普通に挨拶もしてきたし、今なんて裁縫していたような気がするが……。


    29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:44:28.68 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「……!!」 

    そこで、俺は気付いてしまった。 

    まゆり「???」 

    まゆりのトートバッグから覗く、茶色い、いかにも薬品を入れるようなガラス瓶を。 
    まさか、まゆりがダルの手を? 
    なぜだ……? 
    今までの話と照らし合わせ、一つの答えが像を結ぶ。 
    手が焼ける。 
    指紋が無くなる。 
    と、言うことは、タイムマシンのハッチは未来永劫に開く事はない。 
    俺の逃げ場は完全に無くなったということ。 
    まゆりは、――未来で――分配されてしまった俺の一部の持ち主。 
    ダルの手を焼いたのは――まゆり。 

    倫太郎「ま、まさか……」 

    ど、どうやったのかは知らん。 
    だが――。 

    倫太郎「まゆり……?」 

    おそるおそる、呼びかける。


    30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:46:29.63 ID:L5LSM7nxO

    まゆり「うん?なにかなぁ」 

    まゆりの顔は、いつものような、ほわほわした微笑み。 
    だが、何かが違う。 
    陽光のような、あの暖かさが感じられない。 

    倫太郎「お前……タイムリープしてねぇ?」 

    たまらず訊いてしまった。 
    いや、そうとしか思えなかった。 
    PSP版の発売されていない今この時点で、まゆりがダルや鈴羽の行動を阻止する事は不可能。 
    そうする“理由”が無いから。 
    すなわち……まゆりは、タイムリープしている! 
    たまらず距離をとり、見慣れたはずの幼なじみの顔を眇見る。 
    すると、まゆりは今まで見たことのないくらい、冷たい笑みを浮かべた。 

    まゆり「えっへへー♪バレちゃいました。さすが、オカリンだね」 

    倫太郎「あ……あ……っ!」 

    まゆり「でもね、勘違いしないでほしいんだ。まゆしぃはね、オカリンを護るために未来から来たんだよ?」 

    倫太郎「くっ……!」 

    そんな事を言って……ダルの手を焼いたじゃないか!! 

    まゆり「さ、オカリン。まゆしぃと一緒に行こう?」 

    差し伸べられた小さな手。 
    今の俺にはそれが、とてつもなく恐怖に感じられた。


    36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:51:06.18 ID:L5LSM7nxO

    俺は再びラジ館の屋上に来ていた。 
    結局まゆりが怖くて、あの場からすぐに逃げ出したのだ。 
    途中、ダルが心配で電話してみたが、やはり病院で治療を受けているのか出ることはなかった。 
    そして、すがるような気持ちでここに戻ってきたのだが。 

    倫太郎「おーい!鈴羽! どこにいる!」 

    いるはずの鈴羽を呼んでみるが、返事はない。 
    おかしい。 
    タイムマシンを見張っていろと言ったのに、屋上に鈴羽の姿は見当たらなかった。 

    ???「鈴羽って誰の事?」 

    倫太郎「!?」 

    タイムマシンの陰から声がした。 
    続いて、 

    紅莉栖「ひょっとして、他の女なの?」 

    声の正体が歩み出てきた。 
    その視線は鋭く、俺を射抜くように真っ直ぐ見据えてくる。 

    倫太郎「助手!」 

    紅莉栖「助手じゃない」 

    倫太郎「え……?」 

    そして、呼びかけに返ってきたのは、重く、冷ややかな声。


    39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:53:56.63 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「く、紅莉栖……」 

    紅莉栖「なに?」 

    今度は、ニッコリと微笑む。 
    しかし、その顔もまゆりのそれと同じ雰囲気を醸し出していた。 
    こいつは……タイムリープ・紅莉栖なのか? 
    俺の頭の中に、危険信号が走る。 

    倫太郎「こ、ここにいた……おさげの女を、し、知らないか?」 

    本能が逃げろ逃げろと身体に訴えてくるが、これを訊かずにはいられない。 
    彼女はもはや、最後の希望だ。その鈴羽はいったい……。 

    紅莉栖「やっぱりあの女か……」 

    倫太郎「!?」 

    紅莉栖「残念だけど、彼女ならもう“いない”わ」 

    倫太郎「……っ!」 

    “いない”って……どういう、事だ……!? 
    そんな疑問を見透かしたように、紅莉栖はもう一度、ゆっくりとした口調で繰り返した。 

    紅莉栖「もう“いない”」 

    全身に戦慄が走る。


    40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:55:04.36 ID:L5LSM7nxO

    タイムマシンを封じるために――ダルは、まゆりによって手を焼かれた。 
    いくらなんでも過激すぎる手段だ。 
    となると、俺を他のアトラクタフィールドへ逃がそうとした鈴羽はどうなった……? 

    紅莉栖「あんたがそこの扉を開けて出てくる数秒前に、なんでか“飛び降り”ちゃったのよね」 

    倫太郎「な……に……?」 

    途端に、気が遠くなる。 
    意識が遠退いたために本能がそうさせるのか、俺の耳は研ぎ澄まされた。 
    ラジ館の前。 
    この屋上の真下からは、人々の悲鳴が聞こえる。 
    悲鳴。悲鳴。悲鳴。 
    ゾワリと、全身が総毛立った。 

    倫太郎「鈴羽っ!!」 

    フェンスに駆け寄る。が、下はよく見えない。 
    確認できるのは、飛び散った血と大勢がどよめく気配のみ。 
    胃の内容物が一気にこみ上げてきたような感覚に、俺は激しくえずいた。 

    紅莉栖「へぇ、彼女、あんたの大切な人だったんだ?」 

    背後から声。 
    それはまるで、紅莉栖の声ではないみたいに冷たい。


    44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 22:58:59.55 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「……紅莉栖。 お前が……やったのか……!」 

    振り返らないまま訊く。 
    いや、振り返れないといった方が正しい。 
    出来れば、それが勘違いであってほしい。 
    だが、 

    紅莉栖「……そうだとしたら?」 

    紅莉栖から返ってきたのは、残酷すぎる真実であった。 

    倫太郎「……っ!」 

    まるで、頭をガツンと殴られたような衝撃。 
    俺は、ヨロヨロとその場に膝を突いた。 

    倫太郎「なぜだ……ッ!なぜ、そんな事を!」 

    そして、次に聞こえてきたのは、 

    ???「凶真が悪いニャ」 

    倫太郎「!?」 

    紅莉栖とは違う声。


    45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:00:23.42 ID:L5LSM7nxO

    驚いて振り返ると、 

    フェイリス「凶真が、フェイリスたちから逃げようとするからニャン」 

    萌郁「……ん。逃げちゃだめだ……逃げちゃだめだ……逃げちゃ……」 

    紅莉栖の横には、いつの間にかフェイリスと萌郁が立っていた。 
    フェイリスはいたずらっぼく笑み、萌郁はブツブツとなにかを呟いている。 

    倫太郎「なんでだよ……なんでお前らまで……!」 

    紅莉栖「もう、あんたは逃げられないのよ」 

    倫太郎「クッ……」 

    紅莉栖「岡部が私たちに“分配”されるように、全ては収束するの」 

    フェイリス「やっぱり、いくら凶真といえど、決定論的な力に支配された世界からは、絶対に逃れられないのニャ」 

    ダメだこいつら……。 
    既に目的が、俺を分配する事にすり替わってしまっている。


    49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:03:04.84 ID:L5LSM7nxO

    紅莉栖「でも、岡部が私たちに殺し合いを望むなら、それも悪くないわ」 

    フェイリス「そんな事言っていいのかニャ、クーニャン?言っておくけど、今度は負けないニャ」 

    萌郁「……望むところ」 

    倫太郎「そ、それはダメだっ!!」 

    紅莉栖「なら、話は決まりね」 

    フェイリス「生きてる凶真と一緒になれなくて、残念だニャン」 

    倫太郎「……っ」 

    紅莉栖が、フェイリスが萌郁が、じりじりと歩み寄ってくる。 
    俺は逃げ場もなく。 
    ただ、背後のフェンスに背を押し付けて悶えた。 
    その時だ。 

    まゆり「みんなー、お待たせー♪」 

    漆原父「いやあ、遅くなりました。鳳凰院君は……居るようですね」


    50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:04:36.47 ID:L5LSM7nxO

    重厚な金属のドアが開いて、まゆりとルカパパが現れた。 
    さっきから、状況は悪くなる一方だ……。 

    まゆり「クリスちゃんクリスちゃん、頼まれてたノコギリ、ちゃんと持ってきたよ~♪」 

    紅莉栖「サンクス、まゆり」 

    終わった。 
    全てが終わった。 
    もはや救いなど、一つも期待できない。 
    俺は、こんなところで殺されてしまうのか……。 
    しかも、よりにもよって、なにより大切な仲間たちの手で……。 
    紅莉栖が、まゆりの手からノコギリを受け取る。 
    俺は囲まれていて、逃げ場などない。 

    紅莉栖「大丈夫、岡部。苦しまないようにしてあげるから」 

    冷たい目で、うっすらと笑みを浮かべる紅莉栖が俺を見下ろしてくる。


    52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:06:03.46 ID:L5LSM7nxO

    ノコギリが骨を削る音を想像して、身体の芯まで寒くなった。 
    まさか自分が、こんなスプラッタな事件に被害者として巻き込まれるなんて、思ってもみなかった。 
    神を冒涜した俺の罪は。 
    こんなにも残酷な罰によって購わなければならないのか。 
    震える肩で、大きく息をつく。 

    倫太郎「……。これも……運命石の扉の選択、なのか……」 

    まゆり「そういう事、なのです」 

    まゆりの声を聞いて、俺は口を結び、きつく目を閉じた。 
    数人の、ラボメンたちの歩み寄ってくる足音。 
    怖い……。 
    何が死ぬ覚悟は出来ている、だ。 
    全然そんな事ないではないか。 
    ……なあ、狂気のマッドサイエンティストよ。 
    ラボメンたちの足音が止む。 
    すぐそこで、紅莉栖たちが佇んで見下ろしているような気配。 
    全員が、落ち着いた息遣いをしている。


    55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:08:10.36 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「っ!!」 

    突然、頬に冷たい感触。 
    一瞬、俺にはそれがノコギリだと思えて身体が勝手にビクリとした。


    59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:10:49.13 ID:L5LSM7nxO

    だが、 

    紅莉栖「プッ、あはははっ!」 

    紅莉栖の吹き出す声にびっくりして目を開けると、 
    俺の頬に添えられていたのは、彼女の手だという事に気がついた。 

    倫太郎「な……に……?」 

    そして、紅莉栖の肩越しに見える――プラカードを掲げたダルと鈴羽の姿。 
    “ドッキリ大成功” 
    プラカードには、そう書かれていた。 

    倫太郎「え!?」 

    萌郁「……ん。……テッテレー♪」 

    さらにびっくりして全員の顔を見回した俺に、頷いた萌郁があのSEを口ずさむ。 

    倫太郎「な……」 

    ラボメンたち「ドッキリ大成功!」 

    俺はたまらず仰天した。 

    倫太郎「な、なな……」 

    まゆり「え? バナナ?」 

    倫太郎「違う!というか、なんなのだこれは!なんなんだお前たち!」


    62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:13:21.90 ID:L5LSM7nxO

    紅莉栖「だからドッキリだって。そう書いてあるじゃない」 

    倫太郎「やかましいわ! こんの馬鹿者どもめがーーっ!」 

    いくらなんでも、これはたちが悪すぎるぞ! 
    こんなドッキリをかまされた日には、ガンジーでも怒ってその日のうちに暗黒面に堕ちるレベルである。 
    ていうか、今まさにクソとションベンを同時に撒き散らしてしまうところだったではないか! 
    くそう。……怒ろうにも腰が抜けて立ち上がれない。 

    紅莉栖「いやー、あんたの顔、真に迫ってて良かったわ」 

    フェイリス「うんうん。真っ青だったニャ」 

    るか「ごめんなさい、おか……じゃなかった、凶真さん」 

    当たり前だ!ガチだと思ったのだからな! 

    紅莉栖「それにしても岡部、ゲーム一つであんたの“取り合い”が起こるって本気で信じたの?」 

    倫太郎「そ……それは……」


    63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:14:11.27 ID:L5LSM7nxO

    紅莉栖「ちょっと自意識過剰すぎるんじゃない?自重すべき」 

    倫太郎「ぐっ……」 

    ラボメンガールズたち「……」 

    倫太郎「えっ?」 

    心なしか、ラボメンたちが紅莉栖を睨んでいる気もするが、きっと俺の気のせいだろう。 
    見なかった事にしておく。 

    倫太郎「な、なんにしてもお前たち、とんでもなく手の込んだイタズラを仕組んでくれたものだな!」 

    鈴羽「いや~、それがさ、そんなに手は込んでないんだよねぇ」 

    倫太郎「なに!?」 

    倫太郎「お前の飛び降り演出など、手が込んでいたとしか言いようがないではないか」 

    あの飛び散った血とか、下で騒いでいた人々とか。 
    エキストラまで雇ったのかと思ったのだが。 

    鈴羽「ああ、あれは彼の演出だよ」 

    鈴羽がタイムマシンを指差す。 
    すると、その向こうから、気弱そうな男がなんとも挙動不審な様子で出てきた。 

    拓巳「り、リア充、ば、ばば、爆発、しろ……ふひひ」


    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:16:20.08 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「な、なんだお前は」 

    拓巳「き、君が見たのは、ぜ、ぜぜ、全部僕の、も、妄想だから」 

    妄想……だと? 
    ま、まさか……! 

    倫太郎「どこかで聞いた“声”だと思ったら……」 

    倫太郎「き、き、貴様っ!まさか、ナイトハルトかーーっ!」 

    拓巳「ちょ、な、なんで、知ってるの?」 

    倫太郎「知らん!自分の胸に聞いてみるんだな!」 

    拓巳「ていうか、ば、バラすなよ!」 

    やはりナイトハルトだった。 
    それを聞いたダルが飛び上がらんばかりに驚く。 

    至「えっ!?マジで? ちょ、待って。マジで疾風迅雷のナイトハルトなん?」 

    拓巳「う、うん……」 

    至「すげー!握手してくださいお願いします!」 

    ナイトハルトは目に見えて嫌がったが、ダルは半ば強引に手を取った。 
    HENTAIマイスターの二人が、握手を交わす。


    68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:18:11.19 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「ちょっと待て!話を逸らすな!」 

    拓巳「な、なんだよ」 

    倫太郎「こっちのセリフだっ! なぜだ!なぜ貴様がいるのだ!」 

    拓巳「な、なぜって……」 

    ナイトハルトが言い淀み、チラリと鈴羽を見やる。 

    鈴羽「あー、うん」 

    ばつの悪そうに頭を掻きながら、鈴羽が顔を寄せてきた。 
    俺の耳元までくると、彼女は小さな声で囁いてくる。 

    鈴羽「いやあ、ゴメンゴメン。実はさ、あたしはIBN5100回収の任務を受けて未来からやってきたんだけどね」 

    鈴羽「それがなかなか見つけらんなくて。そこで、ネット上で知り合った彼がIBN5100探しを手伝ってくれたんだよね」 

    倫太郎「なんだと……? し、しかし、なぜヤツが今回のドッキリにまで荷担している?」 

    鈴羽「それがさぁ、あたしがIBN5100探しのお礼がしたい、って言ったら、今回のドッキリを提案されちゃって」 

    鈴羽「だから荷担したのは、あたしたちの方なんだよね」 

    倫太郎「ナイトハルトが発案者……だと?」


    70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:20:29.52 ID:L5LSM7nxO

    鈴羽「そ、彼も妹に押し付けられたとかでだーりんをプレイしたみたいでさ」 

    鈴羽「“恨みは無いけどいっぺん爆発しろ”って。オカリンおじさんを爆破したかったみたいだね」 

    倫太郎「ぐぬぬ……!」 

    なんという事だ! 
    鈴羽とナイトハルトを交互に睨みつけてやる。 
    しかし、ナイトハルトは目を合わさない。 
    というかこいつ、さっきからキョロキョロと……。 

    紅莉栖「それにしても、ギガロマニアックスか。興味深いわね」 

    紅莉栖はナイトハルトに興味津々なようで。 
    VR技術がどうだの周囲共通認識の限定使用がどうだのと難しい話をしてナイトハルトにどん引かれている。
    それにしてもこのギガロマニアックス、恐ろしい子ッ! 
    ダルがギガロマニアックスでなくて良かった。 
    もしもダルがそうなら世界は終わりだ。


    71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:21:16.83 ID:L5LSM7nxO

    まゆり「はい、オカリン」 

    見ると、まゆりが手を差し伸べてきていた。 
    それを取って、助け起こしてもらう。 

    倫太郎「うむ。 そういえば……まゆりの演技も大したものだった」 

    まゆり「えっへへ。怖がらせちゃって、ゴメンねー」 

    倫太郎「フン、あれしきの事。この鳳凰院凶真が怖がるはずなどない……ん?」 

    メールだ。萌郁からだった。 

    From.閃光の指圧師 
    Sub.ほんとに 
    『ゴメンね岡部くん(^-^;) つい、面白そうだったから 萌郁』 

    倫太郎「おい、指圧師よ!」 

    萌郁「……?」 

    倫太郎「貴様、面白そうとはなんだ!面白そうとは!」 

    萌郁「あ……」


    73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:22:47.84 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「あ…… ではない!」 

    フェイリス「でも、ドッキリを仕掛けるのにワクワクしたのは事実ニャ」 

    倫太郎「ワクワクせんでいい!おい、お前たちもそうだぞ!」 

    ラボメンたち「???」 

    倫太郎「こんなドッキリなど、もう二度とするなよ!次こそ俺の右手が暴走しないとも限らん!」 

    倫太郎「あとナイトハルトと鈴羽は帰れ!即刻だ!」 

    言いながら、二人をズビシッと指差した。 

    拓巳「う、打って変わりすぎ、く、クソワロタ、ってか、僕も、ま、満足したし」 

    拓巳「い、言われなくても、か、帰る、ふひひ」 

    くそう……。こいつめ、いつか仕返しをしてやらねばなるまい。


    76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:25:08.84 ID:L5LSM7nxO

    鈴羽「んじゃ、オカリンおじさんもそう言う事だし、あたしもそろそろ帰ろっかなぁ」 

    倫太郎「二度と来るな!」 

    鈴羽「はいはい。じゃ、未来でね」 

    屈託のない笑顔で笑い、踵を返す。 
    鈴羽は、そのままタイムマシンに向かって駆けていった。 

    倫太郎「くぬぬ……!」 

    フェイリス「スズニャン、またね!」 

    るか「また、いつか会いましょう!」 

    まゆり「ダルくんによろしくねー♪」 

    至「いや、今ここにいるがな」 

    紅莉栖「橋田の事だけど、あんたじゃないから」 

    萌郁「どういう、意味……?」 

    萌郁だけは不思議そうに首を傾げている。こいつには、いずれ時が来たら教えてやろう。 

    鈴羽「あははっ♪ それじゃ、みんなありがとう!まったねー!」 

    それぞれと別れを交わした後で、橋田鈴はタイムマシンに乗り込んだ。


    77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:25:50.32 ID:L5LSM7nxO

    しばらくしてアラーム音が鳴り響くと、人工衛星型の機体を光の繭が包み込む。 
    周囲の景色が、そこだけグニャリと歪んで。 
    タイムマシンは、一瞬にして目の前から消え去った。 
    辺りに虹色の燐光を残して。 
    その時、ラジ館の屋上には春先の、暖かい一陣の風が吹いた。 

    至「さーて、ドッキリも成功した事だし、打ち上げいこうず」 

    静寂を打ち切り、ダルがノリノリで言う。 

    まゆり「さんせーい!」 

    フェイリス「フェイリスもお腹ペコペコニャ~」 

    るか「ボクもです」 

    紅莉栖「ねえ、西條さんも一緒に行きません?」 

    拓巳「い、いやだ……」 

    倫太郎「……」 

    紅莉栖め。なぜナイトハルトの前ではしおらしいのだ。


    80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:28:27.31 ID:L5LSM7nxO

    フェイリス「じゃ、行くニャン♪ メイクイーン二号店で予約を取ってあるニャ!」 

    まゆり&至「おーう!」 

    るか「ま、待ってくださーい」 

    萌郁「……」 

    ラボメンたちが、ワイワイと屋上入り口へと向かっていく。 
    そんな中、紅莉栖だけが振り返ってきた。 

    紅莉栖「……ボケっと突っ立ってないで、あんたもさっさと来なさいよ」 

    倫太郎「あ、ああ……」 

    紅莉栖「……? どうしたの?」


    83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:32:20.93 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「……いや、ちょっといいか?紅莉栖よ」 

    紅莉栖「なっ、なによ。いきなり名前で呼ぶな!焦るだろ――」 

    倫太郎「……あのδ世界線の俺はどうか知らんが、この世界線の、今ここにいる岡部倫太郎は」 

    紅莉栖「え、なにを――」 

    倫太郎「何があろうと、牧瀬紅莉栖一筋であると誓う」 

    倫太郎「だからこれからも、その……よろしく頼む」 

    紅莉栖「――っ!」 

    見る見る顔を赤くし、紅莉栖は俯いてしまった。 

    倫太郎「あと、その……打ち上げの食事代を少しばかり貸して下さいお願いします」 

    紅莉栖「し、しょうがないな……」 

    フハハ、実にチョロいな。8bitの紅莉栖並みにチョロい。 

    http://www.youtube.com/watch?v=ck_Oz3qv2NI&sns=em


    おわり。


    84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:33:07.07 ID:L5LSM7nxO

    倫太郎「PSP版・比翼恋理のだーりんは4月28日発売だ。よろしく頼む」 

    倫太郎「ちなみに、ナイトハルトとの絡みは8bit――変移空間のオクテッドに収録されている」 

    倫太郎「興味のある者は、是非ともチェックしてみてほしい」 

    倫太郎「と、いうわけで、さらばだ諸君。エル・プサイ・コングルゥ――」


    86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:34:20.32 ID:/2PXK9FJ0

    なんという販促SS 


    87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/07(水) 23:35:34.20 ID:e73oLgmd0

    ここまで清々しい販促は久しぶりだ 


    元スレ:https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331126510/

    1: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)05:42:59 ID:FCx

    まゆり「うん、まゆしぃは数学をやっているのです」

    岡部「感心だ!」

    まゆり「オカリンは勉強できそうだよね」

    岡部「当然。この鳳凰院凶真は、大学生であり、それと同時に、マッドサイエンティストなのだからな」

    ダル「オカリン、昔数学で赤点取って…」

    岡部「変態は黙っていろ!」

    まゆしぃ「ちょっとね、ここがわからないんだけど…」

    岡部「どれ、見せてみろ」

     問題

     x + y + z = 1を満たす非負の実数x,y,zについて、以下の不等式を証明しろ

     0 ≦ xy + yz + zx – 2xyz≦ 7/27

    3: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)05:46:22 ID:FCx
     ~ 五分後 ~

    ダル「なるほど、わからん」

    岡部「手のつけようがないぞ!」

    まゆしぃ「まゆしぃはね、とりあえず斉次式化しようと思ったのです」

    岡部「え?」

    まゆしぃ「三変数三次対称斉次式にすれば中辺についてはすぐに示せるんだけど、」

    まゆしぃ「右辺の不等式が証明できなくて困ってるのです」

    まゆしぃ「式を整理した結果、次のような不等式が残るのです」

     7(x^3 + y^3 + z^3) + 15xyz ≧ 6(x^2*y + y^2*x + y^2*z + z^2*y +z^2*x + x^2*z)

    まゆしぃ「オカリン、何かいい定理とかないかな~?」

    岡部「ダル! 今すぐに助手を呼べ!」

    ダル「了解しますた!!」 ピポパポパピペポ

    4: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)05:49:39 ID:FCx
    岡部「助手よ! 助けてくれ!」

    紅莉栖「私は助手ではない! って一体どうしたんだ」

    岡部「まゆりがおかしくなってしまった!」

    紅莉栖「え?」

    岡部「なにやらよくわからないことをさっきから喋っているんだ…」

    岡部「これも機関の妨害のせいに違いない! くそっ!」

    まゆしぃ「あ! 紅莉栖ちゃん」

    まゆしぃ「わからない数学の問題があるんだ~」

    紅莉栖「どれどれ。あら、この問題は」

    5: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)05:52:57 ID:FCx
    岡部「何か知っているのか?」

    紅莉栖「昔の数学オリンピックで出題された問題よ。私は完答したわ」

    まゆしぃ「え~! 紅莉栖ちゃん、とっても頭いいんだねぇ~!」

    岡部「くっ…なんだこの劣等感はっ!」

    ダル「数学…オリンピック…うっ頭が」

    紅莉栖「シューアの不等式を使うわね。でこれをこうして…」

    6: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)05:56:47 ID:FCx
    紅莉栖「こうなるでしょ? ここでミューアヘッドの不等式を使えば証明完了よ」

    まゆしぃ「すご~い! まゆしぃは、こんな不等式は知らなかったのです」

    紅莉栖「高校の数学では、まず取り扱わないでしょうね」

    岡部「まゆり、知らなくていい。知らなくていいんだ…」

    まゆしぃ「紅莉栖ちゃん、ありがとう!」

    紅莉栖「! どっ、どういたしまして///」

    ダル「百合展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」

    紅莉栖「黙れHENTAI!」

    7: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)05:59:29 ID:FCx
    紅莉栖「それにしても、なんでこんな難問をやっているの?」

    まゆしぃ「今度、数学オリンピックの本戦に出場することになったからなのです」

    紅莉栖「ほ、本当に!? すごいじゃない!」

    まゆしぃ「予選通過はたまたまだよぉ~」

    ダル「多分たまたまではないと思うんですけど(名推理)」

    まゆしぃ「先生に問題を聞いてもね、『もうわからないよ』って言われるばっかりで」

    まゆしぃ「まゆしぃは孤独な戦いを続けていたのです…」

    紅莉栖「大丈夫! 私がいるわ! 金メダル目指して頑張りましょう!」

    まゆしぃ「うん!」

    岡部「俺だ。どうやらまゆりは”機関”の手に落ちてしまったようだ。くそっ…。俺のせいで…」

    ダル「妄想乙!」

    8: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:03:40 ID:FCx
    まゆしぃ「う~ん。この問題わかんないや」

    まゆしぃ「オカリ~ン、あのね」

    岡部「俺に、聞かないでくれ」

    紅莉栖「あらあら、狂気のマッドサイエンティストが女子高生にコテンパンにされてるわよ」 クスクス 

    岡部「本当に勘弁してくれ…。ティーナ! 後は頼んだ!」

    紅莉栖「ちょっ、だからその名前で呼ぶのはやめろって!」

    紅莉栖「どれどれ…」

    10: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:06:58 ID:FCx
     問題 (2n^2 + 1),(3n^2+1),(6n^2 + 1)がいずれも平方数となるような自然数nが存在しないことを示せ

    まゆしぃ「手も足も出ないや」

    紅莉栖「こういう問題はまず背理法で考えるといいわ。そういう自然数nが存在すると仮定するの」

    紅莉栖「そこから矛盾を導けばいいわ」

    まゆしぃ「うん、そうすると、(2n^2 + 1),(3n^2+1),(6n^2 + 1)がいずれも平方数になるnが存在することになるね!」

    紅莉栖「そう。そこから何が導ける?」

    まゆしぃ「…とりあえず積の形を考えてみようかな」 サラサラ

    ダル「とりあえず積の形だってお」

    11: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:10:16 ID:FCx
      f(n)=(2n^2 + 1)(3n^2+1)(6n^2 + 1)

    まゆしぃ「えっと、(2n^2 + 1),(3n^2+1),(6n^2 + 1)がいずれも平方数なら」

    まゆしぃ「f(n)も平方数になるね。これの矛盾を示せばいいんだ!」

    紅莉栖「これが矛盾するということはもうわかっているとすると?」

    まゆしぃ「…わかった! f(n)を平方数の不等式で挟んじゃえばいいんだね!」

    紅莉栖「正解! おめでとう!」

    まゆしぃ「やったぁー!」

    岡部「まゆりが、俺の手の届かない遠くへ行ってしまうのを感じる」

    ダル「日本語でおkだお」

    12: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:16:09 ID:FCx

     問題:無理数の無理数乗は必ず無理数か

    岡部「無理ですもう」

    紅莉栖「いや無理かわかんないだろ」

    紅莉栖「具体的に一つ考えてみたらどう?」

    まゆしぃ「う~ん…」

    まゆしぃ「例えば『ルート2のルート2乗』は無理数だと仮定してみようかなぁ」

    まゆしぃ「ということは、『ルート2のルート2乗』の『ルート2乗』は『無理数』の『無理数乗』」

    まゆしぃ「指数法則で計算すれば…2になった。有理数になっちゃったね!」

    まゆしぃ「あとは『ルート2のルート2乗』が有理数だと仮定して証明しちゃえば…」

    ダル「(∩゚д゚)アーアーキコエナーイ」

    13: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:21:04 ID:FCx

    紅莉栖「次の問題」

    紅莉栖「アルバートくんとバーナードはシェリルの誕生会を開こうとしています」

    紅莉栖「シェリルは、誕生日の可能性がある日付を言いました」

    紅莉栖「5月15日、5月16日、5月19日、6月17日、6月18日、」

    紅莉栖「7月14日、7月16日、8月14日、8月15日、8月17日です」

    紅莉栖「それから、シェリルはアルバート君に『誕生日の月』を言いました」

    紅莉栖「バーナードには『誕生日の日』だけを伝えまし…」

    岡部「こんなめんどうくさい女の誕生会など開くなっ!!」

    14: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:26:59 ID:FCx
    紅莉栖「これは難問ね。しょうがない、ラグランジュの補完公式を与えるわ」

    まゆしぃ「…この公式凄いね…。P(x)は激しく振動して…」

    ダル「は、激しく振動!」

    紅莉栖「2つのn次モニック多項式で表せるかしら?」

    まゆしぃ「えっとね、Q(x)とR(x)をこう定義すればいいと思うんだけど」

    紅莉栖「まだ完全とは言えないわね。解に複素数が含まれていないことを証明しないと」

    まゆしぃ「…これを見て! 中間値の定理でQ(x)は実根をn-1個持つよね」

    まゆしぃ「ということは残りの根も実根であることがわかるよ!」

    紅莉栖「そうよ! それで正解!」

    まゆしぃ「トゥットゥルー♪ 証明完了なのです!」

    ダル「まゆしぃ、『P(x)が激しく振動』のとこ、もう一度」

    岡部「誰か…助けてくれ…」

    16: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:35:11 ID:FCx

    まゆしぃ「オカリン、ダルくん、紅莉栖ちゃん、今まで本当にありがとう」

    紅莉栖「いいのよ。って、あんたたち2人何もやってないじゃないの!」

    岡部「微分した微分した微分した微分した微分した微分した」

    ダル「積分した積分した積分した積分した積分した積分した」

    岡部「それでは元に戻ってしまうではないかっ!」

    まゆしぃ「それでは、行ってくるのです!」

    紅莉栖「頑張って!」

    岡部「…あ! まゆり!」

    まゆしぃ「え?」

    17: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:42:22 ID:FCx

     気のせいだろうか?

     振り返ったまゆりは 少し成長しているような気がして―

     俺はしばらくの間 言葉を失ってしまった

     

    岡部「…頑張れよ!」

    まゆしぃ「…うん!」

    18: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:48:26 ID:FCx
    紅莉栖「今頃、頑張っているかしら」

    岡部「だといいがな」

    岡部「ふふ、こうしてこのラボにも、天才ハカー、天才数学者、天才物理学者、」

    岡部「そぉして! この狂気のメェアッドサイエンティストォ、鳳凰院狂真が集結したのだっ!」

    紅莉栖「数学赤点の?」

    岡部「…誰から聞いた」

    ダル「ダ、ダルしいは、喋ってしまったのです」

    岡部「貴様ぁ、裏切ったな!」

    19: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:51:03 ID:FCx

    紅莉栖「ふふ、懐かしいわ」

    岡部「何がだ?」

    紅莉栖「昔、父とよくこんな話をしていたものよ」

    岡部「中鉢博士か」

    紅莉栖「学校では教えてもらえないような定理や面白い証明を、毎日話してくれたわ」

    紅莉栖「でも、私が数学オリンピックで金メダルを取ってきた時、父は変わってしまった」

    紅莉栖「…私の才能だけじゃない。父のお陰なのに」

    岡部「…紅莉栖」

    紅莉栖「ごめんね、こんな話しちゃって」

    岡部「…」 ギュッ

    紅莉栖「え!」

    20: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)06:57:35 ID:FCx

    岡部「結論を急ぐんじゃない。親父さんとも、まだわかりあえるかもしれない」

    紅莉栖「…うん」

    岡部「今度一緒に話をしに行こう。これまでのことも。これからのことも」

    紅莉栖「岡部…」

    紅莉栖「ふふ、それじゃあ今度から私、岡部紅莉栖になっちゃうから」

    紅莉栖「岡部のこと、なんて呼べばいいのかしら?」

    岡部「…フゥーハッハッハ! 決まっているではないか助手よ。我が名は…」

    ダル「け・っ・こ・ん・し・ろ!」

    21: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:02:33 ID:FCx

    まゆしぃ「トゥットゥルー! ただいまなのです!」

    岡部「まゆり! どうだった!」

    まゆしぃ「えっへん! 金メダルなのです!」 キラーン

    ダル「凄すぎるお…。おめでとう、まゆしぃ!」

    紅莉栖「おめでとう!」

    岡部「まゆり。よくやったな」

    まゆしぃ「え、えへへ」

    22: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:11:21 ID:FCx
    岡部「よし! 今日は祝賀会だ! まゆりよ、何でも欲しいものを言ってみろ」

    まゆしぃ「え~。みんながいてくれれば、それで大丈夫だよぉ~」

    まゆしぃ「そうだ! オカリンに聞いてほしいお話があるのです!」

    岡部「聞くだけでいいのか?」

    まゆしぃ「リーマン予想っていうお話なんだけど、ダメかな?」

    紅莉栖「」

    ダル「」

    23: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:19:44 ID:FCx

    岡部「…ふぅん、何やら簡単そうだな。いいぞ」

    ダル「岡部氏、正気でござるか!?」

    紅莉栖「現代数学で一番手も足も出ない難問なのよ!」

    岡部「…」

    岡部「…助手よ!」

    紅莉栖「…わ、私は物理学者なので…」

    岡部「ダルよ!」

    ダル「スーパーハカーですので!」

    まゆしぃ「まずはゼータ関数についてのモンゴメリー・オドリズコ予想についてなんだけどね」

    岡部「…これが、シュタイズゲートの、選択か…」

    24: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:23:35 ID:FCx

      オカリン。 

      まゆしぃはね。

      まだまだ時間がかかるかもしれないけど。

      オカリンの役に立ちたいのです。

      だから、もう少しだけ。
     

      もう少しだけ、待っててね。

      

     

    25: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:24:46 ID:FCx

         STEINS;GATE 数直線上のラボメンガール  終

    27: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:46:26 ID:FCx
      ☆ おまけ

    まゆしぃ(大学教授)「ふ~、テストの採点は疲れるのです」

    まゆしぃ「『√2は有理数か?』の得点率が全体的に悪いのかなぁ」

    まゆしぃ「そんな難しい問題でもないと思うんだけど」

    まゆしぃ「…あれ? この子の名前、見覚えあるような?」

      ― 橋田 鈴 ―

    まゆしぃ「気のせいかな?」

    まゆしぃ「あっ! この答案ひどい! 一問しかやってない!」

    28: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:48:14 ID:FCx

     問題 ― √2は有理数か?

     答案

     開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した
     開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した

     あたしは開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した
     開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した

     「√2は有理数か?」という問題は、証明できなかった。

     あたしが『√2が無理数かもしれない』ということに気づいたのは、テスト終了5分前のことだった。

     開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した開平した
     開平した開平したあたしは開平

    29: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:50:37 ID:FCx

     なにが原因なの証明はうまくいかなかった時間配分が最初から間違っていたんだ
     一問しか手を付けれなかったでも古代バビロニア数学は悪くないあたしが悪いんだ

     簡単な設問から回答して難しいものは飛ばせばよかったんだ
     証明問題から今すぐ解こうなんてワガママを言ってる場合じゃなかったこれじゃ単位はもらえない。

     命題は証明できなかった。

     ゴメン。

     ゴメンね。

     あたしは、なんのためにこの歳まで生きてきたんだろう。

    30: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:51:59 ID:FCx

     意味がない。意味がない。意味がない。

     許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して
     許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して
     許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して
     許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して
     許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して
     許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して許して

     こんな答案は、無意味だった 
     

    まゆしぃ「0点なのです!」

                                    おわり

    31: 名無しさん@おーぷん 2015/10/09(金)07:54:30 ID:FCx

    シュタインズゲートゼロ(PS4 PS3 vitaで11月19日 発売) https://steinsgate0.jp/

    読んでくれてありがとう。

    関係者様並びに読者の皆様方に感謝します。

    元スレ:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1444336979/

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